富士見ファンタジア文庫

生徒会の水際   碧陽学園生徒会黙示録4   (富士見ファンタジア文庫)
著:葵 せきな イラスト:狗神 煌

「アカちゃんが、何かに怯えて涙と鼻水を流しているフィギュア。……くるわぁ」
「それを貰ったドラマガ読者はどう思うんだろうねっ!」
「それを鑑賞しているところを親に見つかったドラマガ読者も、どうなるんでしょうね」

約2週間半の積み。4ヶ月振りの新刊。本編が2冊連続で出たため、『黙示録』は11ヶ月振り。
表紙は巫女服姿の知弦さん。これで生徒会役員は一通り登場したけど、次の『黙示録』の表紙は一体誰になるんだろうか。普通に杉崎でも良いかとは思うけど、まぁ巡、林檎あたりかなぁ。

帯には、「ついに、再び動き出す!!〇〇〇化!!」の文字が。普通に考えたらアニメ2期なんだけど、ゲーム化、最悪、新コミカライズって可能性もあるよな。
まぁ、来週には判明すんだろ。

『フィギュア化する生徒会』

ドラマガの付録に絡んでの短編。オチが投げっぱなしなのは、まさか思いつかなかったのか……?

『一年C組の現状』『秋峰家の事情』『僕らの私情』

真冬の所属する1年C組のクラスメイト達が登場し、世界観が広がります。ドラマガの付録収録時は挿絵が無かったため、ビジュアルが不明だった葉露、リリ姉、チートが挿絵に登場。
って、うわあぁああぁああぁあああぁあああぁぁあああああああああ、リリ姉かわえぇえええええええええええEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!
完全にツボ!超テンション上がっちゃう!

C組、実に変態チックでも面白いんだけど、葉露達の人間関係に決着つくまでは続くんだろうか。

実はこっそり『マテゴ』の深螺さんが登場しているという。いや、別にこっそりでもないか。僅か数行だけど。

『すぎさきメモリアル』

書き下ろし。会長と出会った後、杉崎がいかにして優良枠を獲得するために奮闘したかという話。これまでのエピソードと絡んでいる部分もあり。

杉崎がイケメン過ぎて困る。

『盗聴知弦四変化』

書き下ろし。ああもう、知弦さん可愛いよ知弦さん!
何故、ナース姿の挿絵が無いし!そもそも、表紙がナース服だったら良かったと思うんだ。

まとめ

読んでいて安心のBATSUGUNの安定感。今回もいつも通り面白かったです。1年C組の今後に期待ですね。
次は2011年6月に『黙示録』5巻だそうです。

燃:C 萌:A+ 笑:A 総:A+

シリーズリンク
生徒会の火種 碧陽学園生徒会黙示録3(2010/03)
生徒会の九重 碧陽学園生徒会議事録9(2010/10)
生徒会の木陰 碧陽学園生徒会黙示録5(2011/06)

富士見ファンタジア文庫

幻想譚グリモアリスVI かくてアダムに祝福を (富士見ファンタジア文庫)
著:海冬 レイジ イラスト:松竜

「一緒に行こう、アコニット」
「え……?」
「どこまでも、一緒に」
「……うん」

約6ヶ月2週間半の積み。7ヶ月振りの新刊。
さあ、遂に最終巻です。サブタイが『幻想譚』の1巻を意識しているのが心憎い。

戦闘が特に興味湧かないとか、千秋の仲間達が死んでいく展開は泣かせるところなんだろうけど、どんなキャラだったか全然憶えてないとかは置いといて、終盤に向かうにつれて、何だかスケールアップしていて最終回っぽい雰囲気はする(酷

いや、そういうことじゃないですよ。この作品の肝はアコニットさんのツンツンっぷりに悶絶するところにあるんですよ!

最後の最後くらい、真面目にLOVE寄せしても良かったんじゃないかなぁと思わないでもない。
まぁ、このオチの方が誓護らしいと言えば、らしいのかもしれないけど。

総評

そういうわけで、富士ミス時代の『幻想譚グリモアリス』全3巻、ファンタジアに移籍してからの『幻想譚グリモアリス』全6巻、総計9巻の『グリモアリス』シリーズ、これにて完結。

ファンタジアに移籍せざるを得なくなり、バトルもの路線に変更せざるを得なくなったのが個人的には合わなかったかなぁ。果たして、富士ミスで最後まで展開していたら、一体どんなストーリーになっていたのかが気になるところ。

まぁ、アコニットさんのツンツンぶりが素晴らしかったので、満足です(ぇ

燃:C 萌:A+ 笑:C+ 総:A-

アニメ,スーパーダッシュ文庫

「好きなものはアイスと竜司です!」

原作4巻『新学期は大騒ぎ!!』編に突入。ローズが学校に通うことに。飛び級しているという設定だそうで。制服姿のローズ可愛いよローズ。

また、竜司の遺物使いとしての能力値を調べるため、世界遺物保護協会の研究者ビアンカが学校にやって来た。何でチャイナ服着てるんだろう……。

今回は作画も綺麗で、話のテンポも良くて面白かったと思います。

燃:B 萌:A 笑:C+ 総:A

ドラゴンクライシス! 4 新学期は大騒ぎ!! (ドラゴンクライシス! シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
ドラゴンクライシス! 4 新学期は大騒ぎ!! (ドラゴンクライシス! シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

富士見ファンタジア文庫

いつか天魔の黒ウサギ7 二学期でさよなら (富士見ファンタジア文庫)
著:鏡 貴也 イラスト:榎宮 祐

「俺の運命の相手はヒメアだと、思ってるんだ。遥じゃなく、ヒメアだって。もちろん遥のことは好きだった。でももう、俺の人生とは交わらない。そして俺は、ヒメアと生きていくって、決めたんだ。これ、まじでギャグで言ってるんじゃないだぞ?同情?優しいから?ふざけんなって。俺はこれからの人生を、全部ヒメアと過ごそうって、決めたんだよ。もう二度と普通の高校生活には戻れない。この夏休みが終わっても、二度と普通の二学期はやってこない。でも、それも全部わかった上で、おまえと一緒にいたいと思ってる。なのに同情?んなわけねぇだろうが。理由は他にある。ちゃんとした理由は、他にある」
「その理由は、好きだからだよ!ヒメアが好きだからそばにいたいと思ってる!でもって、それでも文句あるなら、言ってみろ!」

約1ヶ月2週間半の積み。3ヶ月振りの新刊。本編進行は8ヶ月振り。『大伝勇伝』9巻からは連続刊行。って、また5ヶ月連続刊行とかやってたのか……。間にガイド本挟まってるけど、それでも十分驚異的な執筆速度ですよね。

さて、物凄い速度でパワーアップした大兎は世界中に満ち溢れている《預言》を見てしまう。そこに記述されていたのは世界が28日後に消滅するというものだった。
何とか消滅を回避するためにニャン吉の力を借りて、奮闘する大兎。
ニャン吉、ちゃんと居たのね。全然出番無いから、無かったことにでもなってるのかと思ったぜ。

で、大兎がヒメアと遥のことに決着をつけるのを先延ばしにしていると、ヒメアが不安に押し潰され、《幸福》の発動させてしまう。遥を選んでも同じ結末。
かと言って、ヒメアを選ぶと、遥が《幸福》を発動させてしまうので、やっぱりアウト。どないせーっちゅーねん。八方塞がりやないかw

更に、遥が《幸福》を発動出来る理由を探ろうとした大兎は遂に、彼女が普通の人間でないことを知ってしまうのだった。ってところで続く。おい、どこで引っ張っとんねん!

次は2011年4月に『紅月光の生徒会室』3巻。

燃:B+ 萌:A+ 笑:C 総:A+

シリーズリンク
いつか天魔の黒ウサギ6 欠席のウサギ(2010/05)
いつか天魔の黒ウサギ 紅月光の生徒会室 <2>(2010/10)
いつか天魔の黒ウサギ 紅月光の生徒会室 <3>(2011/04)

いつか天魔の黒ウサギ8 二学期でさよなら(2011/07)

ガガガ文庫

RIGHT×LIGHT8 (ガガガ文庫)
著:ツカサ イラスト:近衛 乙嗣

「そっかー、あたし、ケースケに可愛いって思われてたんだ」
「ちょ……止めろよ、口に出すな!さっきのは客観的に考えてというか━━」
「客観的でも何でもいいわよ。あたしはケースケが“綺麗で可愛い”って思ってくれてるのが嬉しいんだから」

約1年2週間半の積み。5ヶ月振りの新刊。表紙のアリッサのストッキングが気になって仕方がない。

さて、本格的に新章突入で、アリッサが啓介の通う学校へ転校してくる。遅ッ!!今更過ぎる気が……。
しかも、別に学校でドタバタラブコメ展開かと思いきや、全然そんなことはないワナ。

今回は両親の仇をSATSUGAIしようとする未由を止める話。要するにハーレムルートです(ぉ
アリッサとやたらイチャイチャするなと思ってたけど、何だ、そういうのもあるのか。

次は2010年5月に9巻『終わる宴と緑翼の宣告者』、10月に10巻『たゆたう方舟と泣かない英雄』、2011年1月に11巻『黄昏の王と深緑の巨臣』と続きます。そろそろ積んでる間に完結する気がするw

燃:B+ 萌:A 笑:C 総:A-

シリーズリンク
RIGHT×LIGHT7 ~飢えし血鬼と夏夜の炎花~(2009/09)
RIGHT×LIGHT9 ~終わる宴と緑翼の宣告者~(2010/05)

アニメ,電撃文庫

「ごめんごめん。止める間もなく始めちゃうわよッ!!」

美琴姉さんかっけー。サブタイは「テスタメント」と読みます。

美琴も巻き込んで、戦いは加速する。一方通行のはっちゃけっぷりがアレなことになって参りましたが。

一方、前方のヴェント撃破のため使われた風斬の顔がえらいことに。アヘ顔ってレベルじゃねーぞw
つーか、スレが祭りになり過ぎていて吹く。お前ら、どんだけアヘ顔でテンション上がってんだよw

いやしかし、風斬はまたクライマックスで出番回ってきたんだな。

燃:A- 萌:B+ 笑:B+ 総:A

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈13〉 (電撃文庫)
とある魔術の禁書目録(インデックス)〈13〉 (電撃文庫)

MF文庫J

緋弾のアリアVII 火と風の円舞(キャスリング・ターン) (MF文庫J)
著:赤松 中学 イラスト:こぶいち

『キンちゃん、私、斬るよ。絶対うまく切り離すからねっ!』
「あ、ああ」
『斬るよ!斬る!斬る!キンちゃん様のために一刀両断にするぅ-!』

約6ヶ月1週間半の積み。4ヶ月振りの新刊。サブタイは「キャスリング・ターン」と読みます。劇中でのアリアとレキのコンビネーションを象徴したもの。
表紙は何故かこのタイミングでジャンヌ。初期から居るキャラだけにテンション上がっちゃうけど、今巻だったらココの方が良くね?今後出番あるか分からんし。

さて、今回はレキ編後編といったところか。なのに、ピンナップはお嬢様スタイルの白雪です。何でやねん。いや、凄い可愛いけれども。

東京へと戻る新幹線に仕掛けられた爆弾。武偵高の生徒の力を結集して、これに立ち向かう。
ココのチートの秘密は三つ子だったというオチでしたが、キンジが両手だけで銃弾の軌道を逸らすのは最早チートの域を越えてる気がするw
でも、更なる強敵がじゃんかじゃんか出て来て続いてんだよなぁ、今回。もう、引っ張って終わっても、何の驚きも無いよなw
何かまったりムードだけど、どうせ最後の数ページで怒濤の急展開すんだろ?と思いながら読んでます。

次は2010年12月にⅧ巻『螺旋の天空樹』、2011年3月にⅨ巻『蒼き閃光』です。前者は既に出ていたり。

燃:B+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A

MF文庫J,アニメ

「ロウソクの火を消す前に、こいつの生命の灯火を消さないとね♪」

別に太郎の生命の灯火は消えませんが、最終回です。
クリスマス、第二ボランティア部は人々の願い事を叶えるべく、喫茶店やケーキショップのお手伝いをすることに。
原作で読んだ記憶はあるんだけど、前半はオリジナル要素が入ってるような入っていないような……。

何にしても、タツミがメイド服似合い過ぎていて怖い。凄ぇ可愛くて、ああもう僕はどうしたら良いのかと!

最終回に、このエピソードだと、ああやっぱり美緒様がメインヒロインなんだなぁと思ってしまうな。
最後の涙は、はいはい涙腺崩壊涙腺崩壊といった感じで。

あれ、店長や日村さえ出て来たっていうのに、お姉ちゃんとお母さんの出番は……?

総評

そういうわけでMF文庫J原作、紳士の、紳士による、紳士のためのM感覚ラブコメ『えむえむっ!』全12話、これにて終了。やっと視終われたぜ……。

XEBEC制作っていうから、どれだけはっちゃけてくれるのかと期待したんだけど、地上波放送では流石に無理だったか……。
しかし、ルル山は凄い楽しそうでしたw

まぁ、ラノベ原作ラブコメとしてはごくごく無難な出来だったんじゃないかなぁ。エロで勝負出来なかったら、こんなもんかなぁと思う。
美緒様が可愛かったので個人的には、そこそこ満足です。罵られたい踏まれたい。

燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

えむえむっ!⑤ (MFコミックス アライブシリーズ)
えむえむっ!⑤ (MFコミックス アライブシリーズ)

アニメ

勇者指令ダグオン DVD-BOX 2

「俺はダグオンだぁあああああッ!!」

地球へと帰還したエン達は改めて、ライアンとガンキッドを見送ることに。
その後、まさかのラブコメ吹いた。カイとルナが良い雰囲気になってたけど、ルナって何歳なんだろう……。

エンとマリアも良い雰囲気になるが、戦いはまだ終わっていなかった。地球へと到達したジェノサイドがファイヤージャンボを乗っ取り、ファイヤーダグオンとなって、地球との融合を開始したのだ。
ダグファイヤー無しでも起動出来るのはジェノサイドの力だと思っておこう。

いやしかし、ファイヤーダグオンって復活してから、1回しか合体してないじゃん。もうちょっと活躍の場があっても良かったのに……。

ガクは遂にダグオンの正体を知ることに。って、ガクは知らなかったのか。マリアにバレた時点でガクも知ったんだと思ってたわ。

地球の融合を食い止めるため、エンは無理矢理、ジェノサイドの操るファイヤーダグオンと超火炎合体。スーパーファイヤーダグオンを地球上空で自爆させるのだった。ボロボロになっていく機体に燃える。
ジェノサイドがエンの精神を汚染しようとするシーンでは、エンの裸が気になって仕方がないw

ダグベースもバリアの出力を上げ過ぎたためか大破してしまい、次回、いよいよ最終回です。

燃:A+ 萌:B+ 笑:C 総:A+

メディアワークス文庫

六百六十円の事情 (メディアワークス文庫)
著:入間 人間 イラスト:宇木 敦哉

『えーきせんとりっく、えーきせんとりっく。えーきせんとりっくしょうねんぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅい!』

オメガナツカシス

メディアワークス文庫2010年5月の新刊。興味がないではないけど、かと言って金を出して買うほどではないという素晴らしく微妙な状態だったんだけど、ゆずこさんが持ってるっていうから貸してもらおうと思いました。
すると、あまりに自分に合わなかったらって、くれるというミラクル。らっき!

とある掲示板に書き込まれた「カツ丼作れますか?」という一言をきっかけに始まる群像劇。
それぞれに独立したエピソードのまま終わるのかと思いきや、最後に統合編がある。

最初は可もなく不可もなくといった具合だったんだけど、ドミノと老人のエピソードに入って、統合編に雪崩れ込んでいくところから面白くなってきた。
多分、中盤までの登場人物は年齢的には近いけど、その心情とかで感情移入出来なかったから楽しめなかったんじゃないかなぁ。

その点、老人とかになると、感情移入も何もあったもんじゃないから、かえって楽しめたのかな、と。

ゆずこさんが男の理想で書かれる女キャラがどーたらこーたら言ってはったような気がするけど、あんまりそういうことは感じなかったかなぁ。
単純に、入間さんの文章が合うか合わないかだと思う。
いや、そもそも発言自体が俺の脳内妄想という可能性もあるが(ぇ

入間さんの作品を全部読んでるわけじゃないから、リンク部分が全部判るわけじゃないけど、取り敢えず丹羽静(せい)が『電波女と青春男』の主人公、丹羽真と親戚らしいことは判った。

まぁ、そんなわけで『六百六十円の事情』でした。あれ、入間作品なのに、イカレているところがないぞ?

燃:C 萌:B- 笑:C+ 総:B+

著者リンク
多摩湖さんと黄鶏くん(電撃文庫、2010/07)
トカゲの王Ⅰ -SDC、覚醒-(電撃文庫、2011/07)