富士見ファンタジア文庫

BIG‐4 ぼくの名前は山田。目覚めたら四天王になってました。 (富士見ファンタジア文庫)
著:大楽 絢太 イラスト:ワダ アルコ

「仮に、四天王の一人がハナクソをほじって、飛ばしたとして。もしそれがお主にあたった場合、お主はハナクソに体を貫かれ、即死する」

ファンタジア文庫2011年11月の新刊。約2ヶ月1週間の積み。
『七人の武器屋』でデビューした大楽さんが新シリーズ始動。構想自体は『七人の武器屋』第1部完結の時点であったらしい。
『テツワンレイダー』5巻からは5ヶ月振り。ってか、『テツワンレイダー』って完結してたのか。

帯には同期の『生徒会の一存』シリーズでお馴染みの葵せきなさんからの応援メッセージが。
イラストはファミ通文庫『永遠のフローズンチョコレート』のイラスを担当していたワダアルコさん。

さて、新シリーズの内容はタイトルで、ほぼ全て説明されている。山田が人間界へと戻るためには人類抹殺計画を進め、魔王を復活させてから倒す必要があるが、肝心の四天王の会議で全く計画が進まないので、人間の山田が何故か一番真面目に人類抹殺計画を進めようとする羽目に。

要は最近流行りの日常駄弁り系の話を魔族の四天王がやったら、という話です。まぁ、魔族の四天王っつっても、あんまりそんなビジュアルじゃない人ばっかりだけど。1匹くらいガチ異形なのを混ぜといても良かったと思うのだが。

ゆる~い連作短編形式なので、お茶漬け感覚で、さらっと読んで、クスッと笑う感じかな。
くにおくん』と『ロックマン2』の字面が何だかシュールw
NSCって著者ネタじゃねーか。

ヒロインは一応、四天王の1人、アディこと雷のアーディンブルグなんだけど、「雷」って「いかずち」じゃなくて、素直に「かみなり」って読むのかよ!
アディがちょっと可愛いから困る。

後書きでは、昔々にファンタジアバトルロイヤルに一度だけ掲載された『誕生日は告白日和』に言及されていて、ちょっと感動したわ。

そんな感じで『BIG-4』でした。これは取り敢えず様子見かな。
次は2012年3月に2巻『ククク……ついに勇者が現れたか。ってぼくの妹じゃねーか』です。

燃:C 萌:B+ 笑:B+ 総:A-

シリーズリンク
BIG-4 2.ククク……ついに勇者が現れたか。ってぼくの妹じゃねーか!?(2012/03)

著者リンク
ここは異世界コンビニ デモン・イレブン お客様、回復魔法をかけながらの立ち読みはご遠慮下さい!(2015/10)

HJ文庫

僕の妹は漢字が読める2 (HJ文庫)
著:かじい たかし イラスト:皆村 春樹

「パンストが人間になるんじゃないよ。ほんもののパンストが主役だ」

パンストが総理大臣とかマジキチw

2011年11月の新刊。約3ヶ月の積み。4ヶ月振りの新刊。
さて、未来を守るために21世紀で奔走することになるギン達。今回もやはり、マジキチ文化いっぱい登場します。
幼い美少女をえんえんローアングルで映す『ろーあんぐる』が見たいわw

基本的にはマジキチなんだけど、文化的価値観の違いによる諍いのシーンで言ってることは結構真面目。
未来は守られ、一件落着。綺麗にまとまるのかと思ったら、また続くんかい!

それはそうと、何だかイラストのクオリティ落ちてないか?1巻のときも高いとは言えなかったが……。
次は2012年2月。

燃:C 萌:B+ 笑:A- 総:A-

シリーズリンク
僕の妹は漢字が読める(2011/07)
僕の妹は漢字が読める <3>(2012/02)

アニメ,スーパーダッシュ文庫

「諦めずに頑張りなさい。往生際が悪いのだけが、あんたの取り柄なんだから」

サブタイの「家」は「うち」と読みます。
よく見ると、OPには3姉妹の学校及び保育園関係者は出てないんだよな。初登場後にカットが追加されていく……なんてことはないよな。

さて、早くも美羽が小悪魔過ぎるだろ……。けしからん実にけしからん。
両親が出張で不在となった小鳥遊家で、3姉妹と一緒にお留守番をすることになる祐太。

祐太と3姉妹の共通の思い出の歌として、『きらきら星』が出て来るのはアニメオリジナルか。ってか、何故に英語で歌うのか。
『きらきら星』と言えば、ファミ通文庫『トゥインクル☆スターシップ』を思い出すよな。

祐理さん夫妻の乗った飛行機が行方不明になり、遺された3姉妹を祐太が引き取ると宣言したところで続く。

初見のED。歌うのは莱香さんなんだけど、全く莱香さんが歌っているという気がしねぇw
OPはある程度、美羽が歌ってそうな感じだけども。
つーか、映像に全く莱香さん出て来てねぇな。

燃:C 萌:A+ 笑:C 総:A

エピソードリンク
第1話「パパと呼ばないで」
第3話「泣いてたまるか」

富士見ファンタジア文庫

ニート吸血鬼、江藤さん2 (富士見ファンタジア文庫)
著:鈴木 大輔 イラスト:空中 幼彩

「妾は先ほど全身全霊をかけてパンツを穿いたゆえ、すでに体力が底を付いておるのじゃ!」

2011年8月の新刊。約5ヶ月1週間の積み。4ヶ月振りの新刊。
さて、今回は江藤さんがバイトを強制させられるお話。この鈴木節とも言えるノリに、1巻でお腹いっぱいになってしまったのか、あまり楽しめなかったな。

やっぱりメインヒロインの江藤さんが、ヒロインとして全然可愛くないのが問題なのではないか。
いや、個人的にそう思うというだけなのだが。

相変わらず、竜之介を始めとして、江藤さん以外の登場人物のスペックが高過ぎるわ!よく、こいつ等生きていて息が詰まらないな……。
著者の鈴木さんがラーメン好きなのは知ってるけど、料理も詳しいのだろうか。

次は2012年2月に新シリーズ『鳩子さんとラブコメ』なんだけど、もしかして『1×10』もこっちも打ち切り喰らったのか?
普通に次巻へ続いてるんですけど。

燃:C 萌:B 笑:B 総:B+

シリーズリンク
ニート吸血鬼、江藤さん <1>(2011/04)

富士見ファンタジア文庫

デート・ア・ライブ 十香デッドエンド (富士見ファンタジア文庫)

著:橘 公司 イラスト:つなこ

「ほら、よく言うじゃない。恋をすると世界が美しく見えるって。━━というわけでデートして、精霊をデレさせなさい!」
「いや、そのりくつはおかしい」

ファンタジア文庫2011年3月の新刊。『蒼穹のカルマ』でデビューした橘さんが新シリーズを開始。『カルマ』7巻から連続刊行。
はいはい、アニメ化決定してから買った俺の負け。

このライトノベルがすごい!2010のインタビューで触れていた新作ってのは、これのことと思われ。

精霊と呼ばれる存在が現れるとき、空間震と呼ばれる大災害が発生する世界。一見、平凡な高校生、五河士道(いつか・しどう)は、武力では抑えつけられない精霊をデートしてデレさせることになって……というお話。

1巻発売時点で単独テレビCMを放送するなど、相当なプッシュ具合だったこともあり、気にはなっていたんだけど、どうも『カルマ』の方と何やら関係がありそうで、それで手を出しかねてたんだよな。
だって、同じ鳶一(とびいち)姓のキャラが出てるんだもの。

主人公とヒロインの恋愛が世界の平和に影響を与えるって展開は、同レーベルの『殺×愛 -きるらぶ-』を思い出すな。
主人公が不死身っぽくて、益々『殺×愛』w

精霊をデレさせるという手法はアレだけど、それ以外は割とオーソドックスなラノベという感じ。文体にしても、世界観にしても。ふざけた二つ名とか、いっぱい出て来るのおいしいです(^q^)
十香の霊装のデザイン、格好良いよな。終盤の見開きイラストも迫力があって良い。

強大な力を持った精霊という存在と命懸けのデートを繰り返していくのかと思いきや、今回のラストで、十香は士道に力を吸収されて弱体化してしまう。え、もしかして、ヒロインは交代制だったりするの?

いきなりノリが合わなかったら、どうしようかと思ってたんだけど、無難な滑り出しという感じで。
取り敢えずは士道の能力の謎が気になりますね。

燃:B+ 萌:A- 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
デート・ア・ライブ2 四糸乃パペット(2011/08)

コミカライズリンク
デート・ア・ライブ <01>(2012/08)
デート・ア・ストライク <01>(2012/09)
デイト・ア・オリガミ(2013/03)
デート・ア・パーティー(2014/06)

アニメリンク
デート・ア・ライブ 第一話「四月一〇日」

著者リンク
いつか世界を救うために -クオリディア・コード-(2015/07)
王様のプロポーズ1 極彩の魔女(2021/09)

GA文庫

優等生以上、フリョー未満な俺ら。 2 (GA文庫)
著:初美 陽一 イラスト:さくらねこ

「学校は勉強するトコだろうがぁぁぁ!大体な、化粧とかで変に背伸びする必要なんざねーんだよ!テメーにはテメーなりの良さってヤツがあんだからなっ!」
「なにそれキュンときたァ。化粧とか超落とすしィ」
「ねー、荒鞍くんに怒られちゃったねー」
「うん~、でも~、ちゃんとウチらのこと考えてくれてるっていうか~」
「マジ萌ゆるゥ。ぞっこん冷めやらぬ的なァ」

黒ストとは実に良いものであるなぁ。

2012年1月の新刊。約3日の積み。3ヶ月振りの新刊。
さて、今回は悠馬の幼馴染み、真理亜のナイトを自称する転校生アデルがやって来たから、さあ大変というお話。
やたら悠馬に絡んでくるアデルだが、実は転校生の正体は男装少年で……。

うん、アデルが女の子とか判り易過ぎて、スーパーアレでナニだな。いや、読者に対して隠すつもりないんだろうけど。
ってか、内容が益々MFテンプレートっぽくなってきたな!

内容自体は特別ぱっとしないんだけど、今回は真理亜メインということもあってか、真理亜関連のイラストの破壊力が凄い。凄ぇ可愛い。凄ぇエロい。おお、語彙が貧弱すぎるな……。

後、仲間にさえボロカス言われる不良の鉄平君が良い味出してたな。また出て来ないかな。

ストーリーだけなら、Bランクなんだけど、イラストのお陰で上がってます。
もう1巻だけ!もう1巻だけ様子見させてくれ!

燃:B- 萌:A+ 笑:B- 総:B+

シリーズリンク
優等生以上、フリョー未満な俺ら。(2011/10)
優等生以上、フリョー未満な俺ら。 <3>(2012/05)

電撃文庫

あなたが泣くまで踏むのをやめない! (電撃文庫 み 8-8)
著:御影 瑛路 イラスト:nyanya(にゃにゃ)

「はあ?あたしと同じ人種とか思い上がらないでよ。あたしとあなたじゃ、月とすっぽんの排泄物ぐらい違うわよ」
「そこまで自虐しなくていいのに」
「あ・な・たが排泄物の方よ!思い上がらないでよ、このすっぽんぽん!」
「余計な『ぽん』を付けると意味が変わってくるだろうが!服を着ている描写を特に書いてないから、これは記述トリックで、もしかしたら本当に幼女の前で全裸でいたのかなこの変態は?と、警戒心の強い読者が思ってしまうかもしれない!」

警戒心の強い読者wwwww

2011年7月の新刊。約6ヶ月2週間の積み。『空ろ箱と零のマリア』4巻からは1年1ヶ月振り。
このタイトルと「ようじょ」というキーワードで釣られない奴とか居るの?
一見、『ジョジョ』ネタが入ってそうだけど、別に何の関係もありません。

御影さんの作品と言えば、デビュー作『僕らはどこにも開かない』くらいしか読んだことないわけだが。
イラストはガガガ文庫『魔王っぽいの!』でお馴染みnyanyaさん。

帯の裏表紙側には同レーベル『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の伏見つかささんからのメッセージが。

亭主関白系男子、通称パクメンを目指す1人暮らしの主人公、寿也の家に転がり込んできたようじょアリス。
初対面とは思えない罵詈雑言を浴びせられる内に、アリスの家の家庭事情を知った寿也は何とか問題を解決しようと乗り出すが……というお話。

とはいえ、乗り出すのは終盤になってからの話で、中盤までは大体変態です。登場人物が大体変態なんだよな。
平凡な主人公が、ようじょに虐げられる話かと思いきや、主人公からしてアレだしなぁ。
パクメンとか初めて聞いたわw

今回はアリスとの関係性にスポットが当たっているが、他にも質の良い変態が居るので、その辺の変態的な活躍にも期待だな!

どうでも良いけど、「性的興奮」って、「せーてきこーふん」って書くと、妙にいやらしいよな。
ちなみに、『マリア』も続きが出るらしいです。

次は2012年1月に2巻『あなたが踏むまで泣くのをやめない!!』。紛らわしッ!?

燃:B+ 萌:A- 笑:A- 総:A

シリーズリンク
あなたが踏むまで泣くのをやめない!!(2012/01)

アニメ,電撃文庫

「お前の仇を討つことで、何かが見えるのか。━━━━“戯睡郷”メアよ」

激突するヴィルヘルミナ、カムシン、レベッカとサブラク。
サブラクの回想の中には、ちょろっとだけ“戯睡郷”メアの姿が。果たして何人の人が憶えているだろうか……。

ゾフィーの戦況確認の中で、サーレとキアラがワンカットだけ登場。本格登場するのは次回からか。
アニメでは外伝やってないから、この2人は完全に初登場なんだよな。

そして対峙する『炎髪灼眼灼眼の討ち手』シャナと“祭礼の蛇”坂井悠二。シャナさんの宣言と共にEDに入っていく演出が好き。
ED中も、ずっと本編でしたね。

燃:A+ 萌:B+ 笑:C 総:A

エピソードリンク
第11話「聞こえる、想い」
第13話「狭間へと、狭間から」

MF文庫J,一迅社文庫,富士見ファンタジア文庫,雑記,雑誌,GA文庫

普通に公式発売日通り発売。ブツは、

・10歳の保健体育 <4>
10歳の保健体育4 (一迅社文庫 た 1-5)

と、見送っていた、

・詠う少女の創楽譜 <3>(MF文庫J)
・優等生以上、フリョー未満 <2>(GA文庫)
詠う少女の創楽譜 3 (MF文庫J)優等生以上、フリョー未満な俺ら。 2 (GA文庫)

の計3冊。
あと、ドラマガ買ってきました。
DRAGON MAGAZINE (ドラゴンマガジン) 2012年 03月号 [雑誌]

ファンタジアは全部注文してるので、来週にでも受け取りに行きます。

一迅社文庫では、新シリーズ『死にたくなければ××!脱ぐのは絶対にイヤ!』『この家に勇者様もしくは救世主さまはいらっしゃいませんか?!』『まほねーず・とらいあんぐる』『鈍感な僕と鋭い彼女』『誰よりも優しいあなたのために』をスルー。
死にたくなければ××! 脱ぐのは絶対にイヤ! (一迅社文庫 は 5-8)この家に勇者様もしくは救世主さまはいらっしゃいませんか?! 1 (一迅社文庫)まほねーず☆とらいあんぐる (一迅社文庫)鈍感な僕と鋭い彼女 (一迅社文庫)誰よりも優しいあなたのために (一迅社文庫)

『この家に勇者様もしくは救世主さまはいらっしゃいませんか?!』は昔にスクウェアエニックスノベルズから刊行された『ステレオタイプ・パワープレイ』を大幅加筆改稿したもの。
イラストも変わっている筈。ここから、またシリーズ展開するのかな?

『誰よりも優しいあなたのために』は口絵を見たら、ロボットが出ていて「!?」ってなった。

『10歳の保健体育』は、ぱれっとonlineでコミカライズ連載決定らしい。これ、ビジュアル化したらマズくね……?

先月出た『背約のキャバリアー』は『Re;0 -灰とリヴァイアサン-』と繋がってるらしいですね。

来月はファンタジア文庫『影執事マルク』でお馴染み、手島史詞さんが『ⅩⅢ番の魔符詠姫(タロットソーサレス)』がちょっと気になる。

電撃文庫

嫁にしろと迫る幼馴染みのために××してみた (電撃文庫)
著:風見 周 イラスト:konomi

「雷々軒の料理はすごくおいしいからいくらでも食べられるよ。僕にとっては、麻婆はドリンクみたいなものだし」

電撃文庫2011年8月の新刊。約5ヶ月1週間半の積み。タイトルの「××」は「ちょめちょめ」と読みます。略称は『嫁×(よめちょめ)』。

『らぶちゅー! -ボクが女教師!?-』を1冊出しただけで、電撃では沈黙を保っていた周ちゃんが1年7ヶ月振りに復活。ってか、『らぶちゅー!』はどうなったんだ。
まぁ、周ちゃんだし、一応買おうかなと。べっ、別にタイトルに釣られたわけじゃないんだからね!かかかかか勘違いしないでよね!

イラストはファミ通文庫『魔よりも黒くワガママに魔法少女は夢をみる』のイラストを担当してるkinoさんと一緒に同人サークルをやっているkonomiさん。絵が似てると感じるのはそのためか。

大食い選手権のチャンピオンとして、町興しに活躍中の主人公、秋馬(しゅうま)の元に離れ離れになっていた幼なじみの来海が帰って来る。
秋馬と結婚するために帰ってきた来海だったが、秋馬は想像もつかないようなおデブと化していた。来海は秋馬を元のスリムな体型に戻すため、ダイエット部を設立して……というお話。
フードファイトと言えば、MF文庫J『喰 -kuu-』なわけだが。

連作短編形式に近い構成になっており、第1章は電撃文庫MAGAZINEに先行掲載されたもの。掲載時の扉絵も収録されています。

基本的にはベタなラブコメなんだけど、劇中で行われるダイエットが割とガチ。ガチも何も、周ちゃんの実体験なんだろうけど。
ダイエット知識なんて、全然知らないから、そういう部分は面白いと思う。

今回は他のシリーズと繋がってたりするのかな。

うーむ、面白くなくはないが、続きが読みたくなるほどのモチベーションが維持出来るわけでもなく……といった具合で。
次は2012年1月だけど、もう買いません。

燃:C 萌:A- 笑:B- 総:B+

著者リンク
らぶちゅー! -ボクが女教師!?-(2011/01)