ノベライズ,講談社キャラクター文庫

小説 仮面ライダーキバ (講談社キャラクター文庫)
著:古怒田 健志(こぬた) 監修:井上 敏樹

「それを運命と呼びたければそれでもいい。でも俺は本当は運命なんか信じていない。俺が信じているのは、おまえから聞こえてくる。美しい音楽だ」
「音楽……」
「そう、人はだれでも音楽を奏でている。美しい曲もあれば、醜い曲もある。おまえから聞こえてくる曲は聞いたこともないくらいきれいな曲だ」

 

講談社キャラクター文庫2013年3月の新刊。約4日の積み。『剣』と同時発売。
著者は、『ディケイド』のカブト世界の脚本を書いた古怒田さん。『キバ』のサブライターかと思っていたけど気のせいだったぜ。
で、メインライターの井上が監修として付いている。

 

内容は、テレビシリーズを再構成したものといった感じ。現代と過去のエピソードが同時に進行するのもテレビシリーズに合わせてある。

 

大幅にキャラが減らされ、恋愛描写が強くなっている。多分、井上が本当にやりたかったのは、こういう内容なんだろうなぁ。ちょっとアダルトな感じの。
『555』のノベライズみたいに、えげつない展開になるかと思ったけど、そこまでダークではなかったな。

 

カフェのマスターの正体が明らかになるかと期待したのは俺だけじゃない筈。
そして、まさかの静香ちゃん大勝利ぃぃぃいいいいい!お外走ってくるしかない。

 

次は2013年4月に『龍騎』『ディケイド』、5月に『響鬼』『電王』の予定。

 

燃:B 萌:A- 笑:C+ 総:A

シリーズリンク
小説 仮面ライダー剣(2013/03)
小説 仮面ライダーディケイド 門矢士の世界 ~レンズの中の箱庭~(2013/04)

アニメ,電撃文庫

「青山は本当に頑張った!!」

七海のオーディション落選、空太のゲーム審査会落選、さくら荘取り壊し反対の署名集め未達成と、悪い事は続く。

満身創痍の空太と七海は、お互いに想いをぶちまけていく。 これだけやっても正ヒロインに昇格出来ないとか、七海可哀想過ぎるな……(´・ω・`)

一方、ましろは雑誌の表紙を勝ち取り、更にはゲームのキャラデザの仕事まで舞い込んできて……。 そりゃ空太もイラっとしちゃうわな……。

燃:C 萌:A 笑:C+ 総:A

エピソードリンク
#20「この先もただいまを言うために」
#22「きらめく日々を駆け抜けろ」

ノベライズ,講談社キャラクター文庫

小説 仮面ライダーブレイド (講談社キャラクター文庫)
著:宮下 隼一

「統制者よ!破壊者よ!神よ、悪魔よ!おまえたちを封印する!」

講談社キャラクター文庫2013年3月の新刊。約3日の積み。発売スケジュールが変更され『キバ』と同時発売に。
著者はテレビシリーズのサブライターというほどの本数は書いていないが、脚本を担当したことのある宮下さん。

さて、どんな内容かと思いきや、まさかの300年後。荒廃した世界で、不老不死であるジョーカーの剣崎と始が統制者の陰謀に巻き込まれていく。
粗筋を見た段階では、普通に未来が舞台と思ってたんだけど、更に世紀末的な世界観とはな……。
どういう経緯で、こういう話になったんだろう。後日談っていうには、ぶっ飛びすぎてる気がする……。

特に、ジョーカーとなって世界中を放浪する剣崎の死ねないがための絶望感がえげつない。一応、ラストは希望のある終わり方になってるけど。

アンデッドは死なないんだから、どうせなら他のアンデッドも登場したら良かったのにと思う。
ジョーカーである2人が他の上級アンデッドと絡む展開とか。

以前に超全集だか何だかに収録された後日談の要素も内包されているそうな。
次は2013年4月に『龍騎』『ディケイド』、5月に『響鬼』『電王』と続く。『クウガ』もちゃんと出るんだよね……?

燃:B+ 萌:C 笑:C 総:A

シリーズリンク
小説 仮面ライダーファイズ(2013/01)
小説 仮面ライダーキバ(2013/03)

 著者リンク
小説 忍風戦隊ハリケンジャー(2014/06)

スマッシュ文庫

仮想天使は魔術を詠(うた)う (スマッシュ文庫)
著:榊 一郎 イラスト:とばり

「私は燈音(あかりね)シンク、貴方が魔術を使う為の呪歌を詠唱するもの、呪歌詠唱用仮想人格。━━魔術と奇跡の戦場にようこそ!」

スマッシュ文庫2013年3月の新刊。約2日の積み。
帯によると、スマッシュ文庫3周年企画らしいんだけど、どの辺がそうなんだろう……。

榊さんがスマッシュ文庫に初登場。お題はボーカロイドなんだけど、いざ仕上がってみれば、魔法の人形に呪文を詠唱させる魔術バトルの開幕でござる。どういうことなの……。

イラストのとばりさんは『青春サイバーアクション漫才ハードボイルドコメディな転校生』でスマッシュ文庫登場済か。
ヒロインのアップが多いラノベ表紙の中において、カメラを引いた、この構図は面白い。
榊さんの名前を大きくしていることからも、最近のラノベだけが好きな層には買わせる気が無いのだろうかと思う。

声を失った幼馴染み、彩葉(いろは)の歌声を取り戻す方法を探していた主人公、連士郎は偶然、呪歌詠唱用仮想人格(ガルドロイド)を手に入れる。
それは〈消し去るもの〉と呼ばれる奇蹟を手にするためのバトルロワイヤルへの参加資格だった……というお話。

榊さんがTwitterで宣伝をしていたときは、てっきりファンタジー世界が舞台なのかと思ってたんだけど、蓋を開けてみれば、現代もので、DTM要素が入っていたり。
この辺は『ポリフォニカ』で培った知識を流用してたりするのか。

呪歌詠唱用仮想人格を用いた戦闘は、もっと魔術名とかを捻ってると、より中二チックでZOKUZOKUしたと思うんだけども。
あとは、もうちょいこうLOVE寄せ的なものをですね……。

彩葉の声を奪った奴は伏せたままにしておいても良かったかもなぁ。1巻で色々出し過ぎたって気もするんだよな。
何なら、銀香との戦いが今巻のクライマックスバトルでも良かったくらい。まぁ、続きが保証されてないから、ある程度話を進める必要があったのかもしれんが。
あれ、今回、お説教少なくね?

一区切りはしているものの、連士郎の目的は達成されてないし、シリーズ展開出来るような作りになってるんだけど、レーベルがレーベルだからなぁ。宣伝力不足で続きが出せないって事態はありそうだよな……。

何か文句ばっかり書いてる気がするけど、それは榊さんの本ってことでハードルが上がってるからだってばよ。

燃:B+ 萌:A- 笑:B- 総:A

著者リンク
ザ・ジャグルⅠ 汝と共に平和のあらんことを(ハヤカワ文庫JA、2010/01)
ミカヅチ(MF文庫J、2010/02)
棺姫のチャイカⅠ(ファンタジア文庫、2010/12)
ダブルバインド 黄昏に獣は踊る(C★NOVELSファンタジア、2011/09)
その男、魔法使い“A” <1>(ファミ通文庫、2011/11)
アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者 <1>(講談社ラノベ文庫、2011/12)
タタリ・ブレイカー弑子(HJ文庫、2012/04)
神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード(GA文庫、2012/05)
アーク・ブラッド A.D.5000のアダム(C★NOVELSファンタジア、2012/09)
フェアリィフィールド 妖精戦陣(朝日ノベルズ、2012/11)
茉建寺エリノアの非主流科学研究室(ファミ通文庫、2012/12)
蒼穹騎士 -ボーダー・フリークス-(ハヤカワ文庫JA、2013/06)
ドラゴンズ・ウィル 完全版(富士見書房ソフトカバー、2013/09)
機関鬼神アカツキ <1>(ファミ通文庫、2013/12)
神鎧猟機ブリガンド(ダッシュエックス文庫、2014/11)
熾天使空域 銀翼少女達の戦争(C★NOVELSファンタジア、2015/03)
蒼鋼の冒涜者(HJ文庫、2015/05)
カタナなでしこ(講談社タイガ、2016/01)
ウィッチ・アームス 魔法少女は素敵なお仕事(ダッシュエックス文庫、2016/06)
永き聖戦の後に ストレイ・シープ(スニーカー文庫、2016/11)
パラミリタリ・カンパニー 萌える侵略者 1巻(講談社ラノベ文庫、2017/05)
誰が為にケモノは生きたいといった(ファンタジア文庫、2018/02)
Zの時間(HJ文庫、2018/04)
終末のアダム(講談社ラノベ文庫、2018/10)
嫁々いみぐれーしょん(講談社ラノベ文庫、2018/11)
メイドな狐と監禁コン!(美少女文庫、2019/04)
妖精狙撃 エルフ・ウィズ・サイレントアサシン(ファンタジア文庫、2019/08)
いつか仮面を脱ぐ為に ~嗤う鬼神と夢見る奴隷~(スニーカー文庫、2019/09)
竜姫のヴィオラ 生贄は最強の魔物と恋に落ちて(美少女文庫、2019/09)
覇逆のドラグーン1 ~落伍竜機士は運命の姫と、暁の極光世界を翔け上がる~(HJ文庫、2019/10)
奴隷志願なエルフさん ~お買い上げありがとうございます、ご主人様!~(美少女文庫、2020/01)
引き籠もり魔王が奴隷エルフを買ったら(美少女文庫、2020/07)
吸血姫譚アストリッド(美少女文庫、2020/11)
おお魔王、死んでしまうとは何事か ~小役人、魔王復活の旅に出る~(講談社ラノベ文庫、2020/12)
けいたん。 ~ライトノベルは素敵なお仕事。多分?~(講談社ラノベ文庫、2021/01)
殺し屋志願の奴隷エルフさん(美少女文庫、2021/01)
絶対魔剣の双戦舞曲1 ~暗殺貴族が奴隷令嬢を育成したら、魔術殺しの究極魔剣士に育ってしまったんだが~(HJ文庫、2022/07)
聖戦勇戯 ~魔王が死んで100年後~ 1巻(漫画、2022/12)
仁科くんの編集冒険記 ~ラノベはダンジョンで創られる~ vol.1(漫画、2023/09)
魔王を斃した後の帰り道で(ファンタジア文庫、2024/10)

アニメ,ガガガ文庫

「月読の巫女だか英雄神だか知りませんが━━邪神3姉妹を舐めんじゃねーですよッ!!」

シリアス編後半戦。血とか飛び散りまくりんぐで、えらいハードな展開。日日日さん、こういうテンション大好きだよな。一見、お馬鹿な話なのに、どシリアスになる、みたいなやつ。

ってか、最終回でやっても良かったような内容だったな。
エンドカードは『人生』繋がりで、ななせめるちさんか。

燃:B+ 萌:A- 笑:B+ 総:A

エピソードリンク
第六話「迷惑かけてるのは親だけ」
第八話「戦略的孤独」

GA文庫

お前のご奉仕はその程度か?5 (GA文庫)
著:森田 季節 イラスト:尾崎 弘宜

「毎週、特定の街を無差別にダーツで襲撃する━━これがダーツの旅だ。さあ、今週は警察に捕まらずに逃げ切れるだろうか」

2012年10月の新刊。約4ヶ月2週間半の積み。4ヶ月振りの新刊。
表紙は満を持してアルフォンシーナといった感じで。

さて、今回は良太とアルフォンシーナが2人きりで、東京へ行くことに。というわけで、詩憐を始めとした他のヒロイン達には、あまり出番がありません。

そんな中、穏やかに髪をかき上げる環のイラストにグッとくる。中身は色々とんがってるけど、見た目は正統派ヒロインなんだよな、この人……。

アルフォンシーナとのシーンは、これまたベッタベタでなぁ。これ、キャラデザ次第ではアニメ化したら当たる気がしてきた……かも……?

ラストは何やらシリアス気配を漂わせる展開で引いてるけど、多分、次巻も、いつも通りのノリなんだろうな……。

巻末にはGA文庫マガジンに掲載された短編を1本収録。短編集として出すつもりは無いのかしらん。
次は2013年3月に6巻。

燃:C 萌:A- 笑:A- 総:A-

シリーズリンク
お前のご奉仕はその程度か? <4>(2012/06)
お前のご奉仕はその程度か? <6>(2013/03)

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「お兄ちゃんが拉致られたんです!!」

ラスト2回ということで、無理矢理畳みにきたな。飛鳥によって温泉へと拉致される杉崎。それを追って、温泉へと向かう生徒会メンバー。
ということで、原作では卒業式後に描かれた展開を先出ししながら、飛鳥と生徒会メンバー直接対決へ。

アニメでは枯野の存在がカットされてるから、ある程度オリジナルの構成にせざるを得ないということか。

うーむ、このクオリティなら真面目な話をやるより、ずっとギャグをやっていた方が良かった気がするが……。
最後の引きは一体?

燃:C 萌:A- 笑:B- 総:A-

エピソードリンク
第7話「Sサイズハンター」
・最終話「終わらない生徒会」

コミカライズ,富士見ファンタジア文庫

デイト・ア・オリガミ (ドラゴンコミックスエイジ み 4-1-1)
原作:橘 公司 作画:珠月 まや(みづき)

「士道のことは全て知ってるので訊きたいことは無い。次のステップとして私の全てを知って欲しい…」
「重い!!」

2013年3月の新刊。
ドラゴンマガジンとエイジプレミアムで連載中の、ファンタジア文庫『デート・ア・ライブ』のパロディ4コマ。
思っていた以上に刊行が早かったな。

珠月さんが、これの開始直前まで連載していた同じくファンタジア文庫『蒼穹のカルマ』がはっちゃけ過ぎていたため、凄く期待していたんだけど、アレ、割と普通じゃね……?

吐瀉物のようなヒロインとか言っていた頃が懐かしいわ……。やっぱりアニメ化したから敏感になってるんだろうかw
ってか、『カルマ』も収録してくれたら良かったのに。

折紙さんの変態性は間違い無く、このコミカライズの影響を受けてるよな……。

巻数表記は無いけど、まだ未収録分があるし、アニメも始まってないから、もう1冊は出るだろう。
まぁ、このネタのレベルでは次も買うかは判らんが……。

燃:C 萌:B 笑:B 総:B+

原作リンク
デート・ア・ライブ 十香デッドエンド(2011/03)

コミカライズリンク
デート・ア・ライブ <01>(2012/08)
デート・ア・ストライク <01>(2012/09)
デート・ア・ライブ01 十香デッドエンド(2014/05)
デート・ア・パーティー(2014/06)

コミカライズ,富士見ファンタジア文庫

デート・ア・ストライク 2 (ドラゴンコミックスエイジ お 5-1-2)
原作:橘 公司 作画:鬼八頭 かかし キャラクター原案:つなこ

「人の役に立ちたくてASTに入ったのですから!!だからきっと、あなた達の役にだって……立って見せます!!」

2013年3月の新刊。
今回も表紙は折紙。え、美紀恵で良くね……?

さて、過熱するアシュクロフト争奪戦。ロリっぽい可愛い絵柄のくせして、血が飛び散りまくりんぐのシリアスバトル。
お色気要素は何故か十香さん1人で担当してる。こっちでは、ただのお馬鹿な美少女だな……。

もっと本編とリンクする要素があれば良いと思うんだけど、そうもならず。十香以外の精霊をチラ見せしてくれたって良いのに。
いやしかし、折紙さんの変態っぷりがなりを潜めていて寂しい。

ドラマガ掲載の番外編も収録。

燃:A- 萌:A 笑:C 総:A

シリーズリンク
デート・ア・ストライク <01>(2012/09)
デート・ア・ストライク <03>(2013/07)

コミカライズ,富士見ファンタジア文庫

生徒会の一存 乙 (3) (カドカワコミックス・エース)
漫画:水島 空彦 原作:葵 せきな キャラクター原案:狗神 煌

「そんなことで赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)みたいな特性発揮すんのやめてくれ!」

2013年2月の新刊。
3巻連続で真冬のピン表紙か……。リリ姉とかチートくらいは出しても良かったと思うんだけど、多分、真冬以外が表紙だと、パッと見で『生徒会』シリーズだと気付いてもらえない危険性があるからなんだろうな……。

さて、3巻ということで、いよいよフィナーレです。葉露の告白シーンは原作の雑誌連載、文庫化、コミカライズと、読むの3回目だけど、ゼツボー的にハッピーエンドで超気持ち良いよな。

総評

ってなわけで、原作の番外編に位置する一年C組編をコミカライズとして再構成した『生徒会の一存 乙』全3巻でした。単行本だけだと足掛け1年くらいか。

何と言ってもリリ姉のビジュアルを拝めるたのが有難い。いや、原作でも挿絵にちゃんと登場してるけども。
リリ姉のスク水姿が拝めたことで、このシリーズの全てを肯定出来るレベル。
原作も終了ムードだし、流石に、もう新しいコミカライズは始まらんかな……。

燃:C 萌:A 笑:B 総:A-

シリーズリンク
生徒会の一存 乙 <2>(2012/)