電撃文庫

やがて魔剱のアリスベル (6) さらば妖刀 (電撃文庫)

著:赤松 中学 イラスト:閏 月戈

「これも、歴史の復元力なのかもな。この想いは、歴史に強いられているのかもしれない」

2016年1月の新刊。約5ヶ月の積み。実に1年振りの新刊。そんなに空いてたのか。
サブタイは「コンティニュー」と読みます。
総扉がいきなりオカマのドアップで吹く。こんな酷い扉絵、なかなかないぞw

さて、ようやく現代へと戻ってきた静刃達。後回しになっていた龍の欠片を揃えるための戦いが始まる。
『緋弾のアリアAA』でお馴染みの桜がちょろっと登場。挿絵には登場しないので存在感は薄いけど、遂にスピンオフコミカライズとも絡んできたか。

仲間達と共に総力戦で挑む戦い。流石に静刃の500%は無茶苦茶過ぎるw
山手線を使った荷電粒子砲もトンデモ技だけどな。

あれほど異能を手放すことを求めていた静刃が、やるべきことをやるまでは戦い続けることを決意するのは重たいなぁ。
しかも、それはこの時代から消える決意であるわけで。親しい人達とは離れ、傍らに残るのは暦鏡を使える鵺だけ。

折角、両想いになれたアリスベルとも離れ離れなんだぜ……。そんなアリスベルは遂にタイトルに繋がる魔剱集めへと。
まさか「剣」ではなく「剱」と書く理由がちゃんとあったとは。
この後、静刃は『緋弾のアリア』ⅩⅩⅠ巻のラストの時間に行き着くのかな。

総評

そんなわけでモーレツな異能力バトルアクション、電撃文庫『やがて魔剱のアリスベル』本編6巻+短編集1巻の計7冊でした。足掛け3年4ヶ月か。

最初こそ、ありきたりな美少女異能バトルものって感じだったけど、過去に跳んで『アリア』とリンクした辺りからグッと面白くなった。
ちょっとヒロインが多過ぎた感はある。もう2、3人少ないくらいで丁度良かったんではなかろうか。

一応、後書きでは書きたいことは全部書けたって言ってるが、静刃達が現代に戻ってくるシーンが駆け足気味だったようには感じるんだよな。
早く畳もうとしたのかなーとは感じましたね。

うーん、このまま静刃とアリスベルが再会出来ないままってのは悲しいし、『アリア』の方でも良いから、再会出来るように取り計らってほしいな。

燃:A 萌:A 笑:B 総:A

シリーズリンク
やがて魔剱のアリスベルⅤ 必殺の時刻(2015/01)

世界観リンク
緋弾のアリアⅩⅩⅠ 秋霜烈日の獅子(MF文庫J、2015/08)
緋弾のアリアⅩⅩⅡ 彗星よ白昼夢に眠れ(2016/04)

ガガガ文庫,コミカライズ

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。@comic 7 (サンデーGXコミックス)
原作:渡 航 作画:伊緒 直道 キャラクター原案:ぽんかん⑧

「え!?でも、はやはちは薄い本ならマストバイだよ!?ていうかマストゲイだよ!?」

2016年6月の新刊。
表紙はドヤ顔の相模。これだけだと、まるでヒロインの1人みたいじゃないか。帯を外したら、仕事に忙殺されてる八幡とゆきのんがいるのか。

アニメ,角川スニーカー文庫

「よし、こうなったら━━まとめて楽にしてやる!」

いよいよ最終回までやって来たぞ。魔界の存亡を賭けた決戦に挑む刃更達。エロ以上にグロ描写が規制されていて驚き。
四肢欠損がアウトなのは理解るけど、切断箇所を真っ黒に塗り潰すのはやり過ぎでは……。かえって悪目立ちしているような。

流石に展開的にエロをぶち込む隙が無かったのか、最後に軽く入っている程度。
EDでは、各キャラのその後が描かれているんだけど、ちゃんと勇者の里の人達にもフォローが入っている。続編を作ったら絡んでくるだろうから、一応布石なのかしら。

総評

そんなわけでエロに特化した限界突破のディザイアアクション、スニーカー文庫原作『新妹魔王の契約者』、テレビシリーズ1期12話、2期『BURST』10話、計22話でした。

エロを原作より前面に押し出した作りは手堅いものを感じたな。その分、原作から感じられるストイックさは減っちゃったけど。
これでノウハウが出来ただろうから、次の『魔装学園H×H』に繋げていけそう。

この後にコミカライズ限定版に付属のOVAがあるけど、3期はどうだろうなー。原作があんまり進んでないっていうか、新刊出てないからなー。

燃:A- 萌:A 笑:B+ 総:A

エピソードリンク
第9話「見果てぬ夢のその先に」

GAノベル

神曲奏界ポリフォニカ ロマンティック・クリムゾン <クリムゾンシリーズ2> (GAノベル)
著:榊 一郎 イラスト:神奈月 昇

精霊だとか。人間だとか。
そんなものは本当にどうでもいい。関係ない。この気持ちの前には全く意味が無い。
終わっていなかった。未練でも習慣でも郷愁でもなかった。
今でもどうしようもなく好きだった。

2016年6月の新刊。約1週間の積み。連続刊行。シェアードワールド通算71冊目。
表紙は今回も描き下ろしで、やはり制服姿のコーティ。劇中では未登場。

さて、今回はユギリ姉妹の知人オミ・カティオムの依頼を受けて、謎の美少女シェルウートゥを捜すことになるフォロン達。しかし、それはツゲ神曲楽士派遣事務所の面々が人と精霊の関係を考えるきっかけとなって……。

電撃文庫

ソードアート・オンライン (17) アリシゼーション・アウェイクニング (電撃文庫)
著:川原 礫 イラスト:abec

「人族が……豚を助けて、人を斬る……?」
「違うわ。人を助けるために、悪を斬るのよ」

彼女達のDEBAN。

2016年4月の新刊。約2ヶ月1週間の積み。4ヶ月振りの新刊。本編進行は8ヶ月振り。『アリシゼーション』編通算9冊目。ここまで長期化すると最早1つのシリーズだよな……。

MF文庫J,アニメ

「ユリスと結婚してくれないかな?」

お姫様ヒロインとの結婚話はラブコメとしてはベッタベタな展開だけど、リーゼルタニアの状況は結構シビアなもので。
統合企業財体って、かなりえげつないことやってそうだな。

孤児院で育ったユリスの親友オーフェリアが登場。レヴォルフの生徒だったのか。今まで、彼女の存在に触れたことってあったっけな。何か展開が唐突に感じたんだけど。
キャストは坂本真綾さんということで、1期EDを歌っていた人じゃないか。何故このタイミングでの登場なのか。

あれ、新展開に合わせて、しれっとED映像変わってるな。映像にノイズが入ったり、オーフェリアのカットが追加されたりしとる。

燃:A- 萌:A 笑:C 総:A

エピソードリンク
第22話「リーゼルタニア」
最終話「再会」

GA文庫

聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク> 14 (GA文庫)
著:あわむら 赤光 イラスト:refeia

「悪魔である我々に、守るべき正義などない。しかし、契約(やくそく)すら守らないというならば、それはもう悪魔でさえない。ただの外道……さ」

2015年10月の新刊。約7ヶ月3週間半の積み。隔月刊行。アニメが終わっても全く衰えることのない刊行ペース凄ぇな。
表紙はマヤとレーシャか。珍しい組み合わせだと思ったら、本編中で絡みがあるわけね。

さて、春休み。諸葉は帰省先の無いマヤとレーシャを連れて実家へ。束の間の穏やかな日々を過ごす諸葉達だったが、六翼会議の次の標的が駿河安東かもしれないと知って……というお話。

諸葉の育ての親である叔父夫婦が遂に登場。普通のおじさんおばさんだとばかり思っていたけど、叔母さんことエリカさんはクッソ若い美人じゃねーか!!どういうことなの……。これは即ハボですわ。

攫われた雷帝から魔神級を作られたらキツいだろうなと思っていたら、更にその上、天使級《異端者》(フォールンエンジェル)とかいうのが爆誕。
雷帝の意志は残っており、反撃展開を期待したら、熾場に魂を燃やされて退場。本来の身体も燃えてしまったみたいだし、雷帝はこれで退場なのかな……。
となると、現存している禁呪保持者は諸葉だけということに……。

シャルルは完全にツンデレおっさんと化しましたね。今回は熾場に対して噛ませっぽいポジションになっちゃうし。
それはそうとフランス支部のクロエさん、素敵なお姉さんって感じで堪りませんね。

自分の力の無さを悔やんだ静乃は密かに特訓を開始。シュウ・サウラを守護する四凶と呼ばれるゴーレムの内の1体、饕餮(とうてつ)カラスボラスを顕現させる。
また、四凶とかいうオイシイ設定が出て来たな……。竜杖ナーグラヴィッツはここに含まないって認識で良いんだよな?

《移ろいの門》を利用して、世界各地に自在に襲撃を仕掛ける六翼会議。マヤの頑張りが芽吹いて、《移ろいの門》の継承者が誕生する。ここまで丁寧にやったら個人個人の専用である筈の《固有秘法》が他の人間に使えるのも納得ですわ。

遂に出会う諸葉と安東。六頭領の中で安東にだけは会ったことなかったんだな。初登場時には六頭領の中で一番の常識人っぽい雰囲気だったのに、今はどうにもきな臭い。
それに、どうやら安東の前世はフラガの宿敵だったっぽいんだよなぁ。ラスボスってことはないと思うけど。いや、今後シュウ・サウラとの因縁が出て来たら知らんけど。

次は2016年2月に15巻、6月に16巻、7月に新シリーズ『我が驍勇にふるえよ天地 ~アレクシス帝国興隆記~』、8月に17巻、9月に『我が驍勇』2巻、10月に18巻。

燃:A 萌:A 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
聖剣使いの禁呪詠唱 <13>(2015/08)
聖剣使いの禁呪詠唱 <15>(通常版)(2016/02)

GA文庫

超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!3 (GA文庫)
著:海空 りく イラスト:さくらねこ

「思う存分私腹を肥やしてもらおうじゃないか。
金は人心と違って、━━力尽くで容易に回収できるのだから」

2016年6月の新刊。約4日の積み。4ヶ月振りの新刊。『落第騎士の英雄譚』10巻からは隔月刊行。
表紙は超人高校生の1人、超人医者の桂音。先に忍が来るかと思ったけどな。

MF文庫J,アニメ

「私は、この国を変えたいんだ」

ユリスの祖国リーゼルタニアへと招待された綾斗達。束の間の休息を楽しむ彼等だったが……。
ヒロイン達のドレス姿が煌びやかで眩しい。

いつもは堅物って感じのユリスもドレスアップして可愛らしく。普段はあんまりそんな感じしないんだけど、やっぱり一国のお姫様なんだな。
綺凛は安定のあざとさですわ。

箸休め回かと思いきや、次なる大会《獅鷲星武祭》へ向けて、様々な思惑が動き出す。ベッタベタなラブコメから、いきなりバトルにスイッチするとは。
徒手空拳でも、自分の何倍ものサイズがあるキメラを簡単にあしらう綾斗さんパネぇ。

何回も言うけど、ほんとバトル演出良くなったよな。ユリスと紗夜の必殺技発動時の分割カットが格好良い。

燃:A 萌:A+ 笑:C 総:A+

エピソードリンク
第21話「決着」
第23話「孤毒の魔女」

アニメ,角川スニーカー文庫

「たとえ俺が俺でなくなったとしても、俺は━━みんなを守る!!」

遂に始まる刃更とレオハルトの戦い。エロい司会のお姉さんは陛下に怒られたため、早場やと退場。流石に茶々を入れ過ぎたか。

母から受け継いだ力を覚醒させ、暴走する刃更を止めるため、彼の精神世界へと入る澪。何が何でもエロいシーンを入れ込もうとするスタッフの気概に感服ですわ……。原作でもエロいシーンなんだったっけな……。

そしてレオハルトとは決着をみたものの、枢機院の企みにより魔界全土に英霊が出現。ロボットものの最終決戦みたいな絵面だなw

燃:A- 萌:A 笑:C+ 総:A

エピソードリンク
第8話「未来へと挑む者たち」
第10話「果たすべき意思の後先」