著:桐山 なると イラスト:七桃 りお
「それでも大好きだ、みゃーこ」
蟯虫齧り虫フォーエバー!!
2014年1月の新刊。約2日の積み。4ヶ月振りの新刊。
表紙は、まさかのハルと毒空木。加えて粗筋を見た時点で、あちゃーこりゃ打ち切りエンドだわーと判ってしまうという。
いや、最終巻の表紙としては凄く良いイラストなんだけど、終わってしまうことが残念でならない。
にしてもハルはよく表紙に出れたな……。
帯を外すと、しまぱんが見えます。
さて、夏休み。強制的に園芸部の合宿に参加させられることになったハル達。最初こそ嫌々だったハルだけど、他校の女子と触れ合えるチャンスということで俄然やる気に。
全告ツアー番外編かと思いきや、そこで毒空木の過去が明らかになって……という最終巻らしい展開。
ここにきてギャグの勢いが盛り返してきたか?生脚を見る加減はこちらで判断ワロタ
それにドラマCDをリピートをしまくった所為で、ハルと毒空木のやりとりが脳内再生出来るようになったのも大きいか。
まぁ予定調和っちゃーそうなんだけど、毒空木の手紙が泣かせるんだよなぁ。ようやくハルも毒空木の可愛さに気付いたか……。
最後は駆け抜けたまま終わっちゃって、エピローグもクソも無いんだけど、もうちょっとアフターケア的なアレがあっても良かったんじゃないかと思わないでもない。
若しくは、ズコー的なオチとか。
総評
ってな具合で、最終的に大勝利を収めたファミ通文庫『四百二十連敗ガール』全4巻、これにて完結。足掛けジャスト1年か。
何と言っても蟯虫齧り虫を代表するボケの勢いが好きでした。
綺麗に終わってるんだけど、いくらでも続けられる構成だっただけに、打ち切り完結を疑わざるを得ない。
ってか、PVやドラマCDまで作ってプッシュしたんだから、売上が良かったらアニメ化するつもりだったんだろうなー。
もう『龍ヶ嬢七々々』とかいいから、こっちをアニメ化してほしかったわ……。
確かにギャグの勢いは1巻が一番良くて、そこから失速気味だったけどさぁ。何も終わらせてしまうことはなかっただろうに……。
ドラマCDなんかチ〇コもげそうなくらい面白かったのに。
そんなわけで、次回作にも期待しています。これでギャグ無しのファンタジーバトルものとか出してきたら絶対に許さない。
燃:B 萌:A+ 笑:A- 総:A+
シリーズリンク
・四百二十連敗ガール <3>(2013/09)
著者リンク
・だからお兄ちゃんと呼ぶなって!(2016/08)