電撃文庫

デュラララ!! (電撃文庫 (0917))

著:成田 良悟 イラスト:ヤスダ スズヒト

「君は━━俺が女の子を殴る趣味が無いからって、わざわざ男を用意してくれとは!なんて殊勝な女の子なんだろう。彼女にしたいけど、ゴメン、君、全然タイプじゃないから帰れ」

電撃文庫。一月からのアニメ放送に向けて予習するために後輩ムックから借りてきました。
一巻が出たのは2004年の4月。もう五年半くらい前か。

さて、『バッカーノ!』と同じく、こちらも群像劇。池袋を舞台に描かれる歪んだ恋の物語。粗筋とキャッチに偽り無く、みんな歪みまくりです。
基本的に『バッカーノ!』が好きな人は気に入るだろうし、そうでない人はこっちも好きになれないだろう。
俺は特に嫌いでも好きでもないが、ただ、独立していた物語が一つに収束していく様を読むのは楽しい。

この作品世界には電撃文庫が存在する。この世界ではハリウッド映画の邦訳本なんかも出しているらしい。凄ぇな、電撃文庫w
で、拷問相手に電撃文庫を選ばせて、その作品内容に沿った拷問を行うって下りがあるんだけど、まさかの『Missing』チョイス吹いたw
他には『Astral』『ダブルブリッド』『撲殺天使ドクロちゃん』『いぬかみっ!』が登場。何と懐かしいラインナップ……。

ネブラという企業が出て来ることから『バッカーノ!』と同一世界のようだ。調べたところ、『ヴぁんぷ!』とも繋がっているそうな。

最後にはイラスト付きでスタッフロールがあるんだけど、そこに渡瀬草一郎さんの名前が。『パラサイトムーン』か『空ノ鐘の響く惑星で』がどっかに出て来たのかと思ったら、まさかの著者近影の撮影者でした。

うーん、面白いけど、自分でも買おうって思う面白さじゃないんだよな。取り敢えず三巻まで借りてきてあるので、そこまでは読みます。

燃:B- 萌:B 笑:A- 総:A-

イラストリンク
忘却のカナタ 探偵は忘れた頃にやってくる(ファンタジア文庫、2018/06)

バッカーノ!―The Rolling Bootlegs (電撃文庫)
バッカーノ!―The Rolling Bootlegs (電撃文庫)

電撃文庫

世界平和は一家団欒のあとに〈8〉恋する休日 (電撃文庫)

著:橋本 和也 イラスト:さめだ 小判

「なーに?前から膝枕がどうのってずっと言ってたじゃない。これでいいんでしょ?」
「だ、それとこれとは……」
「それに、こうすればお互い安全でしょ。あんたも勝手にどこかいかないし」
「だ、だからってこんなあれは……っ!」
「だから、これからもずっとちゃんとそばにいなさいよ」

うわぁあああぁあああああああああぁああぁあああぁあああぁぁあああああああああ、あまずっぺぇええええぇぇえええええええええええ!!

約三ヶ月三週間半の積み。四ヶ月振りの新刊。表紙は軋人と柚島さん。と言うことで、遂に!遂に柚島さんのターンがキタキタキタキタキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡(゚∀゚≡(゚∀゚≡(゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡(゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
そうだよ、これが読みたかったんだよ!
軋人と柚島さんのシーンではニヤニヤが止まらねぇ。柚島さん可愛いよ柚島さん。

ただタイトルの都合上なのか、がっつり美智乃も出張ってきます。扱いからすると、美智乃がメインヒロインで、柚島さんがゲストヒロインなんだよなぁ。
もっとだ!もっと柚島さんに出番を!

今回は軋人達の祖父の部下、煉次(れんじ)と激突することになるが、最初見たとき、“屍拾い”かと思いました。

柚島さんの癒しの力は強くなっているそうな。本編中でも示唆されたけど、一巻の美智乃みたいなことになるんだろうか。

つーか何気に、もう八冊も出てるんだよな。いつメディアミックスが始まってもおかしくねぇ。
次は二月。

燃:B+ 萌:A+ 笑:B 総:A

灼眼のシャナ〈2〉 (電撃文庫)
灼眼のシャナ〈2〉 (電撃文庫)

アニメ,電撃文庫

「決めたんだ、みんなを守るって!誰も傷つけさせないって!そのためなら、僕は悪魔になる!!」

前回、意を決して奏っちゃんに告白した智春だったが、翌朝、奏っちゃんは何事も無かったかのように、いつも通りだった。使い魔の出現の轟音で聞こえなかったのか。

色々大きくなったアニアは猛烈アプローチを仕掛けて来る。これはこれでアニア可愛いな。

取り敢えず登校する智春達。何故か、秋希さんまでコスプレして付いてくる。
ここで一巡目の世界の人物がわんさか登場。哀音に始まり、佐伯兄、朱浬さん、佐伯妹、樋口、杏、紫浬さんと出て来る出て来る。
制服姿の哀音や、生徒会の改造制服の朱浬さんなんかは原作でビジュアルあったっけなぁ。

杏は一巡目の智春をクリパで二人きりで回らないかと誘っており、その返事を二巡目の智春に求める。頑張って、杏がヒロインしているが、智春は全く眼中に無い様子。む、報われねぇ……(´・ω・`)

使い魔の大量出現にクリパの準備中の洛高はパニックに。アニアと秋希さんが奮戦するが、多勢に無勢。その最中、智春は悪魔として覚醒し、魔精霊(サノバ・ジン)を喚び出すのだった。

実験が行われていた十字稜へと向かう智春達。ここで、アニアがこちらの世界に来て、機巧魔神を作ったことが明かされる。
智春や奏っちゃんは一巡目に来て、それぞれ悪魔と人間になったけど、何でアニアは変わらないんだ?誰しもが変わるわけじゃないのか?

十字稜では一巡目の律都さんが智春達を待っていた。更に、謎の装置に繋がれた一巡目の操緒の姿も。
そして遂に操緒の帰還ってところで続く。

エンドカードの用語紹介は魔精霊(サノバ・ジン)

燃:A+ 萌:A+ 笑:B 総:A+

アスラクライン〈11〉めぐりあい異世界 (電撃文庫)
アスラクライン〈11〉めぐりあい異世界 (電撃文庫)

アニメ,電撃文庫

「何かいつも以上に可愛いというか……」

姫宮みらんのマネージャー茅原から遊園地のチケットを貰った春香は裕人をデートに誘う。今までのあれやこれやは何とデートではなかったそうです。何……だと……?
と言うか、この人達、お互いに付き合っているという認識は無いんだろうか……。

遊園地デートを満喫する二人だったが、実はそれは春香をアイドルとしてデビューさせようと企む茅原の罠だった。
良いところのお嬢様っぽいから絡め手を使わないとデビューさせるのは難しいって言ってたけど、春香は未成年だから、結局いずれお父さんと対決しないといけないのでは……。外堀から埋めていこうってことなのか。

今回は遊園地でイチャイチャするだけに留まったが、最後にオーディションの合格通知が来て続く。

一方、美夏と那波さんの何ちゃって絡みがとてもエロい件。
次回予告は一期でもやった『おねがい☆ティーチャー』のパロディ。もしかして、本物か?

燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A

乃木坂春香の秘密〈8〉 (電撃文庫)
乃木坂春香の秘密〈8〉 (電撃文庫)

漫画

ぬらりひょんの孫 7 (ジャンプコミックス)

作:椎橋 寛

「…今のは悪業やで!帰ってきたら…今の分、滅したる!!」
「へぇ、楽しみにしとく」

表紙は花開院三兄妹、竜二、魔魅流、ゆらと式神達。って、人間やんけ!妖怪縛りじゃないんだ……。あれか、これが『ぬら孫』風百鬼夜行だ!みたいなことなのか。

さて、京都からやって来た花開院竜二と魔魅流。彼等はゆらに伝言を持ってくる途中で発見した妖怪を手当たり次第に潰していく。
その流れでリクオはゆらに正体がバレ、竜二に殺されかける。ようやく、ゆらのターンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
でも、戦闘では活躍出来ない……(´・ω・`)

竜二達は京都の大妖怪羽衣狐との戦いに備えて帰ってくるよう言いにきたらしい。何で、わざわざ関東までやって来たんだろうか……。仕事ついでってことなのか。

いずれ京都の妖怪と戦うことになるんだろうけど、そのときこそ、ゆらの活躍のチャンス……!と期待したい。

このエピソードで青田坊は“骸の数珠”というアイテムで力を抑えているらしいことが判る。何という判り易い伏線w

続いて、リクオの持つ護身刀、祢々切丸にまつわるエピソード。物語は爺ちゃんの若かりし頃へとシフトしていく。
いわゆる過去編というやつですな。ここで、京都の大妖怪羽衣狐が絡んでくるようなので、過去編が終わったら、VS京都妖怪になるのか。
爺ちゃんには雪女が付き従ってるんだけど、やたらエロイ。つららは若い妖怪って書いてあったから、別個体なんだろうか。

で、リクオの祖母の馴れ初め話。人間の珱姫(ようひめ)がお相手なわけだが、有難いことにまた黒髪ヒロイン。話の性質上、黒髪のキャラが多くなるんだろうけど、実に素晴らしい。

巻末のおまけでは、ゆらが大変なことに。本筋に絡んできたのは嬉しいけど、この人はボケやってた方が良いんじゃないかという気もするなw

帯にはドラマCDのキャストが載ってるんだけど、何この全方位な布陣……。
リクオはルル山なんだけど、『レンタルマギカ』の経験が超活かせそうですね。
つららはほっちゃんということで、このキャストがそのままアニメにスライドしてくるのであれば、最低でも一回目は視ざるを得んな。

燃:A 萌:A 笑:B+ 総:A

レンタルマギカ アストラルグリモア 第I巻(限定版) [DVD]
レンタルマギカ アストラルグリモア 第I巻(限定版) [DVD]

メガミ文庫

集団美少女戦士キューティ・パンツァー (メガミ文庫)

著:三門 鉄狼 イラスト:ゆーげん

「エヴァやダイ・ガードの手抜きな敵などと言ってはいけないぞ見神楽くん!」

ヘテロダインオメガナツカシス

約一週間の積み。第1回メガミノベル大賞銀賞受賞作。粗筋を見ると、並行世界からヒロインがいっぱいやってくる系の話っぽかったので、おいおい『パラレルまりな~ず』とか『ムゲンのセンカ』が既にやってるネタで大丈夫なの?その設定をどんな風に料理すんの?と思い、購入。

イラストが電撃文庫『グリモワールの契約者』でお馴染みのゆーげんさんというのはすぐに気付いたが、何か著者名も見覚えのある字面だなぁと思って、著者紹介見たら、十一月に『ラグナ・クラウン』でMFからデビューしてるじゃねーか!!
今後、こういう複数のレーベルの新人賞を受賞って人が増えることになるのかな。

で、内容ですが、正直タイトルの時点で地雷なんじゃないかなぁとは思ってたんですよ。でも、読んでみないと判んないじゃん?と思って読んだけど、やっぱり地雷だったorz

目次の凝り具合や巻末に用語紹介があることの振りを本編中でやったりするのは面白いんだけど、いかんせん本筋が全然面白くない。
何て言うんだろう、全てが肩透かしなの。LOVEもエロもSFもシリアスもギャグも全部、もう一押ししてほしいところで止まってる感じ。

今、改めて帯見たら、煽り文句がハッタリもいいところだなw
『ラグナ・クラウン』もこんな感じなんだろうか……。

燃:C 萌:B- 笑:B+ 総:B-

著者リンク
クズだけど異能バトルで覇権狙ってみた(MF文庫J、2015/06)
薔薇十字叢書 ヴァルプルギスの火祭(講談社ラノベ文庫、2015/11)
女騎士これくしょん ~ガチャで出た女騎士と同居することになった。~(講談社ラノベ文庫、2017/09)

イラストリンク
アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者 <1>(講談社ラノベ文庫、2011/12)
嫁々いみぐれーしょん()講談社ラノベ文庫、2018/11)

第1回メガミノベル大賞リンク
ゴほうし!(属性賞「菌」賞、2009/09)

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「秋葉原と東池袋の越えられない壁だな」
「ある種の同族嫌悪ね」

今回はギャグを盛り込みながら、知弦さんの過去話。何と、知弦さんの中学時代の友人、奏が登場。まさか出て来るとは思わんかった。原作では名前しか出てないよな?
キャストは戸松遥さんということで、無駄に豪華。

知弦さんと奏のシーンは原作では語られていない部分を上手く補完していて良かったと思います。

それはそうとヤキモチを妬く会長可愛いよ会長。杉崎のこと大好きなんじゃねーかw

燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2 (富士見ファンタジア文庫 166-8 )
生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2 (富士見ファンタジア文庫 166-8 )

漫画

ぬらりひょんの孫 6 (ジャンプコミックス)

作:椎橋 寛

「魑魅魍魎の主ってのは、骸を背負う輩のことじゃねーんだよ!!」

表紙は烏天狗とその子供達。カバー下には彼等の名前が名前が公開されてるんだが、眼鏡掛けてる奴、女だったのかよ!イケメンだとばっかり思ってたよ!

黒田坊には苔姫からお礼の手紙が来たそうな。その話kwsk

魔王の小槌の力で更に強力になった玉章。駆け付けたゆらは式神を繰り出すが、式神あっさり消し飛んだーーーーーーーーーー!!??
いつになったら!いつになったら、ゆらはまともに活躍するんですか!!

で、VS四国八十八鬼夜行決着の時。と思ったら、玉章もまた、とある妖怪に唆されただけだったことが判明。
その、とある妖怪とは奴良組の三ツ目八面(みつめやづら)。でも、この見せ方からすると、誰かが成りすましている可能性もあるか。

その一方で、リクオの血にはまだ秘密があるのではないかと示唆される。何とでも取りようのある伏線だなw

邪魅の登場するショートエピソードを挟んで、花開院から新しい陰陽師がやって来た。ゆらの兄らしいが、全然似てねぇ……。つーか、ものごっつい強敵そうだ……。
これでようやく、ゆらに活躍の場が与えられるわけですね。妖怪と陰陽師の掛け橋になるんだよね。未熟者は下がっていろ!とか言われて、戦線離脱しないだろうな……。

燃:A 萌:A- 笑:B+ 総:A

スーパーダッシュ文庫

迷い猫オーバーラン!〈6〉拾った後はどうするの? (集英社スーパーダッシュ文庫)

著:松 智洋 イラスト:ぺこ

「キミは、キミのところに集まった迷い猫たちを路頭に迷わせるつもりかい?」

約三ヶ月一週間の積み。隔月刊行第六弾。表紙は順当に叶絵。

今回は珠緒先輩と夏帆の卒業旅行に参加することになった巧達のエピソード。その中で、夏帆の陰謀が加速する。
文乃だけが彼女の企みを何となく察するが、普段の天の邪鬼な言動がアダとなり、誰も信じてくれない。この文乃が孤立無援になるのではないかという展開にはゾクゾクした。

ただ、日常系ラブコメを謳っているだけあって、その辺はバタバタバタと解決。結局、夏帆も迷い猫同好会の仲間なんだよという綺麗事全開なオチがつきました。まぁ、この内容でガチ鬱やられても困ると言えば困るし、これでOKなのか。もっと引っ張るかと思ったけどなぁ。

この騒ぎを通じて、巧は三人娘の誰かを選ぶなんて出来ないと明言、完全に保留の姿勢をとる。あからさまな引き伸ばしキタキタキタキタキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡(゚∀゚≡(゚∀゚≡(゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡(゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
このパターンに入ったら、もういくらでも引き伸ばせるやんけ!!

巧達が二年生に進級したところで今回は終了。
千世のお付きのメイドさん達は徐々に存在感を増してきている気がするけど、いずれ表紙に登場するんだろうか。

そして、やっぱり家康の台詞は候補には上っても採用されないのでしたw
『プリキュア』の話が出て来ただけで、テンションダダ上がりする俺が居る。イーグレット格好良いよね。

後書きでは隔月ペースが崩れることとストレイキャッツのHPがオープンしたことが書かれている。HPは実際に見に行ってみたけど、あれ、何の意味があるんだ……。

次は十一月。だから、もう出てるんだってば!
そうそう、コミカライズに作画は矢吹さんで確定みたいです。

燃:B- 萌:A 笑:B+ 総:A

アニメ

超重神グラヴィオン ツヴァイ(5) [DVD]

「輝け、新しき太陽よ。この大地を美しく照らし出すのだ」

前回、ゼラバイアがまき散らしたのは重力子撹乱物質だった。今回はデストロイヤー級ゼラバイアが出現し、街を破壊し始める。
Gソルジャーが立ち向かうが、その圧倒的な物量の前に苦戦。

一方、ミヅキはEFAに軟禁されていた瑠菜を救出。
エイジは斗牙をぶん殴って連れ戻す。まだ意識のはっきり戻っていないリィルをGシャドウに放り込んでグラヴィオン出撃。Gドリラーライトのみファントムシステムを使用。

戦場に到着した最初こそ活躍するグラヴィオンだったが、やはり物量が違い過ぎる。
次々と仲間を転送してくるゼラバイアを止めるには超重剣しかないが、あれはグランナイツが全員揃っていないと本来の力を発揮出来ないんだとか。そもそも超重剣の存在自体を忘れていたぜ……!

誰もが駄目かと思ったそのとき、サンドマンの炎皇招来の声に応えて、空からソルグラヴィオンが現れるのだった。スーツに身を覆ったパイロットは一体……?ってところで続く。
次回こそ炎皇合神が見れるんだっけ?

燃:A 萌:A 笑:C 総:A+