富士見ファンタジア文庫

まちがい英雄の異世界召喚 (富士見ファンタジア文庫)
著:河端 ジュン一 イラスト:藤真 拓哉

「無敗って言ってたな?なら喜べ。これが記念すべき一敗目だ。恋は一方通行だ、急転直下。さあ、地を這え。苦渋を舐めろ。絶望を抱け。恐怖を愛せ。ここは孤独が巣くう闇の底。恋を笑う奴は━━━━━━━━━━━━━━━━━恋に、堕ちろ」

やだ、格好良い……。
ファンタジア文庫2014年2月の新刊。約3ヶ月の積み。『皇国のフロイライン』が2巻で打ち切り完結した河端さんが10ヶ月振りに復活。
イラストは様々な方面で活躍中の藤真さん。
最初は買うつもり無かったんだけど、ファンタジア騎士団の応募券目当てで。

さて、片思いの相手サクラちゃんに告白しようとする度に何かしらの理不尽な邪魔が入り、その障害を排除していく内に最強の存在となってしまった少年、花形タクマ。
英雄の集う世界へと召喚されたタクマはサクラちゃんと結ばれない運命を覆すため英雄同士の戦いに身を投じていく……。

ジャンルとしては異世界無双なんだろうけど、無双感があったのって最初だけだったような……。

気になるのはタクマがあれだけサクラちゃんと連呼してるのに、そのサクラちゃんがイラストに1回も出て来てないということ。
何かしら彼女の外見に秘密でもあるのだろうか。

うーむ、異能力バトル要素を押し出した導入は良い感じだったんだけど、今一つそこを押し出しきるわけでもなく、バトルもラブコメも中途半端になっちゃってるかなぁ。

藤真さんのイラストは凄く良いんだけどなぁ。ぱんつがけしからん。もっと見せたまえ(ぉ
次は2014年6月に2巻だけど、もう買いません。

燃:B+ 萌:A 笑:C+ 総:A-

イラストリンク
ガラクタ・パーツ(スーパーダッシュ文庫、2008/01)
R-15 ようこそ天才学園へ!(スニーカー文庫、2009/07)
魔法少女リリカルなのはViVid <1>(角川コミックス、2010/01)
ウチの姫さまにはがっかりです…。(電撃文庫、2010/10)
ウィッチ・アームス 魔法少女は素敵なお仕事(ダッシュエックス文庫、2016/06)
S級学園の自称「普通」、可愛すぎる彼女たちにグイグイ来られてバレバレです。(講談社ラノベ文庫、2022/08)

DVD・Blu-ray,アニメ,講談社BOX

「偽物語」 第四巻/つきひフェニックス(上)(完全生産限定版) [Blu-ray]

「その場の勢いって怖いよな……」

今回は『偽物語』4巻に収録された『つきひフェニックス 其ノ壹』。担当はファイヤーシスターズ。
5回という限られた回数の中で、どのエピソードをチョイスしてくるのか。多分、歯磨き回はあるだろうなと思っていたけど、本当にあったw

タイトルに名前が入ってるのに出番がビックリするくらい少ないこともあってか月火のやさぐれっぷりがアレ。

それにつけても歯磨きのエロさよ。そら月火もやさぐれるわ。
ってかコメンタリー音声が被さり過ぎていて、本編の音声殆ど聞こえねぇw

燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A-

シリーズリンク
第1回
第3回

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「でも理解るの。私も同じチャイカだから」

さて、洗脳されたアカリに襲われるトール。アカリは普段トールのサポートに回っていることが多いからあまり目立たないけど、凄ぇ強いんだよな。
トールが全力を出せてないってのもあるんだろうけど。目が赤く光ってるのは軽く鉄血転化がかかってるのかしら。

白チャイカの前で正体を明らかにするレイラ。彼女もまたチャイカの1人、蒼チャイカだったのだ。
ここで1話冒頭の大海魔とのシーンに繋がるのね。

銀髪紫眼は共通なのに、ケバい化粧と露出度の高い衣装の所為で、『白』と『蒼』の印象は驚くほど違う。

ちゃっかり生きていたフレドリカだけど、魔法で造られた奇怪な化物に不意打ちされてビクンビクン
えっ、頭サクッとか怖ッ!それに化物のデザイングロっ!

航天要塞の壁の中には魔法思念料として瀕死状態の若い女性が逆さ吊りにされてるし、今回ホラー要素強過ぎだろ……。

尺の都合かEDの冒頭部分が無かったですね。本編に被せる形で入った方が良かったのに。

今回のエピソードでレイラは死ぬけど、2期のEDもcoffin princessなんだろうか。それともメンバー入れ替え制なのか。
ふと思ったんだけど、1人くらいアニメオリジナルのチャイカが出ても良いんじゃね?

燃:A+ 萌:A 笑:B+ 総:A+

エピソードリンク
第10話「天征く要塞」
最終話「遺されしもの」

アニメ,講談社ラノベ文庫

「女子高生せりきゃん最高なのじゃ!」

がをがを~。
凄い駆け足展開で原作6巻『電話ではこれ以上話せない。学園祭の詳しい話は会ってからだ』に突入ということで、せりきゃん本格登場。
せりきゃんとお近付きになれたことで興奮し過ぎて菜波が別人になっとるw

で、あれよあれよという間に話は進み、間の設定開示をぶっ飛ばして、一気にこの世界が仮想世界であることが判明。
おいおい、物凄い強引にいったな……。

もしかしてある程度改変して、原作第1部ラストまで持っていくつもりなのか。
次回予告、シリアスなのに挨拶だけはちゃんとやっていて吹いた。

燃:A- 萌:A 笑:B+ 総:A

エピソードリンク
10話「こいつを預かっておいてくれ。ミスコンの優勝者の名前が書かれているんだ」
12話「ひどい世界だな、ちょっと裏の様子を見てくるよ」

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「〈王国〉が、反転した。さあ、控えろ人類。━━魔王の、凱旋だ」

サブタイは原作サブタイ『美九トゥルース』からですね。
さて、狂三の協力を得て、十香救出に向かう士道。いくら天使を呼べるとはいえ、敵の物量に押される彼の前に現れたのは四糸乃達を従えた美九だった。
士道に対してツン全開の美九もこれはこれで……(ぉ

ウエストコットは意味深なことを色々言ってるんだけど、原作でも現時点ではまだまだ不明なことが多い部分だよな。

燃:A 萌:A 笑:C 総:A

エピソードリンク
第八話「果たすべき約束」
第十話「反転」

電撃文庫

水木しげ子さんと結ばれました (電撃文庫)
著:真坂 マサル イラスト:生煮え

「呪うなら自分を呪いなさいな」

電撃文庫2014年2月の新刊。約4ヶ月1週間の積み。
第20回電撃小説大賞20回記念特別賞受賞作。応募タイトルそのまま。
イラストはファミ通文庫『サイコメ』の挿絵を描いてる生煮えさんか。

タイトルと粗筋で買ったような気がする。
帯の推薦文は入間人間さんが担当なんだけど、相変わらずイラッとする発言するなw

さて、運命の赤い糸を見ることが出来る主人公、楠見朝生は転校先の学校で、不気味な少女、水木しげ子さんと出会う。
彼女と関わる内、朝生は不可思議な事件に巻き込まれていく……。

ジャンルとしてはサイコホラーミステリーな連作短編集……なのかな……。ファミ通文庫『B.A.D.』とかを思い出したけど、こっちは不思議要素は運命の赤い糸くらいで後は一応現実で説明の出来る事件になっているか。

でも、電撃文庫ファンなら『断章のグリム』で調教されてるから、この程度のホラー具合ではビクともしないでのは……。

うーむ、しげ子さんは怖可愛い系なのかとは思うんだけど、今一つ俺の琴線には触れなくてなぁ。

次は2014年6月に2巻。既に見切り発車で買っちゃってるから読まざるを得ないよ!やったー!

燃:C 萌:B+ 笑:B- 総:A-

シリーズリンク
水木しげ子さんと結ばれました <2>(2014/06)

第20回電撃小説大賞リンク
韻が織り成す召喚魔法 -バスタ・リリッカーズ-(金賞、2014/02)
・思春期ボーイズ×ガールズ戦争(銀賞、2014/02)

電撃文庫

男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。 (3) ―Time to Pray― (電撃文庫)
著:時雨沢 恵一 イラスト:黒星 紅白

「まるで、作家みたいね」
「作家ですから」

2014年6月の新刊。約5日の積み。3ヶ月振りの新刊。
カバー裏はやはり「ヴァイス・ヴァーサ」の表紙となっている。

さて、教室で「ヴァイス・ヴァーサ」の一部を朗読してしまい、クラスメイトでファンでもある佐竹さんと急接近することになる主人公。
似鳥さんとラブコメ展開だいやっほぉぉおおおおおお!と思いきや、話の焦点は主人公の歪んだ死生観へと繋がっていく。

え、何これ怖い。これ、今回っきりの話なのかなぁ。それとも今後の鬱展開に繋がっていくのかしら。
どんどん売れ線から外れていくなw

展開の都合上、今回はラノベ作家の仕事内容みたいな話は控えめ。まぁ、前巻で大まかな話は大体終わっちゃってるか。
現行シリーズが完全に終わらない内に新シリーズを始めるって作戦は最近特に多いよなぁ。

一方、徐々に明らかになっていく「ヴァイス・ヴァーサ」のストーリー。おいおい、面白そうじゃねぇか……。
その内、単品で文庫化しねぇかな。

燃:B+ 萌:A 笑:B 総:A

シリーズリンク
男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。Ⅱ -Time to Play-〈下〉(2014/03)

アニメ,ファミ通文庫

「ただ、てめぇがムカつくからぶっ飛ばす!」

戦場より先に何とか七々々コレクションをゲットしたい重護達。宝箱に辿り着いたのはいいけど、そこへ戦場が現れて……。

急に七々々コレクションを駆使したバトルものみたいな展開に。夕は生身であの戦闘力の高さなのか……。
最後の方で凄い衝撃のパンチを放ってたけど……。
にしても部長は何で夕に冷たいんだろうな。あんなに献身的なのに。

そして重護の肺が片方潰されるというショッキングな展開のまま次回へ続く。また、嫌な音がするんだよなぁ。

燃:A 萌:A 笑:B 総:A

エピソードリンク
第9話「戦場緋夜と吉野咲希についての考察」
最終話「八真重護が決める覚悟」

電撃文庫

ストレンジムーン (3) 夢達が眠る宝石箱 (電撃文庫)
著:渡瀬 草一郎 イラスト:桑島 黎音

「……クレアさんのそういうとこ、やっぱりずるいと思います。ていうか、なんかもうずるいの通り越してえげつないです……」

2014年6月の新刊。約3日の積み。7ヶ月振りの新刊。半年以上間が空いてるけど、くろとらくんのTwitterの所為で全然久し振りの感じがしないw

さて、最初から長く続けるつもりは無いと渡瀬さん自身が明言していた通り、最終巻です。

冒頭から沈黙の山之内、災厄のカーマイン、法章、ネイが登場してテンション鰻登りです。
ラストということもあるのか、オールスター感が益々強くなってる。名前だけの登場で出番無いまま終わりそうだった人も軒並み出たんじゃないかな。
ちょっとだけの出番だけど、ようやく祭夏老も登場。名前だけは昔から出てたから感慨深い。

そこかしこでLOVE寄せがアクセルベタ踏みだから困る。特に前作キャラ達がなぁ。けしからん。実にけしからん。
根黒と雅さんがそういう雰囲気になってたり、詩乃が堂々と夢路の妻を自称してたり。

希崎夫妻のイチャつき具合は最早目に余るレベル。描写としては僅か数行なのに、密度高過ぎだろ……。

それにつけても山之内さんが敵に回ったときの終わった感が尋常じゃない。相対したら消し飛ばされちゃうしな。

そして、新シリーズ最大の謎、くろとらくんの正体は白とネイの合体技だったらしい。操縦を白、人格をネイが担当してたのかな。

あれ、シリーズ完結の割にはオチがアッサリ過ぎじゃね?なぁんだ、続編をしれっと出すフラグか!

総評

そんなわけで10年の時を超えて復活した奇跡のシリーズ『ストレンジムーン』全3巻、これにて完結。足掛け丁度1年か。

『パラサイトムーン』もエピソード毎に区切れば最長で3冊だし、短く終わったという印象は無いかな。
ただ、主人公を変えて、この先も続けてほしかったよなぁ。最近はタイトルそのままで主人公が交代していくってストーリーはあんまりウケないのかな。

続編が出ただけでも全身弾け飛ぶ勢いの嬉しさなんだけど、心弥達が幸せに暮らしていることが判ったのが感慨深かった。イチャつき過ぎですけどね!

迷宮神群にまつわる物語をこれからも書くつもりはあるそうなので、気長に待ちたいところですね。
それに未だ足取りの掴めない詐欺師の存在があからさまだしなw

燃:A+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
ストレンジムーン2 月夜に踊る獣の夢(2013/11)

電撃文庫

GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン (7)下 (電撃文庫)
著:川上 稔 イラスト:さとやす(TENKY)

♪見たか聖連 九個の力
電光石火のツッコミの腕
合体 絶対 ホライゾン
ホライゾン♪

2014年6月の新刊。約3日の積み。隔月刊行。
気付けば通算18冊目。そんなに巻数出てたのか……。総ページ数で言うと15000ページを超えてるんだな……。

表紙は丹羽・長秀。今まであんまりイラストに出て来てたイメージが無かったので一瞬誰か判らなかったんだぜ。
帯にも長太少年とか書かれていてい吹いたw

ここまでアクセルベタ踏みだった口絵が妙に大人しくなってしまって、残念というか何というか……。
最早コカーンアピールくらいではあんまり驚きが無いよなぁ。ただ、武蔵勢のターンが再び巡ってきたので、そこは嬉しい。

さて、関東解放クライマックス。戦闘に次ぐ戦闘で。
基本的にホライゾンは最後に出て来て大罪武装をドカンとぶちかます役なので、出番が多いわけじゃないんだけど今回は新しく入手した大罪武装の調整のため殆ど寝ています。
その間、彼女の両腕だけが動き回るとか、どんなヒロインだよ……。口絵でもあたらしいせいへきとか言われてるしw

そんなホライゾンの復活は見開き章扉で。満を持してのスーパーロボットの合体シーンみたいになっていてクッソ吹いた。

戦闘に戦闘を重ねて、まさかラストバトルが歌とダンス対決とは思わなかった。これは是非アニメで見てみたいけど、ここまで辿り着くのに何クールかかるんだろうか……。

すっかり存在感無くなってるけど、ネタにさえしてもらえなくなったうどんはどうなったんだろうか……。次巻で挽回のチャンスくるかな……?
あれ、そう言えば二境紋とか創世計画とかの謎全然解けてなくね?

3分冊の下巻ということで約1010ページか。そろそろ自己最高記録を更新しても良いのよ?

燃:A+ 萌:A+ 笑:A 総:A+

シリーズリンク
GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンⅦ〈中〉(2014/04)
GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン ガールズトーク 狼と魂(2014/11)
GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンⅧ〈上〉(2015/02)