このライトノベルがすごい!文庫

東京スピリット・イエーガー 異世界の幻獣、覚醒の狩人 (このライトノベルがすごい! 文庫)
著:大泉 貴 イラスト:泉 彩(さい)

「そんなメシマズ料理を作って反省している女子生徒みたいな反応で俺に罪悪感を植え付けて、なし崩し的に名前をつけさせようとするのはやめてもらおうか」

このライトノベルがすごい!文庫2014年1月の新刊。約1週間の積み。『アニソンの神様 score.02』から半年、新シリーズ始動です。
献本を頂きました。有り難うございます。

巷で人気のソシャゲ、『ソーシャル・スピリット・イエーガー』。流行りのモンスター討伐RPGかと思いきや、このゲームには、現実世界に侵入してくるモンスターと本当に戦う隠しモードがあって……というお話。

よくあるパターンの話のようにも思えるんだけど、類似タイトルを上げろと言われたら、あんまりパッと思いつかない。
MF文庫J『バロックナイト』が辛うじて近い……という程度か。

基本的にはボーイ・ミーツ・ガールから始まる王道チックな異能力バトルなんだけど、ヒロインの瑠奈が中二をこじらせており、良い感じにスパイスになっている。
でも、「儚くも永久のカナシ」で「プリザーブド・ローズ」ってルビはおかしいだろw

バトルだけで見たら、特に他のバトルものと差別化出来ているとも思えないので、日常パートやサブクエストシーンをどうするかが鍵になりそう。ってか、本筋よりも最悪カットしても良い部分の方が面白いというアレ。

マンドレイクの下りはもっと長くても良かった。あと、スライムのシーンな。けしからん、もっとやりたまえ。

後書き曰く、怪獣映画っぽくしたかったらしいけど、そっちの方向に押されると俺の好みからは外れていきそうだな……。

燃:A- 萌:A 笑:B 総:A

著者リンク
アニソンの神様 score.02(このライトノベルがすごい!文庫、2013/07)
古書街キネマの案内人 おもいで映画の謎、解き明かします(宝島社文庫、2016/03)

 

このライトノベルがすごい!文庫

恋愛負け組の僕に、Hなメイドが届きました。 (このライトノベルがすごい! 文庫)
著:わかつき ひかる イラスト:雛咲

━━女の子ってすごいな。にこって笑ってくれるだけで、幸せな気分になれるんだから。

これは酷いタイトル詐欺。

このライトノベルがすごい!文庫2014年1月の新刊。約1週間の積み。献本を頂きました。有り難うございます。
著者のわかつきさんはジュブナイルポルノ業界ではベテランで、いっときラノベでも色んなレーベルで書いてた人ですね。
イラストの雛咲さんは色んなレーベルで、ちょこちょこイラスト描いてるな。

さて、舞台はドールと呼ばれる自動人形が人々の生活を支えている近未来の日本。恋愛負け組の主人公、春生(はるき)の元にセックス用ドール、マカロンが送られてくる。
しかし、このマカロン、エロいことをするためのデータが一切インストールされておらず……というお話。

いやね、このタイトルで、しかも著者がジュブナイルポルノ畑の人ですよ?
しかも絵師はエロゲの原画もやってる雛咲さんということで、このパッケージングでエロコメじゃないと思う方がおかしいというくらいにエロコメ臭しかしないのに、何だこれ、超普通な軽っ軽のラブコメじゃねーか!!

普通のタイトルで、この内容ならまだしも、このタイトルでこれはアカンやろ……。予想をぶっちぎりで悪い方向に裏切ってるやん。
このラノ文庫始まったな!と思った俺の気持ちをどうしてくれる。

正直、「ちょっとえっち」とかいうのもおこがましいレベル。これなら何にも言わずにエロいラノベが他にいっぱいあると思う。
ここまでムラムラしないとか逆に凄いぞ……。
思わず、キュアハートに俺のDOKIDOKIを取り戻してもらいたくなったわ<意味不明

燃:C 萌:B+ 笑:C 総:B

著者リンク
放課後の世界征服(HJ文庫、2009/01)

このライトノベルがすごい!文庫,雑記

今月も献本を頂きました。有り難うございます。

・オレを二つ名で呼ばないで! <5>
・東京スピリット・イエーガー 異世界の幻獣、覚醒の狩人
・恋愛負け組の僕に、Hなメイドが届きました。

の計3冊。
どうやら七月隆文さんと日日日さんがシェアードワールドラブコメを始めるみたい。お、ちょっと期待しちゃうじゃない?

このライトノベルがすごい!文庫

終末領域のネメシス 2 (このライトノベルがすごい! 文庫)
著:吉野 匠 イラスト:木村 樹崇

「二人とも、どうかお幸せに!」

2013年12月の新刊。約5日の積み。3ヶ月振りの新刊。献本を頂きました。有り難うございます。
今回の表紙はおっぱいだけど、おっぱいとかいいから黒ストを出せよ!

さて、冬輝達の通う学園に編入されてきた新たなナイト達。その中の1人、レティシアは冬輝と同じく記憶を失っていて……。

ビックリするくらいの勢いで、ヒロインの筈の玲奈の存在感が消えて吹いた。2巻で新ヒロインが登場するラノベは数あれど、ここまで存在感薄まる人は、そうそういないと思うのだが……。

本筋はやはり軽いんだか重いんだか、よく理解らないノリ。
個人的には漢字に片仮名ルビを振ってほしいんだよなぁ。〈汚染体〉でネメシスって読むくらいの単純さでも良いからさぁ。

燃:C 萌:B+ 笑:C 総:B

シリーズリンク
終末領域のネメシス(2013/09)

著者リンク
ユート 拉致から始まる異世界軍師(2014/06)

このライトノベルがすごい!文庫

魔法少女育成計画 limited (後) (このライトノベルがすごい! 文庫)
著:遠藤 浅蜊 イラスト:マルイノ

「泣くのは練習しなくてもできる。なんでだろう」

2013年12月の新刊。約4日の積み。連続刊行。献本を頂きました。有り難うございます。
さて、後半戦。血祭りじゃー!魔法少女が血祭りじゃー!まぁ、血祭りという表現が正しいかはさておき、概ねみんなが期待している方向の展開です。
最早、魔法少女なのか何なのか、よく理解らんけどなぁ。

あれだ、ただただ殺伐とした展開だから駄目なんだ。『無印』『restart』はちょっと希望を抱いちゃうような展開がありつつ、絶望に落っこちていく感じだけど、今回は最初から足を突っ込んでる感が強いのが良くないのかもしれん。

一応、エピソードは完結しているが、今後更なる不穏な展開を呼び寄せそうな終わり方だな……。

燃:C 萌:C 笑:C 総:B

シリーズリンク
魔法少女育成計画 limited(前)(2013/11)
魔法少女育成計画 JOKERS(2014/08)

このライトノベルがすごい!文庫

神☆降臨! ロンギヌスの槍は銃刀法にひっかかりますか? (このライトノベルがすごい! 文庫)
著:谷 春慶 イラスト:崎由 けぇき

「我、思う。故に我あり(コギト・エルゴ・スム)」
「ぎゃぁぁぁ!ちんこが喋ったぁぁぁ!」

このライトノベルがすごい!文庫2013年12月の新刊。約4日の積み。デビューシリーズ『モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)』を完結させた谷さんが3ヶ月振りに復活して送る新シリーズ。
献本を頂きました。有り難うございます。

平凡な生活を望む高校生、山田白金(プラチナ)はある日、ギリシャ神話の神ゼウスに召喚され、パシらされることに。
そのパシりは悪化し、やがて冥府に落とされたゼウスのチ〇コ回収大作戦に発展し……。

小学生レベルの下ネタ大好きな俺参上!ということで、意気揚々として読み始めたんだけど、アルェー?
いや、確かにギャグは面白いんだけど、何故かイマイチ乗り切れない。

言葉のチョイスは良い具合にふざけていて面白いんだけど、無駄に文字密度が高いのか。
しょうもない内容だから、テンポ良く読みたいのに、やたら文字数が多くて時間がかかるのがフラストレーションになってるのかな……。
極端な話、1ページ丸々チ〇コで埋まってるシーンがあっても良かった。

最終的に神のチ〇コとバトって、危うく掘られそうになる展開は面白かったけど、どうせなら、もっとハジケたら良かったのに。神のペ〇スケースで封印するとかさ。

今回もやっぱり本筋から逸れている部分の方が面白い気がする。つまりリーチの出番をもっと増やせってことだよ!

後はヒロインがなぁ。アテナとオピスのダブルヒロイン、一歩引いて幼馴染みの優羽って感じなんだけど、アテナとオピス、可愛いかなぁ?
ビッチな年上のお姉さんとか最高な筈なのに、俺のセンサーに全然引っ掛からん。あれか、口調が好みじゃないのか。

うーむ、これは一発ネタで終わっておいた方が良いような気がするが……。やればやるほど失速しそうじゃね?
ファンタジア文庫『ハイスクールD×D』みたいにお馬鹿のインフレ起こすなら良いのだが。

ところで劇中で度々登場しているアニメ「まじかるプリンセスMOMO」って『モテ泣』にも出てなかったっけ?
だとしたら、世界観が繋がってるんだろうか。どうにも初めて見たタイトルって気がしないんだが……。

燃:C 萌:A- 笑:A- 総:A-

著者リンク
モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)(このライトノベルがすごい!文庫、2011/09)
モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣) <7>(このライトノベルがすごい!文庫、2013/09)
筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。(宝島社文庫、2015/09)

このライトノベルがすごい!文庫,アニメ,雑記

今月も献本を頂きました。有り難うございます。

・魔法少女育成計画 limited(後)
・終末領域のネメシス <2>
・神☆降臨! ロンギヌスの槍は銃刀法ひっかかりますか?

の計3冊。


2014年1月スタートのサンライズ制作オリジナルロボットアニメ『バディ・コンプレックス』がいきなり発表されましたね。
PVを見た感じだと、ロボットがフルCGじゃないっぽいので、ちょっと楽しみ。取り敢えずロボットものなので視ようかと。

このライトノベルがすごい!文庫

スクールライブ・オンライン 2 (このライトノベルがすごい! 文庫)
著:木野 裕喜 イラスト:hatsuko

「零央にラブレターなんて来ないって、信じてた」
「僕はお前の追い討ちに絶望した」

2013年11月の新刊。約1週間半の積み。5ヶ月振りの新刊。献本頂きました。有り難うございます。

さて、ギルド《心の欠片(フラグメンツ)》を結成した零央。3Rの価値観をひっくり返すため、城主ギルドを目指すことになるが……。

導入で、いきなりラブコメと智早先輩の下ネタで読者を引き込むのは上手い。そのままサクサク最後まで読めてしまった。
今まで地道に積み上げて来た努力が実を結ぶ展開は気持ち良いですよね。

攻城戦に向けて、ギルド《迷子天使(ロストエンジェル)》と協力することになった《心の欠片》。
この《迷子天使》のギルドマスター杏奈先輩が、黒髪ロングな年上のお姉さんで、俺の益荒男ゲージが上昇せざるを得ない。
チョロチョロしくて可愛いけど、瀬川先輩が不憫だな……。
いやしかし、イラストがもっと良ければ、なお可愛かったと思うと……。

今回の敵、《紺碧の海(ディープブルー)》のギルドマスター仙道は清々しいほどのクズだったので、ぶっ飛ばす展開は燃えましたね。おや、これ結構面白いんじゃね?

あれ、次巻予告で水着回って言ってなかった?微塵も水着が出てない……。よくもだましたアアアアア!!だましてくれたなアアアアアア!!

後書きによると、そこまで辿り着けなかったらしい。これで、3巻でも辿り着けなかったとか言ったら絶対に許さない。あと、杏奈先輩の水着が無くても絶対に許さない。

というわけで失速するかと思いきや、更に面白くなってきた2巻でした。後は刊行ペースとイラストが何とかなれば、もっと良くなるのだが……。今からでも絵師交代してもらえないかな……。

燃:A 萌:A 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
スクールライブ・オンライン(2013/06)
スクールライブ・オンライン <3>(2014/04)

このライトノベルがすごい!文庫

暗黒魔王なオレ様TUEEE! (このライトノベルがすごい! 文庫)
著:夏 緑 イラスト:伍長

「ケッ、ざまーみろ。三つ編みメガネの読書好き女子なんて最高にくそかわだろうがよ、このド素人がっ!」

このライトノベルがすごい!文庫2013年11月の新刊。約1週間半の積み。献本を頂きました。有り難うございます。

あっちこっちのレーベルで本を出してる夏さんがこのラノ文庫に登場。もう、魔王ネタとか食傷気味なんだけど……。
夏さんの著作はMF文庫J『ぷいぷい!』くらいしか読んだことないな……。と思ったら、他にも読んでたのあったわ。
イラストの伍長さんはHJ文庫『俺と彼女の絶対領域』の挿絵描いてた人か。

さて、舞台はファンタジー世界。ひょんなことから最強の力を手に入れた少年ロキがっ一目惚れした勇者アストロメリアをしつこく追い回す中二病風ラブコメ。

えっ、寒ッ!中二病寒ッ!全然、ネーミングが格好良くないじゃない。最近流行りの魔王と中二病を盛り込んでみました(ドヤァ感が凄いけど、これは中二じゃなくて、小学生のセンスだと思う。

2chとかで、よく見かけるスラングが頻出するんだけど、あれはレスとして見るから面白いんであって……。
ファッ?」とか、小説の中で見ると薄ら寒いなw

それに、説明口調の台詞が非常に多い。三人称なんだから、いくらでも地の文で説明出来るだろ……。
世界観を作り込んだぜ!みたいなことが後書きに書いてあるけど、いやいや現代語がポコポコ出て来てる時点で……。

唯一の救いはアストロメリアが可愛いことですね。ってか、中二病要素なんぞ入れずに、素直にファンタジーラブコメを主軸に据えてやれば面白くなりそうなのになぁ。ハートフル要素もあるし……。

燃:C+ 萌:A- 笑:C+ 総:B+

著者リンク
ぼいレコ!(HJ文庫、2010/01)

イラストリンク
VTuberのマイクに転身したら、推しが借金まみれのクズだった(スニーカー文庫、2022/06)

このライトノベルがすごい!文庫

魔法少女育成計画 limited (前) (このライトノベルがすごい! 文庫)
著:遠藤 浅蜊 イラスト:マルイノ

「いやらしいゲームか漫画で使えそうな魔法ですね」
「なんで未成年のあなたがそんなこと知ってるの」
「一般常識です」
「そんな一般常識はありません」

2013年11月の新刊。約1週間の積み。7ヶ月振りの新刊。献本を頂きました。有り難うございます。

さて、発表されたものの、一向にコミカライズが始まらない本シリーズがですが、先に新作が登場。
今回も多くの魔法少女が登場し、殺伐とした展開が繰り広げられる。違うのは、最初から魔法の国が絡んでいるとハッキリ分かっている点かな。明確に勢力が別れているというか。

一応、長編第3弾ということで、それなりにシリーズを通しての繋がりが出て来た様子。
ただ、何せキャラが多いので、再登場なのかどうか判断に困る。

魔法少女と言いながら、殺伐とした展開というインパクトが無くなった今となっては、最早ただの陰謀渦巻く群像劇なんだよなぁ。
今更気付いたけど、俺、群像劇って苦手かもしれん。成田良悟さんのシリーズとか、MF文庫J『銃姫』とか。

これで、まだキャラが可愛いと思えれば良いんだけど、全然可愛いキャラ居ないんだよなぁ。ビジュアルは辛うじて可愛いけども……。
次は2013年12月に下巻です。

燃:C 萌:B- 笑:C 総:B+

シリーズリンク
魔法少女育成計画 episodes(2013/04)
魔法少女育成計画 limited(後)(2013/12)