「七番目だけは、おまえのものにならない」
ファミ通文庫2015年11月の新刊。約9ヶ月1週間の積み。『ドレ僕』8巻からは隔月刊行。
タイトルは「ハレムへのきよくただしきルート」と読みます。
野村さんの次なるシリーズはファンタジー世界を舞台にしたハーレムもの。竹岡さんと組ませてもらうの何回目だよw
5回目くらいかしらん。
庶民から一転、玉座を継ぐことになってしまった主人公ルドヴィーク。早速、国王のお仕事として告げられたのは、大陸で一番高貴な血筋のお妃様を迎えること。しかし、王妃となった彼女はとても冷たい態度で……。
これまでのシリーズに比べると、雰囲気は大分明るめかなー。そんなに重い話が出て来てない印象。王宮内の政治闘争なんかも無いではないけど、ストーリーにちょっとしたスパイスを加える程度。
ルドヴィークは甘いマスクに、女の子への気配りを忘れない爽やかイケメンということで、これまたメインターゲットが感情移入し難そうなキャラ設定をぶっこんでききたな……。
また色々伝承やら御伽噺やらがポコポコ登場している。野村さん、ほんとこういうの考えるの好きなんだなー。
今回はルドヴィークと王妃カテリナの関係性に焦点が当てられている。今後のヒロイン候補っぽいキャラも何名か。
ファンタジー世界でラブコメということで、前シリーズ『ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件』と同系統だと思うんだけど、イラストが変わるだけで、こうも雰囲気が変わってくるんだな。
後書きよりも先に次巻予告が入っている作品は珍しい。ってか見るの初めてかもしれん。やっぱりちょっとでも続きに興味を持ってもらえるようにという工夫なのかしらん。
後書きでしれっと年齢制限ゲームのシナリオを書いていたって発言してるが、そうだったのか……。いや、女性向けのゲームかもしれんけど。
次は2016年1月に2巻、5月に3巻、9月に4巻。
燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A
シリーズリンク
・楽園への清く正しき道程 1番目はお嫁さんにしたい系薄幸メイド(2016/01)
著者リンク
・〝葵〟 ヒカルが地球にいたころ……①(ファミ通文庫、2011/05)
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件(ファミ通文庫、2012/02)
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件 <8>(ファミ通文庫、2015/09)
・吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる①(ファミ通文庫、2014/05)
・陸と千星 ~世界を配る少年と別荘の少女(ファミ通文庫、2014/06)
・アルジャン・カレール ~革命の英雄、或いは女王の菓子職人~〈上〉(ファミ通文庫、2014/10)
・親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰(ダッシュエックス文庫、2014/11)
・下読み男子と投稿女子 ~優しい空が見た、内気な海の話。(ファミ通文庫、2015/06)
・SとSの不埒な同盟(ダッシュエックス文庫、2015/07)
・晴追町には、ひまりさんがいる。 はじまりの春は犬を連れた人妻と(講談社タイガ、2015/10)
・むすぶと本。 『外科室』の一途(ファミ通文庫、2020/06)
・記憶書店うたかた堂の淡々(講談社タイガ、2020/07)
・世々と海くんの図書館デート 恋するきつねは、さくらのバレエシューズをはいて、絵本をめくるのです。(青い鳥文庫、2020/10)
・三途の川のおらんだ書房 迷える亡者と極楽への本棚(文春文庫、2020/12)
・ストーリーテラーのいる洋菓子店 月と私と甘い寓話(ソフトカバー、2020/12)
イラストリンク
・蒼井葉留の正しい日本語(ファンタジア文庫、2014/05)