スーパーダッシュ文庫

プロジェクトMP (集英社スーパーダッシュ文庫)

著:番棚   イラスト:よし☆ヲ

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  SD文庫。『戦え!松竹梅高等学校漫画研究部』でデビューした番棚さんの新シリーズ。美少女学園戦隊ギャグとかいうキャッチに一瞬惹かれたものの、いや美少女美少女したイラストから考えると、ギャグってのはハッタリなんじゃないかと考え直し、一度はスルーしました。結局、買っちゃったけどな!

  MPはマッチポンプ(やらせ)の意。

  メンバー全員女性の校内戦隊マナレンジャー。彼女達と敵対する悪の怪人役をこなす羽目になった主人公、広瀬。普段は、その五人の美少女から想いを寄せられるという、「それ何てギャルゲ?」状態。

  いや、その辺はある意味お約束だから良いんだけど、ギャグがメインと謳っている割には、中途半端。天川先生に戦隊ヒーローを作りたいという願望からマナレンジャーが生まれたんなら、名称とかはボケずに作った方が良かったし、もっと戦隊モノのお約束を詰め込んだら面白くなると思うんだけどなぁ。若しくは設定そっちのけでラブコメに特化するか。

 どうやら二巻打ち切りのようです。

燃:C  萌:B  笑:B  総:B

一迅社文庫

ペンギン・サマー (一迅社文庫)

著:六塚 光 イラスト:茨乃(しの)

「知能を持つのは悪いことじゃないが、代わりにいろんな物をなくしてしまったようだ。皮肉なものだな」
「……そうか。ペンギンはペンギンなりに、大変だよな」

約一ヶ月三週間の積み。『タマラセ』や『レンズと悪魔』で御馴染みの六塚さんが一迅社文庫に登場です。
ヒロインあかりのほっぺのぷにぷに具合に惹かれて買いました。そういうどうでも良い理由で新刊買うから積み本がえらいことになるんだと思います。でもやめない<何なんだ

さて、本作は単発もので昔懐かしの富士ミス臭のするSFミステリー?です。時系列がバラバラで語られた各要素が読み進めるにつれて、影響し合い、全体像が見えてくるのが定番とはいえ面白い。
謎も読みながら十分推測出来るレベルなのは賛否両論だろうが、個人的には好き。

ただ、SFとは言っても、SF考証なんかは無きに等しいので、そういうのを期待するとぐんにょりするので気を付けてください。

ラノベと言うと、基本はシリーズ展開することが前提なわけだが、一迅社文庫は打ち切りというわけではなく、単発作品が比較的多い。こういう一発モノを書ける土壌がラノベ界の中にあるのは良いことだと思います。

燃:C 萌:B+ 笑:B 総:A

イラストリンク
あかてん☆ナイツ(ファミ通文庫、2009/11)
くるくるクロッキー(電撃文庫、2009/12)
いつか仮面を脱ぐ為に ~嗤う鬼神と夢見る奴隷~(スニーカー文庫、2019/09)

アニメ,GA文庫

「一緒に戦って、コーティ」

「承知した。希望は私が守る。我が契約主よ」

 

『シンケンジャー』を視た後だと、〈無限鍵盤〉が烏賊折神に見える件。

 

 最終決戦前夜、フォロンとコーティは夜空の散歩を楽しむ。

 コーティ曰く、奏世に必要なスコアはカオルが隠したらいしが、それはコーティの中に隠されているということなのか?

 この辺はアニメで説明するのは難しそうだから、いじってあるのかな。

 

 ユフィンリーが母と食事をするシーンは原作にもあるが、彼女の母親のビジュアルが出るのって初めてじゃね?

 

 そして〈嘆きの異邦人〉のアジトに突入したフォロン達だったが、コーティはフォロンを戦いの場から遠ざけ、単身イアリティッケに戦いを挑む。ってところで続く。

 

燃:A- 萌:A+ 笑:B 総:A


神曲奏界ポリフォニカ 0~4話フルパック
神曲奏界ポリフォニカ 0~4話フルパック

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「悪役は貴方で――僕じゃない」

 

 激突するサイハーデン流の継承者、レイフォンとハイア。とても収拾がつきそうにないことを無視すれば燃える展開。でも、剄の力で空って飛べたっけ?

 

 で、本妻キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

 と思ったら、その後すぐさまグレンダンもキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

 グレンダンの接近の影響で、後少しでツェルニと接触する筈だったマイアスは突如進路を変更。

 

 グレンダンの外縁部では並び立つ天剣授受者の姿が。やっぱり彼等が並び立つとテンション上がるなぁ。

 

 そろそろ最終回へ向けてオリジナル展開になるのかな?

 

 ところで、今更気付いたけど、何回か前のエピソードでは『レンタルマギカ』のアディリシアさんと猫屋敷が絡んでたのね。

 

燃:A 萌:A- 笑:C+ 総:A


ホワイト・オペラ 鋼殻のレギオス 7
ホワイト・オペラ 鋼殻のレギオス 7

MF文庫J

やってきたよ、ドルイドさん! (MF文庫J)

著:志瑞 祐 イラスト:絶叫

「クマーッ!」

第4回MF文庫Jライトノベル新人賞佳作受賞作。去年の十月の新刊。発売当初は特に惹かれなかったので放置したのだが、某レビューサイトでヒロインがう○ちを突つくという話を聞きつけて、二巻とセットで買って来ました。

ヨーロッパからやって来たドルイドの少女シャレイリアが騒ぎを巻き起こすドタバタコメディ。軽い百合成分あり。
イラストは『とらドラ!』のコミカライズで御馴染みの絶叫さんです。

うーん、良くも悪くもMFっぽい作品と言うべきか。軽く何かを読みたいってときには重宝するだろうけど、内容が薄っぺらいんだよなぁ。
コメディとは言うものの、そこまで面白いわけじゃないし。

まぁ、評判を聞いてから読んでるから、フィーリング買いに比べて、どうしてもハードルが上がっている部分はあるが。

全ては二巻を読んでからですね。早く読まないと、今月三巻出ちゃうけど。

燃:C 萌:B+ 笑:B+ 総:B+

シリーズリンク
やってきたよ、ドルイドさん! <2>(2009/02)

著者リンク
聖剣学院の魔剣使い(2019/05)

イラストリンク
とらドラ! <1>(電撃コミックス、2008/02)

MF文庫Jライトノベル新人賞佳作リンク
竜王女は天に舞う One-seventh Dragon Princess(第5回、2009/11)
ふぉっくすている? 1本目(第6回、2010/10)
魔法少女☆仮免許(第6回、2010/10)
社会的には死んでも君を!(第6回、2010/11)

森羅万象を統べる者 〝万物創造〟(第8回、2012/10)
ひとりで生きるもん! ~粋がるぼっちと高嶺の花~(第10回、2014/11)
せんせーのおよめさんになりたいおんなのこはみーんな16さいだよっ?(第13回、2017/11)

MF文庫J

オウガにズームUP!2 (MF文庫J)
著:穂史賀 雅也 イラスト:シコルスキー

「俺、宮内さんのことが好きだと思う」
「……そうか」
「でも、宮内さんだけじゃないよ。原田も好きだ。如月だって好きだ。四方堂や九重のことはよく知らないけど、嫌いじゃない。もちろん、涼子姉さんのことだって好きだ」
「……私は?」
「ククルは……」
「別に……」
「特別に……好きなんだ」

LOVE!

約2ヶ月2週間の積み。5ヶ月振りの新刊。MFで5ヶ月スパンはきついものがあるな。
帯にでかでかと「発表!」って書いてあったから、まさかのメディアミックスかと思ったら、単に1年B組の出席簿を発表ってことでした。びっくりしたわ!

さて、やはり穂史賀さん独特のテンションで話が進みます。何だかんだで、最後の方のLOVE寄せを面白いと思ってしまう俺の負け。
チャイナドレスのククル可愛いよククル。

前巻のアンケート葉書から集計した出席希望ランキングが掲載されており、それに従ってストーリーに登場するキャラが決定されている。この試みは面白いな。ただ、今巻のアンケート葉書は普通。

1巻の時点では殆どサブヒロインのパーソナリティは不明だったからか、ほぼビジュアル順に並んでいるという印象。

クラスメイトの思惑がもっと絡んでいけば面白くなるかなぁ。その前に3巻でさくっと打ち切られそうな気もするけど。

次は7月だっけ?

燃:C 萌:A‐ 笑:B‐ 総:B+

富士見ファンタジア文庫

鋼殻のレギオス13 グレー・コンチェルト (富士見ファンタジア文庫)

著:雨木
シュウスケ イラスト:深遊

 

「わたしを誰だと思っているのです。やる気はなくてもできる子なのですよ、わたしは」

 

 約二週間の積み。隔月刊行。舞台はいよいよグレンダンへ。今回は本編は少し短めで、ドラマガ連載の短編が二本入ってます。

『オール・オブ・レギオス』と同時発売。

 

 レイフォンの出番は少なめで、リーリンとニーナのシーンが多め。二人はこの世界の成り立ちを聞かされることに。一気に設定説明に入ったな。

 でも、このパターンって、よく考えたら、『すてプリ』と同じパターンなんだよな。ファンタジー世界だと思っていたら、実は遥か未来だったっていう。

 

 ロンスマイア家のクラリーベルが結構出張ってるけど、もしかして彼女がヴォルフシュテインの天剣を手に入れることになったりするんだろうか。

 

 短編は『ボトル・レター・フォー・ユー』と『ゴースト・イン・ゴースト』を収録。何故、連載と収録の順番が違うんだ……。

 どちらも本編と絡む要素のある重要エピソード。でも何で前巻の時点で収録しなかったんだろう……。

 

 次は九月、第二部クライマックスの『スカーレット・オラトリオ』。

 

燃:A 萌:A 笑:B 総:A

アニメ,電撃文庫

「魔神相剋者って何か二股かけてるみたいだよね」

 

 確かにそうだけどw

 つーか、操緒は自分が二股の片方だという自覚はあるんだろうか。

 

 ようやくタイトルにもなっている魔神相剋者、加賀篝が登場。イケメンです。彼の契約悪魔はアニアの姉、クルスティナ。機巧魔神は《薔薇輝》で、副葬処女は数年前に教育実習生として洛高にやって来て、行方不明になった荒屋敷琴里

 

 里見は智春が魔神相剋者だと勘違いしているが、これって後々影響してくるんだっけ?

 

 そして攫われるアニア。攫われるのはオリジナル展開か。

 

 エンドカードの用語紹介は魔神相剋者。

 

燃:A+ 萌:A+ 笑:B 総:A

アスラクライン〈4〉秘密の転校生のヒミツ (電撃文庫)
アスラクライン〈4〉秘密の転校生のヒミツ (電撃文庫)

富士見ファンタジア文庫

コンフィデンシャル・コール―鋼殻のレギオス〈4〉 (富士見ファンタジア文庫)

著:雨木 シュウスケ  イラスト:深遊

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  シャーニッドのターン!!彼の過去と、前巻で出て来た廃都市の電子妖精、廃貴族が絡み合って大騒ぎ。更に、グレンダンで生まれたサリンバン教導傭兵団も現れた。団長のハイアは天剣授受者になってもおかしくない程の実力らしい。まともにレイフォンと戦える人間がやっと出て来たということか。

  今回はドラマガでの短期集中連載一発目の第二話とリンクしている。三話は五巻とリンクする。この頃は理解らないなりに連載読んでたから、うっすらと憶えてるわ。確かに密造酒がどーのこーの言うてたな。

  で、挿絵の背景にこっそり居るウエイトレス姿のメイシェンが可愛いんですが。まぁ、ウエイトレスっつーか、メイドだったけど。

  そして養父デルクから、流派継承の証としての刀をレイフォンに渡すように頼まれたリーリン。遂に、正妻がツェルニに殴り込みか……!?

  つーわけで、四巻でした。これは面白い。


燃:A  萌:A  笑:C  総:A

富士見ファンタジア文庫

おあいにくさま二ノ宮くん〈3〉 (富士見ファンタジア文庫)

著:鈴木 大輔  イラスト:高苗 京鈴

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  ぎゃあああああああああああああああ、読む順番間違えたぁぁあああああああああ!!??これが四ヶ月連続刊行一冊目やんけ!何で間違えたんだろう……orz

  さて短編集第三弾。

 

『峻護、変身するのこと』

  白球に変態的愛情を示す男、後藤伸也。その白球に対する変態性はいかにもな極端展開の代表みたいなアレだが、今後の登場は絶望的か?こういう方向の変態性は面白いと思うんだが。

 

『真由、耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍ぶのこと』

  真由のダイエット。極端展開に走ったときの真由はやたら饒舌。

 

『峻護、弟子をとるのこと』

  竜崎流柔術総代、竜崎アキラ登場。完全に一回きりのゲストキャラ。まつりが出て以来、こういう一発キャラが多くなった気がするな。

 

『真由、いたずらするのこと』

  ハートフル。

 

『峻護、大恥をかくのこと』

  男装の麗人、如月純登場。この人も見事な一発キャラだったなぁ。と言うか、こういうタイプのキャラなら何回かは引っ張ってしかるべきだと思うけどなぁ。

  どっちにせよ、二ノ宮君の焼餅のやきっぷりが面白いので、再登場希望。

 

『真由、やってしまうのこと』

  短編の中では、個人的トップ3に入るのではないかというくらいの良エピソード。「有り難う」、ただその一言が聞きたかったから、というハートフルな感じが堪らん。

 

『麗華、災い転じて福と思ったらやっぱり……のこと』

  御嬢のターン!!自爆し続ける御嬢可愛いよ御嬢。

  口絵でも後書きでも、ずっと御嬢のターン!!

 

  今回気になるのは、収録順が掲載順と違うということ。二ノ宮君と真由のエピソードが交互になるように再構成されている。確かに、各エピソードの内容から考えても、しっくりくる構成ではある。細かい凝り方やなぁ。

燃:C  萌:A  笑:B  総:A