オーバーラップ文庫

烈風の魔札使(マージ)と召喚戦争 1 (オーバーラップ文庫)
著:森田 季節 イラスト:クロサワ テツ

「最高のプレイングを見せてやるよ」

オーバーラップ文庫2013年8月の新刊。約7ヶ月半週間の積み。
タイトルの「魔札使」は「マージ」と読みます。
あちこちで本を出してる森田さんがオーバーラップ文庫にも登場。

大人気カードゲーム、ネオアルカディアの有名プレイヤー、エイジはある日、異世界へと召喚される。
そこではカードゲームにそっくりな法則で戦う魔札使と呼ばれる魔法使い達が主力となる戦争が繰り広げられていて……というお話。

ノベライズでもないのにカードゲームを題材にしたラノベは非常に稀。ファミ通文庫『神牌演義』とスーパーダッシュ文庫『レンカク』くらいしか思いつかない。

ルールは厳密に定義されているわけではなく、ある程度のストーリー進行の都合上で上手く調整出来るようにぼやかされている部分もあるけど、エネルギーを溜めて〈召喚霊〉を喚び出していくバトルは燃える。
1対1だけでなく、集団戦もあったり。

エナジーボトルを溜めて〈召喚霊〉を喚んだり、魔法を発動したりと『マジックザギャザリング』のルールに近い気がする。
まぁ、似たようなカードゲームはいっぱいあるかもしれんが。
もうね、カードゲームってだけでwktkするよね。

随分マイルドな仕上がりとなっており、あまり森田さんっぽくない。ただ、ギャグセンスはいつも通り。

で、ヒロインのリッカが可愛くてなぁ。凄いオーソドックスなヒロインなんだけど、ツン加減が絶妙で堪らない。

そんな具合で予想外に面白かった『烈風の魔札使と召喚戦争』でした。編集部からカードゲームを題材にしないかと言われたらしいけど、もしかして実際にカードゲーム化ワンチャンある……?
次は2013年11月に2巻、2014年3月に3巻。

燃:A 萌:A+ 笑:B 総:A+

シリーズリンク
烈風の魔札使と召喚戦争 <2>(2013/11)

著者リンク
桜木メルトの恋禁術(MF文庫J、2009/09)
不堕落なルイシュ(MF文庫J、2010/06)
ともだち同盟(ハードカバー、2010/06)
不動カリンは一切動ぜず(ハヤカワ文庫JA、2010/09)
お前のご奉仕はその程度か?(GA文庫、2011/07)
エトランゼのすべて(星海社FICTIONS、2011/10)
神聖魔法は漆黒の漆原さん(MF文庫J、2012/01)
落涙戦争(講談社ソフトカバー、2012/03)
ノートより安い恋(yhNOVELS、2012/03)
デキる神になりますん(ファミ通文庫、2012/03)
小説 いまいち萌えない娘(神戸新聞社ソフトカバー、2012/09)
魔女の絶対道徳(ファミ通文庫、2012/11)
つきたま ※ぷにぷにしています(ガガガ文庫、2012/12)
ウタカイ(yhNOVELS、2013/01)
どうせ私は狐の子(TOブックスソフトカバー、2013/02)
クラスメイト・コレクション -僕のクラスは生徒がいない-(GA文庫、2013/05)
不戦無敵の影殺師(ガガガ文庫、2014/03)
アルケミストの終焉創造術(GA文庫、2014/04)
セントレイン戦記1 ~七戦姫と禁忌の魔剣士~(オーバーラップ文庫、2014/11)
封神演戯(ダッシュエックス文庫、2015/05)
伊達エルフ政宗(GA文庫、2016/04)
てらめぐりぶ?(ホワイトブックス、2016/04)
異世界作家生活 女騎士さんと始める ものかきスローライフ(ダッシュエックス文庫、2016/05)
チートな飼い猫のおかげでレベルアップ。 さらに獣人にして、いちゃらぶします。(GAノベル、2016/11)
スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました(GAノベル、2017/01)
赤ペン精霊の神剣ゼミでクラス最強の魔法剣士になれました(レッドライジングブックス、2017/01)
異世界お好み焼きチェーン 大阪のオバチャン、美少女剣士に転生して、お好み焼き布教!(アース・スターノベル、2017/06)
若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です!(ダッシュエックス文庫、2017/06)
織田信長という謎の職業が魔法剣士よりチートだったので、王国を作ることにしました(GAノベル、2017/07)
魔王です。女勇者の母親と再婚したので、女勇者が義理の娘になりました。(ガガガブックス、2018/09)
きれいな黒髪の高階さんと(無職)と付き合うことになった(GA文庫、2018/11)
女賢者の明智光秀だが、女勇者の信長がパーティーにいて気まずい(LINE文庫エッジ、2019/10)
昨日、助けていただいた魔導書です(ダッシュエックス文庫、2020/03)

富士見ファンタジア文庫,雑誌

DRAGON MAGAZINE (ドラゴンマガジン) 2014年 05月号 [雑誌]

『空戦魔導師候補生の教官』

表紙&巻頭特集。予告で表紙を射止めるヒロインは誰だ!?みたいなことを描かれていたのに、蓋を開けてみれば仲良く全員登場かよw

近年、表紙に出たのにアニメ化してない作品は無いということで、最早アニメ化内々定と思って良いのだろうか……。

よくよく見ると、イラストの吸引力が高いな……。

『デート・ア・ライブ』

アニメ2期は放送局増えるっぽいな。
ドラゴンエイジでは新しいスピンオフコミカライズ『デート・ア・パーティー』が連載開始。

今号は通常連載+200ページ近い付録文庫ありということで、かなり濃密。
連載は美九のターンということで。美九可愛いよ美九

文庫はこれまでの特典やら何やらで書き下ろされたショートショート等を収録。嬉しいけど、どうせならちゃんと文庫に収録してほしかったな……。

『棺姫のチャイカ』

アニメの主題歌は野水いおりさんが歌ってくれるらしい。『これはゾンビですか?』や『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』の主題歌が格好良かったらから期待。
ってか、既にPVで聴いたけど良さげでした。

何と今号から連載開始。お茶濁し短編かと思って読んだら、普通に八英雄の1人が出て来て吹いた。
連載で1エピソード消化して、本編に組み込むつもりなんだろうか。

『甘城ブリリアントパーク』

アニメの監督が武本康弘さんに決定。あー、益々間違い無いパターンだわー。

『フルメタル・パニック!』

『スパロボZ』参戦に対する賀東さんのコメントワロタ
シオニーちゃんは今関係無いだろw

『冴えない彼女の育てかた』

全く書いてないくせに、ドラマガ発売直後にアニメ化が発表されるという。何故、本誌で発表しなかったし。
2015年1月よりノイタミナ枠で放送予定。脚本は丸戸さん自らが担当するとか。 キービジュアルで加藤が素直にヒロインっぽく描かれているのが意外w

連載『before 冴えない竜虎の相見えかた』も開始。

『織田信奈の野望 全国版』

GA文庫からの移籍。本編の続きの刊行を開始すると共に、外伝の連載も開始。もしかしてアニメ2期ワンチャンあるのか……?

『ハイスクールD×D』

連載復活とはいえ、石踏さんの体調を慮ってかページ少なめ。カラーイラストで誤魔化そうとしてるけど、使い回しじゃねーかw
みやまさんの手は『織田信奈』の方に取られてるんだろうか。

ところで『健全ロボ ダイミダラー』のアニメは『ハイスクールD×D』のアニメスタッフが多く関わっているみたいなんだけど、公式サイトでイッセーと向こうの主人公が良い笑顔で握手を交わしていて吹いた。

『ダブル・ロール! 坂崎良太郎16歳。ただの高校生ですが勇者と魔王もやってます。』

『勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。』の左京潤さんの新シリーズ。
イラストはBLADEさんか。
特集とお試し短編。短編は文庫の冒頭なのかしら。

また、勇者と魔王かよ……もうお腹いっぱいだわ……と思いつつも、粗筋が面白そうだと文庫買っちゃうという。
ちなみに『勇しぶ』の短編も載ってます。

『S.I.R.E.N. -次世代新生物統合研究特区-』

細音さんの新シリーズ。今回も世界観共通なのかしら。バイオテスタってのが『幽幻種』だったりするのか……。

『ご覧の勇者の提供でお送りします』

田口仙年堂さんの新シリーズ。文庫買ってるんだけど、今回のお試し短編の感じだとあんまりパッとしなさそうな……。

『マジカル・デスゲーム』

うれま庄司さんが登場。イラストがCUTEGさんということで、取り敢えず文庫買いました。
短編はキャラ紹介のためにパラレルワールドになっている。

『オタク荘の腐ってやがるお嬢様たち』

長岡マキ子さんの新作。特集のみ。文庫購入済。

『ゴールドラッシュ・オブ・ザ・デッド』

永菜葉一さんの新作。特集のみ。これ、売れるのか……。時代を遡り過ぎてる気がするが……。
積んでる間に『アリストテレスの幻想儀典』が打ち切られたぜ!やったー!

『Only Sense Online -オンリーセンス・オンライン-』『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』『金色の文字使い(ワードマスター) -勇者四人に巻き込まれたユニークチート-』

もう、どこもかしこもバンバン小説化になろうからデビューさせやがって……。

『おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!』

部活編最終回ということで、物語はクリスマスへ。って、やっぱりパラレルワールドなのか。
何だか卒業するかのようなテンションだな……。ってか、桜井さんルート感がやたら強い。

あれ、アニメ化発表前に連載が終わってしまった……だと……?連載=アニメ化の勝利の方程式が崩れ去ってしまうのか……。
まだだ!部活編最終回だから、別の〇〇編が始まる可能性ワンチャンあるで!

龍皇杯結果発表

『俺と彼女の萌えよペン』が優勝。妥当なところだな。今後の詳しい動きは次号待ちなんだそうで。
『これより作戦を開始する』が2位。イロモノ頑張ったなw

ファンタジア騎士団キャンペーン

いよいよ終了間近ということで応募してきました。結局、意識せず貯まったのが71ポイントだったので、75ポイントまで集めて中級騎士と上級騎士コースに応募しました。
どうせ騎士団長コースにしても、抽選でタブレットが当たるだけだしな……。

燃:A 萌:A 笑:B+ 総:A+

雑誌リンク
ドラゴンマガジン 2014年3月号
ドラゴンマガジン 2014年7月号

アニメ,電撃文庫

「私、何て言おうとしたんだろう……」

さて、アニメラストを飾るのはオリジナルエピソード。構成に三雲さんが絡んでるから、多分原作者原案なんだろう。

突如、古城達の前に現れた雪菜そっくりの少女。その言動からすると、恐らく古城と雪菜の娘と思われる。
外見は雪菜そっくりだけど、瞳の色は古城と同じなんだよな。

更には金色の〝雪霞狼〟と吸血鬼の超回復力を持ち、雷の眷獣まで喚ぶという。
「おいで」って言ってたけど、多分、文章にしたら「疾く在れ」って書くんだろうなw
那月ちゃんが謎の少女の胸を揉んで得心していたのは、固有堆積時間を読み取ったんだろうか。

完全アニメオリジナルかと思ったら、電撃の海賊本に収録されているエピソードと関係してるんだな。
なんてこったい、取り敢えず該当部分だけでも先に読もう。

燃:A+ 萌:A 笑:B+ 総:A+

エピソードリンク
第22話「錬金術師の帰還篇Ⅲ」
最終話「暁の帝国篇Ⅱ」

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「陰陽庁の要石、見事砕いてみせなさい」

これまで散々な扱いを受けていた天馬がまさかの大活躍。存在感の無さが武器になる!ってのは本人にとってどうなんだろうな。
半ばやけっぱちにになっているようにも見えるが……。

とはいえ、彼の活躍で何とか脱出出来た春虎。彼の周りには様々な人間の思惑が入り乱れていて……。
昨今のラノベ事情をガン無視するかのような男だらけのバトルでなぁ。だがそれが良い。大友先生かっけぇな。

大友先生の人気ってどれくらいなんだろうな。過去編とかスピンオフでやったら売れそうだけど。

燃:A 萌:A 笑:C 総:A+

エピソードリンク
#22「to The DarkSky -護法-」
#24「to The DarkSky -魂呼-」

富士見ファンタジア文庫

ハイスクールD×D 17 教員研修のヴァルキリー (富士見ファンタジア文庫)
著:石踏 一榮 イラスト:みやま 零

『今日のお料理は、「ディアボラ風アーシアたんのおパンティー揚げ」です』

僕達は真理に辿り着く。

2014年2月の新刊。約1ヶ月半週間の積み。4ヶ月振りの新刊。
表紙はロスヴァイセさんということで、今回は彼女のターンです。
って挿絵少ないな!2枚しかないぞ!あれか、『織田信奈の野望』の方に手を取られてるのかしら。

今回の舞台は冥界にソーナ会長達が設立したレーティングゲームの学校。お手伝いにやって来たグレモリー眷属だけど、そこへ『クリフォト』が現れて……。

ロスヴァイセさんってイッセー達とそんなに年齢が違わないんだな……。てっきり人間換算で20代前半くらいだと思ってたわ……。

石踏さん曰く、部長や朱乃さんと同じ方向性のアプローチの仕方をしてもアレだから違う方向で行くらしいけど、個人的には純情路線の方が良いな。
3年生の2人はやることが色々ドギツイんだよな……。

ソーナ会長の夢が叶うということで俄然張り切る匙。男前なところを見せたけど、果たして会長には振り向いてもらえるんだろうか……。
彼はまだ禁手化に至ってなかったんだな。インフレし過ぎていて、てっきりお馴染みのキャラはみんな至ってると思ってたわ。アーシアもまだか。

で、まさかケツとおパンティーのコラボが勝利の鍵になるとはな……。あまりにも当たり前の組み合わせであるが故に全く気付けなかったわ……。
このクソふざけたきっかけでガチのパワーアップを果たすところが、このシリーズの凄いところでなぁ。

今回のヒロインはロスヴァイセさん!これで勝つる!と思っていたら、最後の最後で部長にさらっと持っていかれた件。
え、何か唐突じゃね……?今回だけはロスヴァイセさんに勝ちを譲ってくれてもよかったんじゃね……?

燃:A+ 萌:A 笑:A 総:A+

シリーズリンク
ハイスクールD×D16 課外授業のデイウォーカー(2013/10)
ハイスクールD×D18 聖誕祭のファニーエンジェル(2014/06)

アニメ

「野郎の目を覚ますのも!大会の優勝も!全部、俺達が貰う!!」

決勝戦、セイとレイジの前に現れたのは、戦いの修羅へと変貌したメイジンだった。エンボディとアリスタの応用で洗脳ってのは理解るけど、エクシアの改造は急ピッチで誰かがやったんだろうか。

マシタ会長のモノローグにより、彼がアリアンのコソ泥だったこと、アリスタによってこちらに跳ばされ、ガノタだったベイカーと出会ったことが判る。
これでもうアリアン周りの謎は全部回収されたかな。

エクシアの圧倒的な力の前に次々と装備を失っていくスタービルドストライク。でも、会長が焦らしプレイに入った辺りで、こりゃアカンわってなるよなw
案の定、アリスタの共鳴作用でアイラにメイジンが洗脳されているという情報が入り、レイジ達も知るところに。

また、ここしかないってタイミングで前期OPが流れるから困る。トランザム対RGシステム、ここに決着
プラフスキー粒子が輝き過ぎていて何がどうなってるのか判らんw

世界大会優勝をその手に掴んだセイとレイジ。メイジンとも再び戦う約束を交わし、大団円……となるかと思いきや、会長の執念がアリスタの暴走を引き起こす。会場に溢れかえった粒子がとんでもないものを作り出して……。

最終回はオールスターによる大バトルっぽいので楽しみ。後期OPをまだ劇中で使ってないってことは期待して良いんですね?

燃:A+ 萌:A 笑:B+ 総:S-

反復リンク
2回目

エピソードリンク
第23話「ガンプラ・イブ」
最終話「約束」

富士見ファンタジア文庫

黙示録アリス(2) (富士見ファンタジア文庫)
著:鏡 貴也 イラスト:加藤 勇樹(アークシステムワークス)

「そりゃ、僕は生まれつき性格がいいんで、世界が救いたくて仕方ないんだよねぇ」

2014年3月の新刊。約1日の積み。4ヶ月振りの新刊。『いつか天魔の黒ウサギ』13巻かは3ヶ月振り。
表紙は真之介とキリということで、真之介とヒロイン誰か1人という構成になるのかしら。
帯を外してもぱんつは見えません。

さて、高難度迷宮を突破したことで、英雄チームと呼ばれることになった真之介達。早くも白達に心を開き始める真之介だったけど、そんな折、群青が迷宮病を発症して……。

粗筋に真之介のよく知る少女が迷宮病を発症するとは書いてあったけど、それが群青だって発想は全く湧かなかったわ……。
1巻であれだけメインヒロインの扱いだったのに、まさかアッサリとこんなことになるとは……。
2巻でやるような内容じゃないよなw

それに真之介が凄い勢いで丸くなるから、まさかの2巻打ち切りかと思ってヒヤヒヤしたけど、後書きによると当初からの予定だそうで。そういや疾走感を大事にする、みたいなことを言ってたな。

少女を迷宮病から切り離せる聖剣スイッチが完成したって言うから、群青救出!勝った!『黙示録アリス』完!ってなるかと思ったら、キリが裏切るわ、群青の永久迷宮化は始まるわで絶望しかない状態で次巻へと続くという鬼引き

ちょっと仲間って良いなとか思ったらこれだよw
え、もしかして群青にはもうワンチャンも残されてないのかな……。
次は2014年5月に『大伝説の勇者の伝説』15巻。

燃:A 萌:A- 笑:C+ 総:A

シリーズリンク
黙示録アリス(2013/11)
黙示録アリス No.3(2014/07)

著者リンク
いつか天魔の黒ウサギ13 最後の生徒会(2013/12)

富士見ファンタジア文庫

いつか天魔の黒ウサギ13 最後の生徒会 (富士見ファンタジア文庫)
著:鏡 貴也 イラスト:榎宮 祐

「だから、俺たちの勝ちだよ、月光。未来は変わる」

2013年12月の新刊。約2ヶ月3週間半の積み。7ヶ月振りの新刊。『黙示録アリス』1巻からは連続刊行。

さて、いよいよ世界の終わりまで24時間を切った。一応、タイトを止める術は得たものの、そのハチャメチャな代償に月光は踏み切ることが出来なくて……。

って、最後まで完全に月光が主人公ですやんか!大兎の正体が明らかになってからはそういう展開だったけど、まさか最後の最後まで主人公が交代したままだとは……。
いや、今までなかなか本心を語らなかった月光が本音を吐くシーンはグッときたけども。
表紙はヒメア1人だけど、この人も劇中であまり出番が……。

流石に、ここまでえげつない展開で畳みかけておいて、結末までえげつないなんてことはないと思っていたけど、死者が出始めた辺りから、おいおい大丈夫か……と。
いやぁ、ハッピーエンドで良かった良かった
勿論、ラストシーンの脳内BGMはアニメOP『Once』ですよね。

後書きによると『黙示録アリス』1巻の中に宮阪の名前を出したのはわざとだそうな。どうもただのお遊びっぽい口振りだが……?

総評

そんな具合で、君のために7回死ぬ学園リバースファンタジー、ファンタジア文庫『いつか天魔の黒ウサギ』本編13巻、短編集5巻、計18巻、これにて完結です。足掛け5年1ヶ月か。
『伝勇伝』より後に始まったのに、先に終わるというw

実は鏡さんがシリーズを完結させるのは初めてなんだよな。『武官弁護士エル・ウィン』は確か第1部完で止まってる筈だし。

ハチャメチャなパワーインフレとキャラの魅力で駆け抜けたなぁ、と。15分以内に連続して7回殺されないと死なないとか、今聞いても笑ってしまうわ。それでも全然勝てる気がしない相手ばっかりだったしな。

イラストはヒット要因の1つではあるだろうけど、メイン要素ではないよな。でないと富士見ミステリー文庫『イレギュラーズ・パラダイス』が打ち切られたのが説明つかないだろ!いい加減にしろ!
上田志岐さん、どこ行ったんだろうな……。

次は2014年3月に『黙示録アリス』2巻、5月に『大伝説の勇者の伝説』15巻。

燃:A 萌:A- 笑:B- 総:A+

シリーズリンク
いつか天魔の黒ウサギ12 初夜と最後の五日間(2013/05)

著者リンク
黙示録アリス(2013/11)
黙示録アリス No.2(2014/03)

富士見ファンタジア文庫

甘城ブリリアントパーク3 (富士見ファンタジア文庫)
著:賀東 招二 イラスト:なかじま ゆか

「主砲、メガ粒子砲!左翼のムサイを狙え!」

2014年1月の新刊。約2ヶ月半週間の積み。5ヶ月振りの新刊。
表紙は西也+ヒロイン誰か1人という構成になるんだろうか。いすず、ラティファときて、今回は椎菜。

今回は連作短編集といった感じの内容になっており、ドでかいピンチがやって来るわけではない。
というか、ドラマガ掲載分をまとめましたと言われても信じちゃうような内容。

表紙に出てるだけじゃなく、ちゃんと椎菜メインのエピソードもあります。ただ、同時にバイトに入った他の2人はほぼ出番無いけどな。

モッフル、ティラミー、マカロンの擬人化、格好良過ぎワロタ
やだ、抱かれたい……みたいな。

相変わらずネタのチョイスが昨今のラノベの基準からかけ離れている件。『亜空大作戦スラングル』とか何人が判るんだよw
俺もタイトルとOPしか知らんわ。

ミュースを筆頭とする四大元素の精霊っぽい人達の出番、もっと増えねーかなぁ。特に土のコボリーが気になります。

口絵で西也が土下座してるから、パーク内で傍若無人な振る舞いをした客を引き下がらせるためにやむなく……みたいなシリアス展開かと思いきや、勘違いから始まった痴情のもつれが原因かよw

そんな具合で『フルメタル・パニック!』の短編集をちょっと思い出させる3巻でした。長編より、こういう形式の方が面白いかもしれん。

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
甘城ブリリアントパーク #02(2013/08)
甘城ブリリアントパーク #04(2014/06)

KAエスマ文庫,アニメ

「それ、春菊じゃない?」

今回は丹生谷さんと智音の中学時代のお話。中身は、まぁサブタイ通りです。
1人だけ常人の子が紛れているけど、付き合い良いなw
確か、六花にもそういう常人のツッコミ役みたいな友達が居たよな。

何故か、おまけで智音の変身シーンが付いてます。うーむ、そういう露出過多なデザインは何だかピンとこないなぁ。魔王らしいと言えばそうだけども。

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A

エピソードリンク
第5話「私のお兄ちゃん③ キャンプ編」