小説家の作り方
冬の間は下半身と炬燵が一体化して暮らす事になる。上は人間、下は炬燵。人炬燵姫(にんこたつひめ)とでも言おうか。人炬燵姫は炬燵から出ると声を失ってしまうので、仕方なく王子をamazonで取り寄せるのであった。amazon最高。
約2週間の積み。メディアワークス文庫。野崎まどさん4作目。前作『死なない生徒殺人事件』からは5ヶ月振り。
全くイラストが無いのは初めてか。
さて、駆け出しの小説家、物実(ものみ)は紫と名乗る女子大生からファンレターを貰う。彼女は“この世で一番面白い小説”のネタを持っており、それを作品にするために物実に小説の書き方を教わりたいと言うのだが……というお話。
キャラのネーミングに奇抜なのが多いのは最早仕様なのか。あんまり作風と合ってない気もするのだが。
中盤までは『[映]アムリタ』や『死なない生徒』と同じく、笑いを交えながらのライトミステリの様相。
すあまとか聞いたの『カードキャプターさくら』以来な気がする。
あと、下半身が木漏れ日が素敵<何なんだ
ところがどっこい、終盤の二転三転する状況にDOKIDOKIでした。また、背筋が凍りつくエンドかよ!
LOVE寄せの観点からもバッドエンド……(´・ω・`)
でも、これまで読んだ中では1番面白かったです。LOVE寄せすれば、なお良かったのだが。
『舞面真面と仮面の女』も買おうと思ってるんだけど、本屋に行くと忘れちゃうんだよなぁ。
燃:C 萌:B+ 笑:A- 総:A+
新装版リンク
・小説家の作り方 新装版(2019/10)
著者リンク
・[映]アムリタ(メディアワークス文庫、2009/12)
・舞面真面とお面の女(メディアワークス文庫、2010/04)
・死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~(メディアワークス文庫、2010/10)
・パーフェクトフレンド(2011/08)
・2(2012/08)
・独創短編シリーズ 野崎まど劇場(電撃文庫、2012/11)
・なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る(2013/04)
・know(ハヤカワ文庫JA、2013/07)
・バビロン Ⅰ -女-(講談社タイガ、2015/10)
・HELLO WORLD(集英社文庫、2019/06)
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