富士見ファンタジア文庫

棺姫のチャイカ (11) (富士見ファンタジア文庫)
著:榊 一郎 イラスト:なまにくATK(ニトロプラス)

「誰を守って、誰をぶっ叩けばいいのか、それすら分からなかった俺に、あんたは全てをくれた事になる。感謝の印に、俺の全力であんたをぶちのめす」

2014年12月の新刊。約3日の積み。3ヶ月振りの新刊。
アニメとほぼ同じタイミングで本編最終巻ということで、表紙には竜騎士姿のトールも登場。白っぽくなったトールに凄い違和感w

さて、復活したガズ皇帝の次なる目的は自分自身が神に成り代わることだった。トール、ジレット、シンは皇帝の代わりに世界を3分の1ずつ支配させてやると持ちかけられるが……。

全ての謎は解け、後は皇帝を止めるのみ。おおよそアニメと同じ流れでニーヴァも仲間に加わって
ジレット隊、紅チャイカ組とも共闘して最終決戦です。

ガズ皇帝との決戦よりも、その後の脱出シーンの方が緊張感あったな。魔法思念料として、どんどん失われていくトール達の記憶。それをじっくり描写するもんだから怖いのなんの。

結局、皇帝との決戦に直接赴いたトール、白チャイカ、フレドリカがどうなったかは判らず仕舞い。
大分記憶がとんだっぽいけど……。

ラストシーンは、そんな彼等を捜しに旅に出るアカリと紅チャイカというところで終幕。最後の最後で、挿絵で紅チャイカの尻をフィーチャーすんなw
ずっこけそうになったわ。

後書きで榊さんが言ってるように、シリーズ開始当初はラブコメ全盛期で、こんな硬派なビジュアルのファンタジーやって大丈夫かと思ったけど、長く続けている内に時代が追いついた感あるな。

次は2015年3月にBlu-ray付き限定版ⅩⅡ巻。後書きによると書き下ろし有らしいから、何かしらの追加エピローグがあることに期待。
まぁ、それ以前にドラマガ掲載分の収録漏れがあったら失禁ものなのだが果たして。

燃:A 萌:A 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
棺姫のチャイカⅩ(2014/09)
棺姫のチャイカⅩⅡ Blu-ray付き限定版(2015/03)

アニメ,ガガガ文庫

「俺がツインテールを裏切ったんだ━━━━!!」

おお、作画が回復したぞ!これまでが酷過ぎた所為で超ハイクオリティに見えるw
さて、女体化してしまった総二はツインテールにまつわる苦労を知ることに。原作では、もっと丁寧にやってるんだけど、流石に地味な展開だからかアニメでは結構カットされてましたね。
あれ、不調ではあるけど、そこまで絶体絶命感無かったな……。

そんなときに現れたのはワームギルディ。声はかないみかさんなので可愛いが、可愛いのかグロいのかよく分からないデザインが……。

スパイダギルディは修練を追え、アラクネギルディへと進化を遂げる。男の娘の棒(アメノムラクモ)、改めて見るとやっぱり酷いなw

このパワーアップってアニメ版の最後の敵としての格を高めるための演出なのかしら。だとしたらGJと言わざるを得ない。

燃:A- 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

エピソードリンク
第10話「なぜだ!?俺、絶不調」
・最終話「ツインテールよ永遠に」

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「肉を切らせて━━骨を断つ!」

逆転の一手、それはスタジアムでプロサッカーチームの試合を行うこと。キャストの総力を結集し、7月末日を目指す。

いつものお馬鹿な展開も良いけど、こういうお仕事もの的展開もそれはそれで。
しかし、当日試合が始まり、入場者の足も途絶えたところで、まだ約束の人数まで後数百人足りず……。
おいおい、キツイ引きだな……。

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A

エピソードリンク
第10話「もう打つ手がない!」
第12話「未来は誰にもわからない!」

GA文庫

異界神姫との再契約(リユニオン) 1.暴風再愛 (GA文庫)
著:望 公太 イラスト:メロントマリ

「僕はいつか必ずお前を倒す。そして━━お前に、僕の尻の穴を舐めさせてやる」

何言ってんだこいつ。
GA文庫2014年12月の新刊。約2日の積み。『異能バトルは日常系のなかで』9巻からは連続刊行ということで、望さん3ヶ月連続刊行ラストとなる第3弾。
望さんの新刊となれば取り敢えず買わざるを得ない。
タイトルは「いかいしんきとのリユニオン」と読みます。

かつて異世界に召還された少年、黒須遠(くろす・とおい)=トーイ・クロス。『十二神姫(ネブローサ)』を従え、魔王ハダルを打ち破った彼は現実世界へと帰還した。
とある理由から再び異世界へと召還されたトーイは各地に散らばった『十二神姫』と再び契約することに……。

どうやら1巻毎に1人ずつ神姫を攻略していくようで、ファンタジア文庫『デート・ア・ライブ』方式と言えそう。
帯に「戦って口説いて救ってデレさせる!!!!」とか書いてあるから余計に。

ただ、望さんが素直に異世界召還+ラブコメなんぞやる筈もなく、今巻ではまだおとなしめだけど、捻くれ要素が顔を覗かせている。トーイが既に色々心の中に抱えてそうだもんなぁ。
ノリとしてはHJ文庫『黒き英雄の一撃無双』が近いか。

今回のヒロインは『暴風』なる神魔リューラ=ベガ。全然、超常の存在っぽくないんだけど、オーソドックスなヒロインで可愛いですね。今後、強烈な個性を持つ神姫が出て来たら霞みそうだけどw

既に『十二神姫』の名前は全員明らかになってるんだけど、あー、これはワクワクするわー。俺、こういうの好きなんだよな。

挿絵に『異能バトルは日常系のなかで』の方でお馴染み、リッスンのぬいぐるみが出て来てるんだけど、これって単にお遊びだよね?まさか実はあちらと世界観が繋がってるってわけじゃないよね?
ところで、どことは言わないけど、完全に『仮面ライダーカブト』を思い出させるシーンあったよなw

そんな具合で新シリーズ『異界神姫との再契約』でした。これは面白くなりそうだし、多少『異能バトル』の方の刊行ペースが落ちても良いと思える。
問題はちゃんと『十二神姫』全員を丁寧に描けるだけの尺が貰えるのかだけど……。

次は2015年3月に『異能バトルは日常系のなかで』10巻。

燃:A 萌:A 笑:A- 総:A+

シリーズリンク
異界神姫との再契約Ⅱ 武皇再戦(2015/06)

著者リンク
僕はやっぱり気づかない(HJ文庫、2011/08)
HAPPY DEATH DAY 自殺屋ヨミジと殺人鬼ドリアン(GA文庫、2011/09)

異能バトルは日常系のなかで(GA文庫、2012/06)
異能バトルは日常系のなかで <9>(GA文庫、2014/11)
異能バトルは日常系のなかで <10>(通常版)(GA文庫、2015/03)
ウチのクラスの頼りないラスボス(HJ文庫、2013/01)
黒き英雄の一撃無双 1.受難の女騎士(HJ文庫、2013/10)
アイサレワールド I really, truly surrender to you. 冬美原久真部の解決日誌1(HJノベルス、2015/08)
最強喰いのダークヒーロー(GA文庫、2016/06)
ラノベのプロ! 年収2500万円のアニメ化ラノベ作家(ファンタジア文庫、2016/12)
最悪探偵(NOVEL 0、2017/02)
異世界テニス無双 テニスプレイヤーとかいう謎の男がちょっと強すぎるんですけど!(GA文庫、2018/01)
ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか? ~好きになったJKは27でした~(GA文庫、2018/05)
神童勇者とメイドおねえさん(MF文庫J、2019/02)
性春デイズ ~男子高校生の性の心理戦~(LINE文庫エッジ、2019/12)
娘じゃなくて私が好きなの!?(電撃文庫、2019/12)
きみって私のこと好きなんでしょ? とりあえずお試しで付き合ってみる?(GA文庫、2020/04)
元カノとのじれったい偽装結婚(MF文庫J、2021/02)
仕事帰り、独身の美人上司に頼まれて(スニーカー文庫、2023/06)
小鳥遊ちゃんは打ち切り漫画を愛しすぎている(MF文庫J、2024/04)

MF文庫J

機巧少女は傷つかない12 Facing
著:海冬 レイジ イラスト:るろお

「おまえたちは私の血と肉を享けた。『お腹を痛めて』生んだも同じよ。だから、誇りを持ちなさい。たとえ、人に蔑まれたことがあっても━━」

おまえたちは、私の〈子ども〉なのだから。

2013年9月の新刊。約1年3ヶ月1週間の積み。4ヶ月振りの新刊。
表紙は雷真と夜々ということでフォーマット変わったな。主人公、ようやく表紙に登場かw

さて、結社に下り、雷真達の前から姿を消した硝子さん。いよいよ彼女の過去が語られる時が来た。
むしろ今まで全然出て来てなかったのが不思議なくらい。

まぁ、そうなんだろうなと思っていたけど、硝子さんもヒロインっぽくなっちゃいましたね。仕方ないね、キャストゆかなさんだものね。

上下巻構成というだけあって、怒涛の反撃開始といった感じで。随分と持ち直したな。
うーん、もう良いかなと思う気持ちもあるんだけど、ここまできて今更切るのもなんだかなー。

次は2014年2月に13巻『Facing“Elder Empress”』、10月に14巻『Facing“Violet Silver”』。

燃:B 萌:A- 笑:B+ 総:A-

シリーズリンク
機巧少女は傷つかない11 Facing “Doll’s Master”(2013/05)
機巧少女は傷つかない13 Facing“Elder Empress”(2014/02)

アニメ,ガガガ文庫

「私の脳内の無限情報サーキットにエンタングルメント!」

何故いきなり『勇者王ガオガイガー』と『ゼーガペイン』なのか。
原作4巻突入ということで、総二が不調に。そんな折、現れたのは男の娘属性を持つスパイダギルディ。

原作では若い頃スパイダで、修練を経てアラクネギルディとなっていたけど、その辺どうなるんだろうか。
作画は多少マシにはなったけど、うーん……。

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A-

エピソードリンク
第9話「打ち破れ!!暗黒幻夢」
第11話「レッド絶体絶命」

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「それでも私にとっては奇跡なんです」

順調に動員数を伸ばす甘ブリ。しかし、それは当初に比べればという話であって、7月末日までの目標には及ばない数字でしかなかった。
更に、ラティファに課せられた過酷な運命を知った西也は焦ってしまって……。

完結に向けてシリアスのウエイトが増えてきたな……。このままラストまでシリアスまっしぐらかしら。間にちょいちょいギャグは挟んできてるけども。

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A

エピソードリンク
第9話「チームワークが生まれない!」
第11話「これでもう心配ない!」

アニメ,ガガガ文庫

「余計なことは言わんで良い!オカンか貴様!?」

サブタイの「暗黒幻夢」は「カオシック・インフィニット」と読みます。
さて、原作では暫く善砂闇子の正体に気付いていたのは総二だけだったけど、アニメでは早速情報を共有する展開に。

ケルベロスギルディが先に退場してしまった所為で、やはりフュージョニックバスター発動シーンも微妙な具合になってしまった。
ダークグラスパーが持っていた属性玉がたまたまこちらへ飛んで来て入手って、おま……。
それにレッドはツインテール以外の属性は基本使わないって言ってたのに、その理由付けもカットとかまぢ。
挿入歌を流す演出は素晴らしいのだが。

まぁ、シナリオの構成よりも作画が問題なのだが……。流石にブルーの股間を間違えて肌色に塗ってまうのはアカンやろ……。

それにカオシック・インフィニットに捕らわれたブルーとイエローのシーンが何故か声だけで意味不明な背景オンリーのカットになっていたのが謎。適当な絵さえ用意出来なかったのだろうか……。

次回予告に唐突にアニメオリジナルで総二がストロベリーツインと呼んでいたモブ美少女がキャストくぎゅで登場したんだけど、どういう演出なのかしら。

燃:C+ 萌:A- 笑:B+ 総:A-

エピソードリンク
第8話「慧理那、はじめての…」
第10話「なぜだ!?俺、絶不調」

アニメ,GA文庫

「異能は最高にかっけーんだよ!そして、ただかっけー、だけで良い」

OPカットで最終回開始。
Fの残党、荻浦直江によって身体を乗っ取られた工藤さん。彼女の『強欲』によって鳩子と千冬ちゃんは異能を奪われてしまう。
ここで活躍するのが、いつか異能を奪うタイプの能力者が現れたときのためにとシミュレーションしてた安藤

活路を切り開くのは安藤の『黒焔終止符を打つもの(ダークアンドダークオブジエンド)』
原作でもまだ語られていないその能力なんだけど、アニメでは決して消えずに自らを焼く炎という形となった。

通常状態よりも使えなくなった異能だけど、何も知らずに能力を奪った荻浦は自滅することに。
『強欲』で奪われても消えないとかどんだけw

どうやって消すのかと思ったら、何と千冬ちゃんが作り出したギロチンで腕を切断して、彩弓さんの『始原』で治すという超荒療治だった。
恐らく、原作も似たような展開があったんだろうなと。

この作戦をやろうと言い切る安藤、格好良過ぎるわ……。そりゃみんな好きになっちゃうわ。
OPをEDとして流して終了なんだけど、相模の後ろに居た女の子って、あの……。

総評

そんなわけで神級異能の無駄遣い、GA文庫原作『異能バトルは日常系のなかで』全12話、これにて終了。

地味ながらも原作をしっかりと再構成し、1クールでちゃんと完結する形に仕上げられていたのが良かったですね。
しかもアニメオリジナル要素を入れながらも多分、原作と矛盾する展開にはなっていないと思うし、原作では語られていないだけと考えることも出来る。

アニメだから美少女推しになっちゃうのは仕方ないんだけど、もうちょっと厨二要素推しでも良かったんだぜ。コミカライズ版くらいやり過ぎにしてほしかったw
2期を作ってもいいのよ?(チラッチラッ

燃:A+ 萌:A 笑:B+ 総:S-

エピソードリンク
第11話「『存在』キューピッドエラー」

アニメ,電撃文庫

「アスナ、ボクと結婚しない?」

今更ながら、OP映像のスリーピング・ナイツのHPバーの下にアスナのが追加されるカットアツいな。

さて、和人の技術的な協力もあり、ユウキを外の世界へ連れ出したアスナ。ユウキとの交流を通して、アスナは今一度、母と向き合う決意をする。

ユウキはアスナと結婚するときは、アスナがお嫁さんにならないと、自分が結城ユウキになってしまうと言うが、その昔、電撃文庫『都市シリーズ ソウ楽都市OSAKA』という作品には結城・夕樹というヒロインが居てですね……。

ユウキ曰く、キリトさんは現実じゃないところで生きている気がするというのは『アリシゼーション』編への布石なんだけど、果たしてアニメでやれるのか……。

燃:C 萌:A 笑:C 総:A

エピソードリンク
#22「旅路の果て」
#24「マザーズ・ロザリオ」