電撃文庫

ロウきゅーぶ!〈9〉 (電撃文庫)
著:蒼山 サグ イラスト:てぃんくる

今宵、有るべきものを有るべきところへ。
俺と竹中との、ひなたちゃんのパンツを巡る冒険が、密かに幕を開けようとしていた。

2011年10月の新刊。約2ヶ月2週間半の積み。3ヶ月振りの新刊。前回の新刊が5ヶ月スパンだった分、早くなったのだろうか……。
表紙はまほまほ。意外とおとなしめな構図。
口絵は小学生の全裸ピンナップという実に健全な代物でした。

さて、勢いで旅行券をゲットした葵と一緒に京都へと行くことになった昴。それは奇しくも慧心小学校の修学旅行の日程とモロ被りであった。
現地で合流し、女バスの面々の自由時間に、一緒に観光しようと計画する昴達。しかし、その裏では、まほまほに絡んだ、ある計画が動いていて……というお話。

昴と2人きりの旅行ということで、葵は緊張、ゾノとショージは援護体制を敷くが、ゾノのハンドルネーム「ゾノノノ!!」で吹いた。何なの、『デュラララ!!』好きなの?

京都に着いてからは、昴、もうひとつのミッション、ひなたちゃんのぱんつ返却大作戦が行われる。
何だかんだで、夏陽と良いコンビネーションじゃねぇかw
ってか、2巻で確保したぱんつを今更返すことになるとは……。すっかり忘れてたわ……。

終盤まで全然バスケ出て来ません。どう見ても、ただのラブコメです。本当に有り難う御座居ました。

裏で動いていたまほまほ誘拐計画は三沢家の特別プログラムということが判り、昴は彼女の父、風雅さんと初対面。名前格好良過ぎワロタ
これによって、まほまほのフラグが本格的に立ったっぽいな。

京都旅行が終わってみれば、葵は噛ませ犬なんだろ?って思ってたけど、そうでもなく割と良い扱いだった気がする。
でも、最終的に敗北するのが目に見えてるから泣けてくるぜ……。

そして風雅さんとパイプが出来たことにより、昴が依頼したのはミニバスケットボール大会の開催だった……。
遂に、慧心女バスの実力が試されるときが来た……!最後の最後でアツいことやってくれるじゃないの!
これだから油断がならねぇ。ちょっと鳥肌立ったわ。

次は2012年2月。

燃:A+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
ロウきゅーぶ!⑧(2011/07)
ロウきゅーぶ!⑩(2012/02)

DVD・Blu-ray,アニメ,電撃文庫


著:川上 稔 イラスト:さとやす(TENKY)

『ちょっと愚弟、シミュレートするから鍋に水張って突っ込みなさい!浅間が朝からチンコ生やして泉に浮かせて遊んでるから、アンタ現場で“ほうら首長竜”って対抗するのよ!』

アニメ版Blu-ray1巻の特典小説。特典小説で上巻とか初めて見たわ。
本来、特典小説が付くのは1巻のみだったらしいが、いつも通り、川上さんがとんでもない分量を書いたので、分冊して奇数巻に付属という形になったらしい。
特典なのに、今回だけで約160ページもあってワロタ
単純計算すると、最終的に特典だけで『Ⅰ〈上〉』の分厚さを凌駕するじゃねーかw

紙質が電撃文庫と違うため、ページ数の割には随分と薄くなっている。まぁ、そりゃ電撃の紙質だったら特典のボリュームがえらいことになるわけだが。

表紙はアサマチ。本編と同じテンプレートってことは今後本編で表紙に出れる可能性は潰えたか……!
カバー下にはショートストーリー。どんだけ書くねんw

口絵が無いことを除けば、普段の文庫に近い構成になっている。ざっとしたストーリー説明や人物紹介、用語解説等も。
ただ、人物紹介は『補習教室』等のフォーマット寄り。

時系列は本編の1年前ということで、今よりも未熟なアサマチ達が描かれる。彼女が所属するバンド「きみとあさまで」結成の経緯が語られると共に、その他のキャラの1年前の様子も描かれる。
P-01sも既に武蔵にやって来ていたり、「浅間様が射てる」の今後の方向性が決まったり。

冒頭で、いきなり賢姉が緊縛プレイしていて吹いた。
戦闘では賢姉のキャラソンが登場。特典のCDと合わせてお楽しみ下さいってことだな。ってな具合で、今回は賢姉のターン!ってことなのか?

トーリが脱いだり女装したりするのって代演になってたんだな。あれ、代演だったのかよw

1年前ってことで、トーリ達の1代前の生徒会及び総長連合の人達が登場するわけだけど、現状イラストに出ていないこともあって、あまり存在感無いなぁ。

後書きもちゃんとあるし、後書きの後には何故か設定解説ページまである。
次は3巻だな。表紙は順当にいくと賢姉だろうか。
2巻にはナイトとナルゼのCDが付くそうで、そっちはそっちで楽しみですね。

燃:A 萌:A+ 笑:A 総:A+

シリーズリンク
GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン きみとあさまでⅠ〈下〉

特典リンク
境界線上のホライゾン <Ⅰ>(初回限定版)

アニメ,電撃文庫

「歌えよホライゾン、通すための歌を!!」

サブタイはここにきてアニメオリジナル。
OPカットで最終回開始。見事ホライゾンを救出したトーリ達は撤退しようとするが、それを許すK.P.A.Italiaではない。
追撃戦の最中、ホライゾンが手にした悲嘆の怠惰が発動する。魂の駆動凄過ぎワロタ状態だったな!

後半は丸々エピローグなんだけど、オリオトライ先生の伏線っぽい発言が気なるよなぁ。
それと、P.A.Odaの五大頂のシルエット登場でテンション上がりまくりんぐ。あれ、原作未登場の奴等まで出てね?

EDは原作のラストの1枚絵を再現。
妙に時間残ってるなーと思ったら、まさかの原作2巻に突入して吹いた。
三征西班牙の襲撃と共にOPが流れ出す演出は燃えるよな。
っつーわけで、サプライズ的に三征西班牙の面々が続々登場。ついでに宗茂の襲名解除の話も出ています。
これ、いざ2期始まったとき、どう始めるんだよ……。
台詞は無かったけど、セグンドさんも後ろ姿だけ出てた。
そして平然と全裸大登場。

総評

ってなわけで電撃文庫原作の超重厚ファンタジー『境界線上のホライゾン』1期全13話でした。
やや駆け足ながらも期待を超える超クオリティで大満足でした。ほんと、よく映像化出来たよなぁ。

細かい部分が理解らなくても話の流れはちゃんと理解るようになっている作りで、アニメから入った人も安心の出来だったと思う。

2期は7月から。『アクセル・ワールド』とは別スタジオ制作なんだろうか。
というか、上下巻合わせて2000ページ超えてるんだけど、まさか1クールってことはないよね?

燃:A+ 萌:A+ 笑:B+ 総:S-

エピソードリンク
第12話「平行線上への相対者」

シリーズリンク
境界線上のホライゾンⅡ 第1話「朱の場の部員達」

ソフトリンク
界線上のホライゾン <Ⅶ>(初回限定版)

設定リンク
境界線上のホライゾン ENCYCLOPEDIA

HJ文庫

俺がヒロインを助けすぎて世界がリトル黙示録(アポカリプス)!? 2 (HJ文庫)
著:なめこ 印 イラスト:和狸 ナオ

「烈火さんがチキンすぎて本官のストレスがウルトラボルケイノ」

2011年10月の新刊。約2ヶ月3週間半の積み。4ヶ月振りの新刊。
今回も新たに3人のヒロインが登場して、それぞれの物語に烈火が巻き込まれていきます。
前巻で救われたヒロイン3人も勿論登場するんだけど、この時点で、結構いっぱいいっぱい感があるよな。

作品のコンセプトとしては、どんどんヒロインが増えていかないといけないんだろうけど、今の構成力から考えると増やすヒロインは1人ずつにしておいた方が良いと思うんだが……。

あと、ただ烈火にコスプレさせたかっただけとしか思えない魔法少女ネタはサムかったです。

これはもう切りかな……と思っていたら、最後に万丈の姓を持つ少女が現れるという、ちょっと気になる引きになっていて、くそっ、切るに切れないじゃねーか。
次は2012年1月。

燃:C+ 萌:B+ 笑:B- 総:B+

シリーズリンク
俺がヒロインを助けすぎて世界がリトル黙示録!?(2011/06)
俺がヒロインを助けすぎて世界がリトル黙示録!? <3>(2012/01)

DVD・Blu-ray,アニメ,電撃文庫

境界線上のホライゾン 〔Horizon on the Middle of Nowhere〕 1 (初回限定版) [Blu-ray]

「奥に居る人達がチンコ疑問派。手前に居る私達がチンコ理解派!と言うべきかしら」

概要

リアルタイムで映像ソフト買うのなんて初めてだぜ……。しかも子供向けじゃない映像ソフト買うこと自体が初めてだわ。『勇者王ガオガイガーFINAL』は子供向けじゃないけど、その元が子供向けだからなぁ。

webでの先行配信を視た所為でテンションが上がり過ぎて、予約しちゃいましたBlu-ray。
特典小説に釣られたというのもある。
ちなみに、この作品はBlu-rayのみの販売で、DVDはレンタル用しかありません。

明るい部屋で視聴や、著作権云々の注意分は“武蔵”さんが読みあげてくれるという素敵仕様。何という俺得。
1巻ということで収録エピソードは1本のみ。

第1話「境界線前の整列者達」

オリオトライ先生にビビるウルキアガが可愛い件。
トーリの先生おっぱいタッチ時の光が消えるのは分かってたけど、まさか賢姉のチンコ発言のピー音が消えるとは……w

視るの3回目だけど、アクションがかっけーよなぁ。クオリティ高過ぎワロエナイ
次回予告はwebで公開されていたものになっている。

キャラクターコメンタリー

トーリ、ホライゾン、賢姉で送るガチ解説。原作の章の間にあるトーリと賢姉の解説コーナーの拡大バージョンみたいな感じ。
トーリと賢姉のテンション高過ぎ+超早口過ぎワロタ

川上さんが直々に脚本書いてるからか、原作既読者向けの内容がいっぱいです。本多家の墓の隣にあるのが大久保家の墓とか、ウルキアガが教室にちゃんと入れる理由とか、シェイクスピア何処行ったとか。

賢姉のチンコ発言のシーンでは、まさかの全員で叫ぶという。みんな、チンコチンコ言っていてクソワロタ

映像特典

放送開始前にwebで配信された動画諸々やPV、CM等を収録。まぁ、この辺は一般的な映像特典ですね。

スペシャルCD

賢姉のキャラソンとホライゾンの『通し道歌』を収録。どちらも作詞は川上さんの手によるもの。
まぁ、『通し道歌』は原作の時点で既にあったけど、賢姉の『星祭り』は新しく作ったんだよな……?
確かに、少々やり過ぎだと判断出来ますねw

まとめ

ってなわけで、Blu-ray1発目でした。全巻予約してから、あれ、俺早まったんじゃね?とか思わないでもなかったけど、これは買って良かったわ。
特典小説の感想は別枠で。

燃:A+ 萌:A+ 笑:A 総:A+

シリーズリンク
境界線上のホライゾン <Ⅱ>(初回限定版)

特典リンク
GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン きみとあさまでⅠ〈上〉

アニメリンク
境界線上のホライゾン 第1話「境界線前の整列者達」

MF文庫J,ゲーム,コミカライズ,ファミ通文庫,雑記

今月は年末進行のため26日が公式発売日。そこから日曜補正で土曜発売に。流石に祝日補正は無かったか。多分だけど。
フライングしてるかなーとカナートに行ってきました。
ブツは、

・バカとテストと召喚獣 <10>
バカとテストと召喚獣10 (ファミ通文庫)

それから見送っていた、

・泳ぎません。 <2>(MF文庫J)
泳ぎません。 2 (MF文庫 J ひ 3-13)

の計2冊を購入。『泳ぎません。』は2巻完結らしいので、1巻を読むまでもなく購入が確定してしまいました。

取り敢えず『バカテス』と『ヒカルが地球にいたころ』はあったの確認したけど、その他が入っていたのか確認するの忘れた。
ただ、棚全体を見回して驚いたのは、スニーカーの既刊はやたら置いてるくせに、MFやそれ以降に創刊されたレーベルの本は殆ど新刊とメディアミックスした作品くらいしか置いてないということ。
まぁ、限られたスペースを有効活用しようとしたら、そうなるのは理解るが。

ファミ通文庫は来月、新人デビューの季節ってことで、取り敢えず『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』『明智少年のこじつけ』『キュージュツカ!』は買おうと思う。
おいおい、4作品とも1巻表記があるけど大丈夫なんだろうな……。1巻表記はスベったとき恥ずかしいぞ……。

大賞である『龍ヶ嬢七々々』はA-1 PicturesがPV作るらしい。本気過ぎるw
「ファミ通文庫は本気です!!」が「本気出す!!」に見えて仕方がない。

コミカライズは、

・コードギアス 漆黒の蓮夜 <3>
・僕は友達が少ない <4>
コードギアス 漆黒の蓮夜 (3) (角川コミックス・エース 175-9)僕は友達が少ない 4 (MFコミックス アライブシリーズ)

の計2冊を購入。


取り敢えずPSPの下見してきたんだけど、まぁ、そこそこの値段するなぁ。あれか、VITAとの互換性が無いから下げる理由が無いのか。
別に品薄って感じでもなかったし、年明けに外出したときにでも買うかなぁ、と。年明け早々に『魔装機神』出るしな。いや、やってる時間あるのかって話ですが。

コミカライズ,雑記,電撃文庫,GA文庫

『パパのいうことを聞きなさい!』と『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』のコミカライズをe-honで注文しようとしたら、どっちも在庫切れ。普段だったら再入荷を待つんだけど、ものがものだけに、ぼーっとしていたら初版が無くなりそうだったのでアマゾンを使いました。
ただ、一括配送を指定し忘れたので、

・俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる <1>
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる(1) (ガンガンコミックスJOKER)

の計1冊という微妙な具合に。
それから、電撃文庫の通販で頼んでいた、

・電撃ジャック!!

が届きました。

アニメ,スーパーダッシュ文庫

「僕のサタ━━━━━━━━ン!!!!」

原作3巻突入ということで、沢桔姉妹が本格登場。
佐藤はセガサターンを死守するべく、部室棟の5階からダイブするという英雄的行動を見せる。

佐藤の痴態に白粉の筆がブーストしていて吹く。白粉が執筆していたのはライトノベル研究会の部室なのか?
同レーベル『六花の勇者』のポスターが貼ってあったり、本棚にはスーパーダッシュ文庫がぎっしりと。

入院している佐藤は著莪のギャグで包帯ぐるぐる状態だったので、彼を氷結の魔女と勘違いした沢桔姉妹がナースコスで接触を図ってくる。
おいおい、ナースコスエロ過ぎんだろ、どうしてくれる。

そして佐藤は病院内を全裸で激走した挙句、温かいミルクを全身にぶっかけられることに。変態の二つ名に全く恥じない展開でクソワロタ

どうでも良いが、サブタイのたっぷりニラハンバーグ弁当が旨そうでしたね。

燃:C 萌:A+ 笑:A- 総:A+

エピソードリンク
#07「オムっぱい弁当 752kcalとロコもっこり弁当 1100kcal」
#09「西洋和風幕の内詰め合わせ重 2910kcalとほっこりおかゆ弁当 340kcal」

アニメ,電撃文庫

「私は人だ。人になりたいのだ!」

OP後の提供バックがカントクさんのイラストだった件。いつもゲストイラストはエンドカードだったから、凄い不意打ちだなw

さて、アリスとのバトルもクライマックス。フィアはアリスの分身を《人体穿孔機》で殺してしまう。
流石に、やり過ぎたらしくグロ規制が入りました。円盤では一体どれくらいアレなことになっているのだろうか……。

更に、いんちょーさんのお腹の中に手を突っ込んで内臓ぎゅーとかハジケ過ぎていて吹いた。

この危機に駆けつけてくれたのは白穂とサヴェレンティ。彼女達の助けもあり、春亮達は何とかアリスを撃退する。
しかし、アリスを回収に、ビブオーリオ家族会の父君アビスが現れる。彼は一度、本来の姿に戻り、フィア達の攻撃をはじくが、人の姿に戻ったときには全裸に。
いや、確かにそうなんだろうけど、忠実に再現すんのかよw
真面目なシーンでおっさんの裸とか……。帽子だけ被ると、余計に犯罪者チックだよな。

更に、アビスに付き従う二階堂クルリも登場。台詞は無かったけど、原作ではこのタイミングで登場していないから、こういうファンサービスは嬉しい。

日常に戻ったフィア達は再びダンスの練習を再開するが、これにはいんちょーさんも参加。
原作ではジャージ姿を暑いと感じたいんちょーさんがTシャツ+短パン姿になる描写があるが、アニメでは《ギメストランテの愛》だけになってました。何でやねんw
どんなぶっ飛んだサービスだよ。

その後の人達を描いたEDでは、入院している日村や、今後登場する闇曲拍明とン・イゾイーの姿も見られる。

最後にフィアは春亮から、「ただの道具なら、自分が人間か道具かなどと考えない」と気付かされる。
原作では、この辺の話は黒絵としてるんだよな。最終回用に改変した感じだな。

最後のエンドカードはキャラデザ自らということで、さそりがためさん。

総評

ってなわけで、電撃文庫原作の萌エグロ小説『C^3 -シーキューブ-』テレビシリーズ全12章、これにて完結。
SILVER LINK.制作って時点で期待はしてたけど、想像以上の出来で嬉しい限りでした。
映像が付いたお陰で、原作よりも面白くなった気がする。
前期主題歌は可愛かったし、後期主題歌は超格好良かったしな。
燃えと萌えのメリハリが効いていたのが良かったと思います。

原作3巻までを丁寧に描いた構成は無難ながらも納得のいくものだったな。
是非2期を作っていただきたいところですが、その辺どうなんですか。十分圏内だと思うのだが。

ちなみにサブタイに最終章と書いていないのは、DVD最終巻に収録されるオリジナルエピソードがあるからです。
水瀬さんが書き下ろすオリジナルエピソードで、破廉恥方面に特化していそうな感じだな。

燃:A 萌:A+ 笑:B- 総:A+

エピソードリンク
第十一章「狂信者は何処かにいる Mother’s warm hospitality, and the lovely crash」

ガガガ文庫

放課後あいどる (ガガガ文庫)
著:鴨志田 一 監修:秋葉原ディアステージ イラスト:TNSK(てぃーえぬえすけー)

「あのさ。生徒会長」
「なによ」
「アイドルの姿のときに、その話し方はやめてくれるか?変身するなら、ちゃんと変身をしてくれ。なんだ、そのガウォークみたいな状態は」
「人をバルキリーみたいに言わないでくれる?」
「知ってんの!?」

ガガガ文庫2011年6月の新刊。約6ヶ月1週間の積み。電撃文庫『神無き世界の英雄伝』『Kaguya ~月のウサギの銀の箱舟~』『さくら荘のペットな彼女』でお馴染みの鴨志田さんがガガガ文庫に登場。
実在するお店、秋葉原ディアステージとコラボということで、何やら面白そうなことをやっているな、と。
イラストは角川スニーカー文庫『爆熱天使Xサン』でお馴染み、TNSKさん。

悪友の付き添いで受けたバイトの面接に自分だけ合格してしまった主人公、佑介はアイドルが給仕をしてライブもするお店ディアステージで働くことに。
そこで注目のアイドルグループ、コスモスのセンター、ほーちゃんがクラスメイトで、氷の女王の異名を持つ生徒会長、石垣真帆だと知ってしまい……というお話。

自分だけが知っているクールな生徒会長の別の顔……とか、もうベッタベタに王道な展開でござるな。
良いラブコメだと思います。

キャラの掛け合いの楽しさはこちらでも健在。
結構、シリアスな心の葛藤なんかを描いているのも『さくら荘』に通じる部分があるな。

イラストがあんまり好きになれないんだが、その辺は好みの問題かなぁ。

上手く盛り上げておいて、LOVE寄せの気配が漂って、綺麗に終わりそうだったのに、そこで引っ張るんかいと。
引っ張っておいて、続きが出る気配は無いという。
なかなか面白かったし、続き読みたいんだが。

ってか、てっきりメディアミックスでCDとかが出たりするんだとばかり思ってたんだが、そういうコラボ的なものはやらないのか?

燃:B 萌:A 笑:B+ 総:A

著者リンク
さくら荘のペットな彼女(電撃文庫、2010/01)
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(電撃文庫、2014/04)