著：逢空 万太　イラスト：パルプ ヒロシ

腹立つなら手を叩こう。
腹立つなら態度で示そう。

2016年４月の新刊。約１年３週間の積み。３ヶ月振りの新刊。
表紙はカグヤと結太の友人スベ子。あれ、表紙ってヒロイン１人ずつがフォーマットだったのでは？なのにメインヒロインであるところのカグヤがいるということはまさか……ということで最終巻です。

実は関係者だったスベ子。それだけでも大変なのにカグヤがかつての月の女王に乗っ取られてしまって……。
このスベ子、口絵でのフェミニンな格好がやたらめったら可愛いんだよなぁ。本編ではヒロインとしての可愛さを満足に発揮する前に終わってしまったが……。

というか今回、真面目な展開が始まるの早くありません？いや、さほど真面目でもないんだけど、万太さんの作風の場合、ちょっとでもシリアスに舵を切るとアレなことになってしまうのでなぁ。
徹底的にパロの皮を被せておけば、あまり気にならないのだが。もしかして今回も俺が気付いてないだけで何かのパロだったりするんだろうか。

先史文明として登場している固有名詞が『ニャル子さん』や『ヴァルキリールーワークス』で出て来た固有名詞じゃないか。
えっ、もしかして遥かなる時を超えて繋がってるの……？

小説版『仮面ライダー555』の草加が殺されかけるシーンをネタにしてるの好き。
後書きでしれっと完結宣言して『魔弾戦記リュウケンドー』の話をするなｗｗｗｗ

総評

そんな具合で凄く不埒なルナティッくラブコメ、ＧＡ文庫『出番ですよ！カグヤさま』、怒涛の勢いで刊行した末に３巻にて打ち切り完結。足掛け半年か。

１巻の後書きを書いてる時点で３巻まで原稿が上がっていたってことは、１巻の初動を見て４巻の執筆に入るかを判断する予定だったのかな。
そうすれば人気が上がってきたタイミングで調子良く新刊を出すことで好循環に入れるからなー。

やっぱり万太さんの作風ってイラストが無いとヒロインが可愛くないことが問題なのかなー。全くどうにもならないというわけではないんだが、やっぱりギャグに振れ過ぎているのか……。カグヤの「あはぁ」っていう笑い方は可愛いんだけど、ヒロインとしての可愛さではないか。
折角、超エロ可愛いお母さんがいるんだから、もっと出番を増やせば良かったと思うの。
『ニャル子さん』でネタに走り過ぎたところを抑えていきたいのかな。その所為か、どっちつかずになってる感じがするんだよな。

次は2017年４月に新シリーズ『ヒーローお兄ちゃんとラスボス妹 抜剣！セイケンザー』。

燃：B+　萌：Ａ　笑：A-　総：A-

シリーズリンク
・出番ですよ！カグヤさま ２巻（通常版）（2016/01）

著者リンク
・ヒーローお兄ちゃんとラスボス妹 抜剣！セイケンザー（2017/04）

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