MF文庫J

緋弾のアリアIV (MF文庫J)

著:赤松 中学 イラスト:こぶいち

「パットは、ファッション!パットは、おしゃれ!パッ!ト!は!無罪!」

約四ヶ月一週間半の積み。五ヶ月振りの新刊。サブタイトルの「緋弾」は「スカーレット」と読みます。
表紙はキンジの兄キンイチの女装モード、カナ。まさかのタイツ要員。立ち姿がかっけーです。
キャラ紹介を見てると、当分は表紙要員に困ることはなさそう。

さて、三巻から地続きで始まる第四巻。アリアを殺すと宣言した兄に背き、対峙するキンジ。
というのはさておき、今回の肝はアリアと白雪のバニーガールだと思うんだ。こぶいちさん、良い仕事するなぁ。

で、遂に作中で登場する「緋弾のアリア」という単語。覚醒したアリアはとんでもないチート性能を発揮していたが一体……?
また、ヒステリアモードのキンジも大概チート。銃弾を噛んで受け止めるとかどんだけw
そしてキンジ達の前に姿を現すイ・ウーの潜水艦。その中から現れたイ・ウーの頂点『教授(プロフェシオン)』はアリアの曽祖父シャーロック・ホームズⅠ世だった!
って、また引っ張ったーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!??
もうええわ!何で毎回次へ引っ張んねん!

次は十二月。つまり、とっくに出てるんだぜ。

燃:B 萌:A+ 笑:B- 総:A-

MF文庫J

銃姫 10 (MF文庫J た 4-10)

著:高殿 円 イラスト:エナミ カツミ

誰もが、そのときの自分を映す鏡だった。会う人会うひと、誰もがただ一人として同じ生まれでも血縁でも幼なじみでもなかったけれど、どこか僕に似ていて、僕の内面を映し出し、僕を傷つけ、僕を救った。
そして、その喜びの一歩、苦節の一歩をつなぎ合わせて、僕はここまで来た。

約一週間の積み。一年九ヶ月振りの新刊。間空き過ぎて内容全然憶えてないんだぜ。
二冊同時刊行で遂に完結です。同時刊行は高殿さんの意向だそうで。
表紙はウェディングドレス姿のアンブローシア。前巻がエルウィングだったから、そりゃそうだろうな。
MF文庫Jの装丁が変わってからは背表紙のタイトルと著者名の間に細い白線がひかれるようになったが、『銃姫』にだけは付いていない。これは既刊と並べたときのことを考慮してるんだろうか。『パラケルススの娘』もチェックしてみよう。
口絵のピンナップは最終巻と繋がるのかな。

内容を忘れているとは言っても、読んでいる間にある程度は思い出してきました。最終章ということで否応なく盛り上がっちゃう。
セドリックが父から母親の話を聞くシーンは良いシーン。

で、明かされそうで明かされない銃姫の真実。最終巻まで焦らすか……。くそう、すぐ続きが読みたいぜ!って最終巻に飛び付くほど読みたいかと訊かれれば、そうでもないという中途半端な状態。まぁ、二月に『白ポリ』が出るなら、それまでには読むことになるんだけどさ。

山奥の村で一時の幸せを噛みしめるセドリックとアンブローシア。だが、残酷な運命がようやく再会出来た二人を再び引き離す……というところまで。泣いても笑っても、次でラスト。果たしてハッピーエンドは迎えられるのか?

燃:B 萌:B- 笑:C 総:A-

パラケルススの娘 9 メフィストフェレスは踊る (MF文庫J)
パラケルススの娘 9 メフィストフェレスは踊る (MF文庫J)

MF文庫J,アニメ

「あたしが信じるあたしを信じろってアニキも言ってました」

何という天元突破w
このとき、セップクが見ていた本って、この作品の設定書か何かだよな。

勢いで紅音とデートすることになったナツル。テンションアゲアゲの紅音だったが、当然のように雫、水琴も現れるのだった。更に沙倉さんまでも。
というわけで、水着回です。沙倉さんの男ナツルに対する態度が淡白過ぎて泣ける。
紅音は眼鏡を外しても見えてるんだろうか。

そんな中、白のケンプファーの襲撃があったり、沙倉さんが悪女モードになったりと話が進み始めました。と言っても、もう後三回しかないんだよな。時間経つの早ぇー。

ところで風呂上りのアニマル達が可愛過ぎるんですが。チッソクがタオルを胸元で巻いていて吹いた。でもカンデンは全開にしてる不思議w

次は二週間後。

燃:B 萌:A+ 笑:B+ 総:A

けんぷファー〈6〉 (MF文庫J)
けんぷファー〈6〉 (MF文庫J)

MF文庫J,雑記

今月は1日フライングで24日発売。23日が祝日だから、もっとフライングするかと思ったけど、最近MFのフライング大人しいな。配本冊数が増えたことが関係あるんだろうか。
今月も刊行点数十三冊と大量です。もう、この量がデフォルトになるんだろうか。何がびっくりするって、その内二種の表紙がスク水なのがびっくりするw
ブツは、

・銃姫⑩ ~Little Recurring circle~
・銃姫⑪ ~The strongest word in the world~
・きゅーきゅーキュート! <11>
・緋弾のアリアⅤ 序曲の終止線
・オウガにズームUP! <4>
・IS<インフィニット・ストラトス> <3>
・三流木萌花は名担当! <2>
銃姫 10 (MF文庫J た 4-10)きゅーきゅーキュート! 11 (MF文庫J の 2-19)緋弾のアリア 5 (MF文庫J あ 5-8)オウガにズームUP! 4 (MF文庫J ほ 1-7)IS〈インフィニット・ストラトス〉 3 (MF文庫J ゆ 1-3)三流木萌花は名担当! 2 (MF文庫J た 5-9)
銃姫 11 (MF文庫 J た) (MF文庫 J た 4-11)

の計七冊。榊さんの新シリーズ『ミカヅチ』は発売日未定になりました。

『けんぷファー』はもう切りました。ちなみに完結はしなかったそうです。
けんぷファー 11 (MF文庫J つ 2-14)

『ドルイドさん』でお馴染みの志瑞さんの新シリーズ『白銀の城姫(はくぎんのベルクフリート)』はガチでファンタジー。
『ノインの契約者』でお馴染みの二階堂さんの新シリーズ『D-breaker』は現代学園異能かな?
この二シリーズは特に惹かれなかったのでスルー。
白銀の城姫 (MF文庫J し 4-4)D-breaker (MF文庫J に 2-4)

来月の新刊は特に惹かれたり気になったりする作品は無いなぁ。買うものはあるんだけども。

MF文庫J,アニメ

「美味しい?」
「おいひい……」
「よく出来ました♪」

馬鹿な、『戦う司書』の方がエロい……だと……?
雫は強制的にナツルをデートに連行する。最後までナツルは白のケンプファー対策だと思っていたので、会話が凄まじく噛み合わないw

デート当日の朝、雫が超ご機嫌でお弁当を作っているシーンが描写されるが、原作ではこの頃は確か、まだナツルの一人称を貫き通していたから、彼が居ない場面が描かれるのはレア……な筈。

原作では、雫って物凄く淡々としたキャラクターって印象なんだけど、アニメだとそうでもないのね。結構、表情も声のトーンも変わる。
原作より圧倒的に可愛くなっていると思う。

そんな雫にケンプファーのいろはを教えてくれた先輩が後ろ姿だけ登場。もしかして、がっつり過去話やるのか?いや、尺足りんよなぁ。

デート終了後、水琴に襲撃されるナツル。肩にはチッソクノライヌが乗ってたんだけど、「イッペン死ンデミル?」とか言っていて吹いた。『生徒会の一存』でも言ってたなぁ。『乃木坂春香』でも言いそうだけど、言ったことないよな。春香のキャラに合わんからかな。

帰宅後には紅音の襲撃が。彼女の変身シーンは初披露だが、クオリティ高過ぎて吹いた。指鉄砲撃つシーンがカッコ可愛い。

アニマルは可愛過ぎて困る。つーか、どうやって持ち主の肩に乗ってるんだろう。

そしてアイキャッチに登場した女の子ってもしかして、セップククロウサギの擬人化だったりするのか?声、田村ゆかりさんっぽかったし。

燃:A 萌:A+ 笑:A- 総:A+

けんぷファー〈5〉 (MF文庫J)
けんぷファー〈5〉 (MF文庫J)

MF文庫J

ごくペン! (MF文庫J)

著:三原 みつき イラスト:相音 うしお(こもね)

「無茶言わねえでくだせえ!九九が難しすぎる!」
「五の段は簡単なんだけど、六の段が壁だよな」
「六と三をかけると十八になるとか意外すぎる」

MF文庫J十月の新刊。第5回新人賞審査員特別賞受賞作。文芸部が出て来ると知り、発売から少し遅れて購入しました。
受賞時のタイトルは「新世紀ガクエンヤクザ!」だっけ?思いっきりMF風味に改題されている件w
イラストはスーパーダッシュ文庫『がく×ぶる』でお馴染みの相音さん。

ストーリーは不良が集う毒マムシ学園に幼馴染みと再会するために、主人公真太郎が転校してくるところから始まる。
再会した幼馴染みは私設極道の親分になっていて、真太郎はヤクザとヤンキーとの抗争に巻き込まれながらも、学園を変える決意を固めていくという話……の筈。

何がびっくりするって、口絵の人物紹介の男女比率が一対一なのにビックリする。MFテンプレートは一対三くらいが普通です。

これは一体どのジャンルに分類すれば良いんだ……?ラブコメと呼ぶにはLOVE寄せが少ない気がするし、かと言ってコメディなのかと言われれば、それにしては終盤真面目だし、でも真面目な割には平然と巨大ロボとか変身スーツとか出て来るし。
結構、変ラノ寄りなんじゃないかなぁ。
何とも内容説明の難しい。

コメディはもっとはっちゃけて良いと思うんだが。折角面白くなりそうな部分なんだし。
終盤ではヒロイン増えることだし、ここは適度にLOVE寄せすれば、五巻くらいまでは出せそうな気がする。今後に期待ってことで。

燃:B 萌:B+ 笑:A- 総:B+

シリーズリンク
ごくペン! <2>(2010/01)

イラストリンク
セク研!(ガガガ文庫、2010/05)

第5回MF文庫Jライトノベル新人賞リンク
まよチキ!(最優秀賞、2009/11)
ゴミ箱から失礼いたします(優秀賞、2009/11)
竜王女は天に舞う One-seventh Dragon Princess(佳作、2009/11)

MF文庫Jライトノベル新人賞審査員特別賞リンク
正捕手の篠原さん(第7回、2011/10)
-異能-(第15回、2020/01)

MF文庫J,アニメ

「この気持ち━━━━ヤキモチかしら」

OPで、沙倉さんがタコさんウィンナーにキスするカットがケンプファー状態の水琴のカットに差し替え。ストーリーの進行具合に合わせて、どんどん差し替えていってほしいところだが。

沙倉さんの家にお呼ばれしたナツル。無理矢理ついてきた紅音と雫も一緒。文句を言いながらも、ちゃんと家に入れる沙倉さんは善人だなぁ。
ナツル達が騒いでいる横で普通にジュースを飲んだり、カレーを食べたりするアニマル達。「沙倉さんはナツルに夢中で気づいていません」ってテロップが挿入されて吹いたw
アニマル可愛いよアニマル。

沙倉さんに夜這いをかけられ、危うく正体がバレそうになるナツル。だが、そのとき窓を破って白のケンプファー、植田理香が現れた。キャストは植田佳奈さんなんだけど、名字が一緒なのには何か意味があるのか。
この理香は#05で沙倉さんがバラまいた臓物アニマルを受け取った人間の中に居ました

ところで、アニメ効果が結構あるようです。みんな騙されちゃ駄目だって!アニメは相当良くなってるから!

燃:B+ 萌:A+ 笑:A- 総:A

けんぷファー〈5〉 (MF文庫J)
けんぷファー〈5〉 (MF文庫J)

MF文庫J

烈風の騎士姫 (MF文庫J)

著:ヤマグチ ノボル イラスト:兎塚 エイジ

「なんとかなるよ」
「どうして?」
「おれたちには、“風”がついてる」

約一ヶ月二週間半の積み。MF文庫J。『ゼロ使』でお馴染みのコンビの新シリーズが登場。とは言っても、『ゼロ使』と同じハルケギニアが舞台だから完全な新作とは言い難いと思う。

騎士を目指す少女カリーヌは男しか入れない魔法衛士隊に入るため、男装し、名前もカリンと改めて、王都へと向かうというストーリー。そんな彼女を中心に繰り広げられるラブコメ冒険ファンタジー。
そういうわけで、基本的には『ゼロ使』とおんなじノリ。いかにもなラノベのテンションと思わせておいて、結構鬱な要素も入ってます。

カリーヌの髪は桃色がかったブロンド。パニックになったときのどもり具合からしても、ルイズの関係者じゃないかと思う。どうにも『ゼロ使』の数十年前の物語臭いんだよなぁ。と思ってたら、ルイズのお母さんだそうで。
裏に虚無の担い手も噛んでそうだし、新作と言いながら、がっつり『ゼロ使』と絡んできそうな気配を感じる。
でも、同じ方向性になってもアレだし、今後違うテイストを出しながら進むことに期待したい。
ひとまず様子見。

燃:B- 萌:B+ 笑:B+ 総:B+

ゼロの使い魔 (MF文庫J)
ゼロの使い魔 (MF文庫J)

MF文庫J,アニメ

「能登麻美子さんみたいな可愛い声です!」
「癒されますねぇ」
「チッソク可愛いよチッソク!」

サービスシーンで時折挿入される「KEEP OUT」のテープはDVDでは消去されるんだろうか。不自然な湯気よりはマシか。

さて、水琴の帰還から始まる文化祭二日目はミスコンに続いて、メイドのようなもの喫茶編。ゴトゥーザ様のへにゃへにゃボイスがジワジワ効いてきたぜ……!つくづく、アニメ化で得してるな、この作品。

お化け屋敷の中では『ギャラクシーエンジェル』のノーマッドっぽいものが。

で、現れる新たなケンプファー。すぐにナツルは彼女の正体が水琴と気付く。まぁ、OPのの時点で視聴者にもモロバレだしなぁ。
紅音が変身を解くところを初めて見たけど、眼鏡ってああいう風に現れるのね。

戦闘後はチッソクノライヌ初台詞。声の所為なのか動きがあるからなのか、臓物アニマルが普通に可愛く見えるw

次回予告で能登さんに「ちんちん」って言わせた脚本は外道。

燃:B 萌:A+ 笑:B+ 総:A

けんぷファー〈4〉 (MF文庫J)
けんぷファー〈4〉 (MF文庫J)

MF文庫J

三流木萌花は名担当! (MF文庫J)

著:田口 一 イラスト:をん

「宇宙人と超能力者と未来人なのね!売れそうな設定だわ!」

約二ヶ月二週間の積み。『黒姫のユズハ』が三巻で打ち切られた田口さんが三ヶ月振りに放つ第三シリーズは最近激増しているラノベ作家もの。三ヶ月というと普通にシリーズものが出るスパンなわけだが、この短期間で新シリーズを出せるとは、かなりの速筆なんだろうか。
イラストは『ユズハ』から引き続き、をんさんです。
タイトルの「三流木」は「みつるぎ」と読む。

一か月前に一般文芸の小説家としてデビューした主人公、孝一だったが、本は全くと言っていいほど売れなかった。そんな彼は三流木出版の社長の娘、萌花さんと出会ったことから、全く未知の領域ライトノベルを書くことになる。
「萌え」がさっぱり理解らない孝一は担当になった萌花さんの身体を張ったエロい調教特訓で少しずつ萌えに目覚めていく……という話。
一般文芸からラノベへ転身というと、ガガガ文庫の『ラ・のべつまくなし』を思い出すな。ただ、あちらはプロローグで主人公がラノベを書くことを提案されて、第一章で早くも超売れっ子作家になっているが、こちらは本を一冊出す過程をしっかり描いている。

まず口絵を見ると、二ページずつ使って三人のヒロインが紹介されている。主人公一人に対してヒロインは三人。これぞMFラブコメテンプレート。ここ、テストに出るから憶えておくように(ぉ
とは言っても、同レーベルの『IS』等とは異なり、今回はあくまでも孝一と萌花さんの関係にスポットを当て、他の二人のヒロインは顔見せ程度となっており、安定した構成を見せる。

これ書いてる途中に気付いたんだが、モノクロ扉の裏に「担当・三流木萌花」って書いてあった。細かいとこ凝ってるな。
章扉に架空のラノベ紹介が載っている。これって結構な手間がかかってるんじゃ……。

萌えを理解するために売れているラブコメ作品を読む孝一。彼は表紙をめくったら全裸の女の子のイラストが出て来て大層慌てて、「エッチな本じゃないかっ!」と叫ぶが、田口さんのデビュー作、そんなんだったじゃねぇかwwww
つーか、十ページに一度エッチなシーンが出て来るって、どんだけだよw
それで物語としての体裁を保てるのか。保ってたら、ある意味凄いが。

成功する萌え作家は計画タイプと変態タイプに分かれるとか、一見、阿呆なこと言っているようにしか見えないが、実際結構的を射てるんじゃないのかなぁ。
この辺はふざけ半分なんだが、実際に作家が原稿を上げてから書店に並ぶまでの行程がしっかり描かれているのが面白い。勿論、フィクションを織り交ぜてはいるんだろうが、それでも大まかな流れはちゃんと語られてるっぽい。

業界ネタとパロディネタ塗れで肝心のストーリーはgdgdかと思いきや、ちゃんとストーリーとしてもラブコメとしても完成しているのが凄い。
いや、これは面白かった。僕が作家ネタに弱いというのもあるだろうが、この勢いが続けば三巻打ち切りは回避出来るだろう。
萌花さん可愛いよ萌花さん。

次は十二月。

燃:B+ 萌:A+ 笑:A- 総:A+

イラストリンク
恋する鬼門のプロトコル(電撃文庫、2010/06)
落第騎士の英雄譚(GA文庫、2013/07)

魔女ルミカの赤い糸 (MF文庫J)
魔女ルミカの赤い糸 (MF文庫J)