アニメ

「私達の家族」

「取り戻しに行くわよ」

 

 ラブの母親はスーパーでレジ打ちの仕事をしており、彼女の帰りが遅い日はラブが夕食を作っているらしい。歴代主人公で普通に料理が出来るのってラブが初めてじゃね?

今日もダンスレッスンが終わった後、夕食に好物のハンバーグを作るラブだったが、彼女が目を離した隙にハンバーグは消えてしまう。

 それをラブが全部食べたと勘違いしたお母さんはラブを叱ってしまう。お母さんはお母さんで子供に食事の支度をさせている負い目があってショックを受けてしまうしで、結構重い展開。

 ハンバーグが消えたのは南瞬の姿で街に出て来ていたサウラーの仕業だった。黒板にナケワメーケ(緑)を取り付かせ、黒板のボディに書いた絵を消すことで、そのものを消滅させることが出来る。効果範囲は街一つ分くらいだろうか。って、能力凄ぇぇぇえええええええええ!?

 でもこの力でプリキュアを直接消せば良かったんじゃ……。まぁ、厳密にはこの世界の存在ではないプリキュアには能力が及ばないのかもしれんが。

 食べ物に続き、玩具を消していくナケワメーケだったが、サウラーは母親という存在が子供達にとっていかに大きな存在かを知り、母親を消してしまう。

 当然、喧嘩中のラブのお母さんも消えてしまう。今までこんなシビアな展開あったっけ?

 で、ナケワメーケとの戦闘に突入。終盤や劇場版でもないのに、必殺技をバンク無しで使うという衝撃。つくづく今年は今までにやらなかったことをやるなぁ。

 エピローグではラブの父親も登場したが、びっくりするくらい無個性なデザインでした。

 ちなみに今回はあの河野作画です。でも全然汚くなかった。馬鹿な……どういうことだ?

 最近、毎回書いてるけど、ブッキー可愛いよブッキー。

燃:A+ 萌:A 笑:B+ 総:A

特撮

「今は僕達がチームだ!」

 

 取り敢えず台詞から推察出来るのはバトル裁判は選ばれても拒否権はあるようだ。また、ミラーワールドでは倒されても死なない。デッキを破壊されたら敗北ってことなのかな。

 捕まっていた夏みかんは鳴滝に呼び出される。そこで彼は夏みかんを死なせるわけにはいかないと言う。またディケイドはライダーバトルの中で悪魔に目覚める、と。でもライバルライダーをけしかけているしなぁ。つまり夏みかんが死ぬのは困るが、ディケイドには悪魔として覚醒してもらわないと困るってことか。

 更に、この世界この時代では夏みかんに会うのは初めてとか自分は予言者とか謎だらけですよ。例年通りなら七割くらいは不明なまま終わるわけだが。

 その頃、ナイトはオーディンと戦っていた。たまたま知ったんだけど、オーディンって常にサバイブ状態らしいね。

 ナイトはオーディンを撃破して、タイムベントのカードを手に入れる。彼は自分を呼び出した編集長が訪ねる直前に死亡したため、タイムベントの力で犯行時刻に戻ろうとしたのだ。

 重箱の隅を突くような疑問だけど、『龍騎』のカードは誰がベントインしようともカードの所有者にその効果が現れるシステムだった筈。所有者だったオーディンが既に退場していたから効果がちゃんと使用した龍騎に出たのか?結局、士、レン、鎌田もついてきたけど。

 で、編集長殺害の真犯人はやはりと言うか何と言うか鎌田だった。彼は人外の能力でビルの外から編集長を殺害。自分の正体がバレそうになったから編集長を殺害しようとしたらしい。

 編集長曰く、人外は一人ではないそうだが、他にも居るんだろうか……。グロンギとかオルフェノクとか魔化魍とかワームとかファンガイアとかか?

 彼は過去の鎌田と融合。これは彼が人外だからなのか?でも、その後の展開を見ると、士、シンジ、レンもそのまま過去に残ったみたいだから、その時間に元から居た存在と融合したんだろうな。この辺、あんまり気にすると、設定の穴突きそうだから怖いなw

 そしてディケイド&龍騎VSアビス。アビスラッシャーとアビスハンマーは融合し、巨大な一体のモンスターとなる。ここではユナイトベントを使ってほしかったな。

 これに対抗するため、ディケイドは龍騎のファイナルフォームライドは使用。リュウキドラグレッダーが登場。ちょっと巨大戦をした後、ファイナルアタックライド。まんま龍騎のドラゴンライダーキックでした。まぁ、龍騎がドラグレッダーになったらそうなるよなぁ。

 アビスは倒せたが、鎌田は生きており、緑色の血を流していた。その腰にはライダーの物ではないベルトが。そこへ鳴滝が現れ、設定解説。鎌田はアンデッドのハートのカテゴリーKで、パラドキサアンデッドという。アンデッドの名前がちゃんと呼ばれたことなんてあったっけなぁ。

 鳴滝は実験とか言っていたけど、それはパラドキサを別の世界へ運んだのが実験ということなのか?

 物語はブレイドの世界へ。ブレイド、ギャレン、カリス、レンゲルが登場して続く。

 今後はどんどん各世界の要素が混在していく形になるんだろうか。

燃:A+ 萌:B 笑:B+ 総:S

特撮

「馬鹿、そういうの助けたくなっちゃうじゃない!」

 

 今回のアヤカシはナミアヤシ。大勢の人間の悲しみよりも、ただ一人の深い悲しみの方が三途の川の水嵩を増やすこともあると、リョウタという少年を騙そうとする。

 自分の大事なものを捨てれば、もっと大事なものが帰ってくると言われたリョウタは野球の道具を捨て、高い所から飛び降りて怪我をし、レギュラーの座も無くしてしまう。飛び降りるところはシンケンジャーの誰かが助けると思ったけど、そんなことはなく、普通に怪我しました。え、超残酷!

 今回のメインは流之介と茉子ということで二人が活躍。茉子はヘタレた男を放っておけないらしく流之介にベッタベタ。胸に顔を埋めさせるとかどんだけw

 でも立ち直った男に興味は無いそうです。何なんだ。

 巨大戦では龍折神が展開して、シンケンオーがジャンプしたり、亀折神を分離させて戦ったりと面白いギミックが見られました。

燃:A+ 萌:B+ 笑:B+ 総:A

アニメ,スーパーダッシュ文庫

「マスターは相変わらずギリギリですね」

 

 副題は浪漫編。

 さて、携帯代くらい自分で稼げということでメイド喫茶でバイトをすることになったメロン。遂にマスターことバニーさんが登場。凄ぇ存在感だw

 その一方で、ジゴローが蜃気楼みたいになっていて吹いた。扱いが酷過ぎるw

 メロンに触発されたエールは自分もバイトを始め、なじみんにプレゼントを買い、絆を深めていく。

 メロンはメロンでツンデレっぷりを発揮し、カケルとの絆を深めていた。

 それにしても、何でみさきとぶど子はメイド喫茶なんぞに居たのだろう……。

 EDAfternoon紅茶バージョン。

燃:C 萌:A- 笑:B+ 総:A

ファミ通文庫

ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! (ファミ通文庫)
著:田尾 典丈 イラスト:有河 サトル

この時になってようやく気付いた。
いや、気付かない振りをしていたのかもしれない。
ゲームの主人公が救えるのは一人だけ、ということに。

約一ヶ月一週間の積み。第10回えんため大賞優秀賞受賞作品。同じく優秀賞受賞作品の『耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳』とセットで夢双旋風(ダブルドリーミングバースト)というフェアを開催。なんつー仰々しい名前だ。

去年の新人賞からもう一年経ったんだよな……。結局、『セキララ!!』しか続かなかった上に、それも完結したし、去年は不作だったのか。

さて、購入理由はタイトル、ただそれだけ。ギャルゲーユーザーの主人公、武紀は突然世界改変の機会を得て、自分のお気に入りの美少女ゲームの世界を現実に反映してしまう。だが、ゲームの世界と現実の世界が融合した結果、ゲームの中では起こらなかった様々な事件が起こり、武紀はそれを解決するために東奔西走することになる。

当然キャラ配置はハーレム状態なのだが、ゲヘゲヘしていられるのは序盤だけで、中盤からは結構シビアな展開。

どうでも良いけど、幼馴染みが居て、かつ義理の姉と妹が居るってバランス悪くね?

で、このヒロインを救っていく過程がびっくりするくらいアツい。ゲームの主人公みたいに上手く立ち回れないと嘆きながらも勇気を振り絞り抗っていく武紀が格好良過ぎる。まぁ、読んでいる側からすれば、結局お前も主人公気質じゃねぇかと思っちゃうわけだが。

最後はダブルヒロインのどちらかを選べなかったり、消えたと思っていたヒロイン達が帰ってきたりとご都合主義的展開があるが、これは過程が過程だけにハッピーエンドで終わってほしい作品なので無問題か。

一つ気になったのは脇役で四阿という苗字のキャラが出て来るんだが、これって「あずまや」って読むんじゃないの?振り仮名は「しあ」って振ってあるんだけど、意図的にこういう読み方にしているんだろうか……。

何にせよ、予想外に萌抜きで面白かったです。と言うか実際には殆ど萌えは無いと言っても良いと思う。燃えの方がウエイト高いし。

燃:A 萌:A- 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc2(2009/05)

コミカライズリンク
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! <1>(2011/08)

スピンオフリンク
乙女ゲームの世界へ、ようこそ! ~薔薇色の人生を君と~(B’s-LOG文庫、2012/03)

著者リンク
リーディング・ブラッド 最強の血統(2013/05)
僕と彼女とカノジョとかのじょ <1>(オーバーラップ文庫、2013/11)
コンプリート・ノービス01 レベル1の最強剣士(ファンタジア文庫、2013/12)
虚構戦役の戦導師 英雄部隊覚醒(MF文庫J、2014/12)
中古でも恋がしたい!(GA文庫、2015/03)
七星のスバル(ガガガ文庫、2015/08)
神器繰刻のアイオーン(オーバーラップ文庫、2015/11)
駿英血統 神馬を継ぐ者(NOVEL 0、2016/10)
プロデュース・オンライン 棒声優はネトゲで変わりたい。(ファンタジア文庫、2017/02)
二周目勇者のやり直しライフ ~処刑された勇者(姉)ですが、今度は賢者の弟がいるので余裕です~(電撃の新文芸、2022/11)

イラストリンク
彼女の恋が放してくれない! 俺たちは手錠で繋がっているだけの健全な友達です。(GA文庫、2012/05)

森羅万象を統べる者 〝万物創造〟(MF文庫J、2012/10)

えんため大賞優秀賞リンク
B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる(第11回、2010/01)
空色パンデミック①(第11回、2010/01)
わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 1 リア中ですが何か?(第12回、2011/01)

犬とハサミは使いよう(第12回、2011/02)
明智少年のこじつけ(第13回、2012/01)
リーガル・ファンタジー1 勇者弾劾裁判(第15回、2014/01)

アニメ

「獅子堂秋葉として!とびきりの勝負を見せてあげるわ!!

 

 OPカットで何が始まるのかと思ったら、まさかのパラレルワールドで超人野球っていう。事前に公開されていた予告は壮大なフェイクだったわけね。一応舞台は現代で、野球界にQT能力者が現れて、野球というものが一変しかけている世界。

 ただのおふざけエピソードにしか見えないが、キャラの配置をよく考えると、今後の展開、来るべき未来を示唆しているように思えてくる。

 今までの野球を愛する人々によってQT能力者は球界から追放されていたという設定だが、これは過去にそういう時期があったのか、それとも今後そうなるのか。若しくはEXQTが生徒会に管理されているのがその一端なのか。

 秋葉は仮面を被り、QT能力を用いた魔QTで次々と球団を潰していく。それは何者かに殺された二人の姉の仇をとるためと、病気のナミの治療費を稼ぐためだった。後々、風音と高嶺を殺したのは球界の理事長だと判明するが、この理事長のキャストがネルヴァルの中の人と同じというのが意味深過ぎる。ナミは本編とは真逆の性格でおとなしくなっている。本編では病気が潜伏期間だったりするんだろうか。

 獅子堂家の侍女はイモちゃんを除いて全員居なくなっている。これも意味深。

 更に、末っ子の桜だけはニーナの経営する孤児院で暮らしている。この配置も気になるよなぁ。

 いつきは孤児院出身でかつては名プレイヤーとして活躍していたという設定。

 ほのかは秋葉と、願いを叶える代わりに、それが叶ったとき生命を差し出すという契約を交わしていた模様。

 生徒会長真宮寺が秋葉のパトロンっぽいものになっていたのも何かありそう。

 レオパルドは声だけ登場。山の奥深くに眠る野球の鬼とかいう訳の判らん存在に。「僕の金棒を握ってみろ」とか言うことはいつも通りだったが。最低過ぎるw

 じゃがいもを恐れていたが、本編で後々イモちゃんがトラウマになるようなことでも起こるんだろうか。

 そして激突することになる秋葉といつき。いつきのアイプリントが現れたり、消えたりする描写があるが、QT能力と関係していることは判るが、発現条件が今一つ判らない。今回は秋葉にも現れていたしなぁ。

 最後は理事長の掌で踊らされていたことを知った秋葉が世界を丸ごと滅ぼして、今回だけのEDを流して終了という自由過ぎる展開でした。

 そういうわけで、いきなりサプライズ過ぎる9th Missionでした。どこまでキャラの配置に意味があるのかで大分変わってくるよな。フリオとか性格百八十度変わったモブ扱いだったしな……。

これで糞WBC記念とかいう理由だけだったらファッキン過ぎるな。

燃:A 萌:A 笑:B+ 総:A

アニメ

FIGHT.25「天井裏の怪異!レッド逃げ場なし!?

FIGHT.26「新展開!ファイアーバードフォーム!」

 FIGHT.25はレッドとかよこの喧嘩話。かよこのマンションから追い出されたレッドが雨の中、とぼとぼとヴァンプ様のアジトまで来る下りがそのままOP扱い。レッド以外実写じゃねーかw

 で、天井すげー。ヴァンプ様をこき使ってるよ……。

 今回は殆どこのエピソードとミニコーナーで構成されてたけど、今回だけ一話とカウントするのも気持ち悪かったので無理矢理ファイアーバードフォームの話をFIGHT.26としてカウントしました。

燃:B 萌:B+ 笑:A- 総:A

電撃文庫

とらドラ〈10!〉 (電撃文庫)

「もうすぐ俺は十八になる」

「嫁にこい」

「俺のこれからの日々を、これから先の全部を、すべてを、おまえと一緒にやっていく。一緒に暮らそう。これからずっと」

 

 約一日の積み。今月は十日が火曜なので最速四日フライングです。関東とかだったらもっと早いのかもしれんが。アニメラストスパートに合わせてと思われる隔月刊行。ただ、本編としては五ヵ月振り。

 らめぇぇええええええええ、早く読まないとアニメでネタバレされちゃうぅぅぅうううううう!!ということで優先消化。

 さて、本編最終巻。表紙は当然大河。最後くらい竜児を出してあげても良かったんじゃないかと思う。

大河を連れて現実から逃亡した竜児は大河にプロポーズ、友情パワーに支えられ、やっちゃんと和解。彼女と両親のわだかまりもある程度解消したところで、大河は姿を消す。だが、彼女が帰ってくることを信じて待つ竜児。

 そして新しいこれからが始まる、というオチ。やっぱりラブコメじゃなくて青春小説だよなぁ。まぁ、今の御時世、ラノベのキャッチフレーズに「青春小説」と謳って売れるとは思えんが。

 何にせよ、落ち着くべきところに落ち着いた結末という印象。アニメとして映像化されたときに凄まじい破壊力を発揮しそうで今からガクブルです。主題歌流されたら確実に泣く。

 あとは大河を信じて教師生命を賭けた独身(30)が格好良過ぎた件。

 本編は完結したが、文庫の刊行がこれで終わる筈もなく、『スピンオフ』が出るようです。更に、画集とガイドブックが。ガイドブックは中身次第かなぁ。なので、総評は『スピンオフ』が出切ってからにします。

 ところで、電撃の缶詰の表紙が『アスラクライン』なんですが、操と奏っちゃんがとても可愛いです。アニメはKBSで映ることが確定。た え た!

 この本と同日に阿智さんの『血吸村へようこそ』が出ているが、これは電撃文庫MAGAZINEに掲載された特別短編に加筆修正を加えたものと思われる。ってことはうえお久光さんの『紫色のクオリア』も文庫化するかもしれないってことか!

燃:B+ 萌:B+ 笑:C+ 総:A

MF文庫J

丸鍋ねこ3 白崎チカ王政復古(殴) (MF文庫J)

著:七位
連一 イラスト:ぱこ

 

「ホストクラブより楽しいとこなんて、この宇宙のどこにもありはしないのよ」

 

 何という真理w

 約一ヶ月二週間の積み。隔月刊行。表紙はまたもやねこかと思いきや、ひょうとチカ。いや、それなら二巻の時点でひょうを表紙に出して、今回はチカ単独にすれば良かったじゃん!ブルマはGJと言わざるを得ないが、この下手糞な構成は残念。

 で、文化祭ジャックに続き、体育祭ジャックです。つ、詰まんねぇぇえええええええええええええ!!らめぇぇえええええええええ、このままじゃ打ち切られちゃうぅぅううううううううう!!

 折角キャラは良いのに、殆どLOVEが無いから駄目なんだよ。MFの王道はLOVEなんだからさあ!

 七位さんって、一巻目では「おお!」と思わせておいて、二巻で思いっきりブレーキ踏むのが好きなの……?流石にもう地雷認定。購入打ち切り。時系列から考えても次巻でスク水が出て奇蹟の巻き返しがあるとも思えないしなぁ。

 ところで、今更、pakoさんって絵師が居ることを思い出しました。

燃:C 萌:B+ 笑:B 総:B

電撃文庫

アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)
著:川原 礫(かわはら・れき) イラスト:HIMA

「ハルユキ君。私は、キミが好きだ」
「生まれてはじめての感情だ。まったく制御することができずに途惑うばかりさ。学校にいるときも、家でベッドに横になっていても、いつでもキミのことを考えて、うれしくなったり、悲しくなったりしているよ。これが恋というものだったんだなぁ……なんて素晴らしい……奇跡なんだろう」

LOVE!
2009年2月の新刊。約1ヶ月の積み。第15回電撃小説大賞大賞受賞作。イラストと粗筋に釣られて買いました。電撃の新人賞受賞作品で最初からナンバリングが付いてる作品って珍しいんじゃね?
元々、川原さんはネットで小説を公開しており、結構な人気を誇っていたとかなんとか。

さて、舞台は近未来。ストーリーはゲーオタでデブでいじめられっこの少年ハルユキが黒雪姫の異名で知られる学校一の美少女に謎のソフトウェアをインストールされ、加速を欲する少年少女達の戦いに巻き込まれていくというもの。
判り易く言うと、同レーベルの『シフト』です。別に世界はクリアを待っちゃいないが。あっちが性関係とか結構生々しい要素を取り込んでいるのに対して、こちらはメインキャラクターが中学生ということもあってか、そういった性描写は殆ど見受けられない。

流れがベッタベタと言えば、それまでなんだが、王道という意味で楽しめる。最終的に友人と和解し、仲間になるとかお約束過ぎる。

気になったのは2点。まずは戦闘シーンでの擬音語の多用。何だか凄く安っぽく感じるんだよなぁ。まあ、『禁書目録』も冊数を読んでいる内に慣れたから、こっちも巻数を重ねれば気にならなくなると思うけど。

もう1つが、黒雪姫先輩がハルユキに惚れるというのご都合主義的に感じた。そんなん言い出したらキリが無いんだけど、どうにもなぁ。徐々にってのならまだしものっけからだからなぁ。更に可愛い幼馴染みも居て、その娘もハルユキを……ってアレだしなぁ。でも先輩可愛いよ先輩。

電撃の新人作品には珍しく解説が付いています。執筆者は川上稔さんなわけだが、やりた放題過ぎて吹いた。「貴様の母親が背後のドアを開けて部屋に侵入するのには、○・三秒もあればいい」とかwwwww

スピンオフ短編だけでなく、各メインキャラのイラストまで描いちゃう始末。多才過ぎる……。この解説だけで買う価値あるな。

つーわけで、良い滑り出しの『アクセル・ワールド』1巻でした。2009年4月にはwebで公開されていた『ソードアート・オンライン』が文庫化、『アクセル・ワールド』2巻は夏予定だそうな。この刊行形態も異例なんじゃね?

燃:A- 萌:A 笑:C+ 総:A-

シリーズリンク
アクセル・ワールド02 -紅の暴風姫-(2009/06)

コミカライズリンク
アクセル・ワールド <01、02>(2011/07)
アクセル・ワールド/デュラル マギサ・ガーデン <01>(2012/08)

アニメリンク
アクセル・ワールド #01「Acceleration;加速」

著者リンク
ソードアート・オンライン001 アインクラッド(2009/04)
デモンズ・クレスト1 現実∽侵食(2022/11)

第15回電撃小説大賞リンク
ロウきゅーぶ!(銀賞、2009/02)
隙間女(幅広)(電撃文庫MAGAZINE賞、2010/07)

電撃小説大賞大賞リンク
シロクロネクロ(第17回、2011/02)

アリス・リローデッド ハロー、ミスター・マグナム(第19回、2013/02)