ファミ通文庫

“朧月夜” ヒカルが地球にいたころ……(4) (ファミ通文庫)
著:野村 美月 イラスト:竹岡 美穂

「素質があるとは思っていたけれど……是光の場合、無自覚なのが怖いよ。それ以上きみが才能を開花させないことを願っているよ」

2012年4月の新刊。約2ヶ月1週間の積み。4ヶ月振りの新刊。『ドレ僕』からは隔月刊行。
表紙の太股!太股!でも、見難い構図になってんだよなぁ。ぐぬぬ。

さて、今回のヒロインはヒカルの愛人を名乗る少女、月夜子(つやこ)。年上のお姉さんに翻弄されてタジタジの是光だったが、その後ろに“蜘蛛”と呼ばれる存在の影がちらついて……というお話。

月夜子の問題もさることながら、葵が恋人の振りを頼んでくるわ、式部さんは迫って来るわで。
何気に、式部さんって結構ハシャいでるよな……。

このシリーズの難しいところって、魅力的なヒロインが登場しても、毎巻新ヒロインが出て、その人にガッチリスポットが当たるから、登板回が終わると凄い勢いで存在感が無くなっていくところだよな。

逆に言えば、登板回のまだ無い式部さんの方がコンスタントに目立っている気さえする。
葵が可愛いから、もっと出番あっても良いと思うんだけど……。

今回も、黒幕が判ってからのクライマックス感がなかなか。是光が代弁者となり、ヒカルと共に犯人を糾弾する展開が良いよね。

次は2012年8月に5巻『“末摘花”』。ドラマCD付き特装版の方を買う予定。

燃:A- 萌:A 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
“若紫” ヒカルが地球にいたころ……③(2011/12)
“末摘花” ヒカルが地球にいたころ……⑤(2012/08)

著者リンク
ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件(2012/02)

ファミ通文庫

も女会の不適切な日常1 (ファミ通文庫)
著:海冬 レイジ イラスト:赤坂 アカ

「……ゲスいよね、わたし」

ファミ通文庫2012年3月の新刊。約2ヶ月3週間の積み。『バクト!』で富士見ミステリー文庫よりデビューし、MF文庫J『機巧少女は傷つかない』でお馴染みになった海冬さんがファミ通文庫に登場。
タイトルの「不適切」は「アイ・ド・ラ」と読みます。
イラストは電撃文庫『さよならピアノソナタ』のコミカライズ担当もやってる赤坂さん。
最初はスルーしてたんだけど、ネットでの評判で気になり購入。

女顔の主人公リンネは通称も女会と呼ばれる部活で、美少女達と緩い日常を過ごす日々を送っていた。しかし、その日常のすぐ裏側には……というお話。

公式の粗筋だけ見ると、最近流行りの日常ハーレム系にしか思えないんだけど、ところがどっこい、中盤から予想外の展開に。
まぁ、メインキャラが死亡するってのはドラマガのレビューページ等のネタバレで知ってたんだけど、てっきりギャグ的な死因で、それを回避するために奮闘とか、そういう話だとばかり。

おいおい、ガチじゃねーか。ってか、富士ミスが滅ぶ前に、これ書けば良かったのにと思わせる内容。
かなりドロドロした展開だよな。まぁ、ラノベというジャンルの下地がある上で敢えて、こういう展開にするから面白いという部分はあるんだろうけど。
これは果たしてヤンデレのカテゴリーなんだろうか……。

ってなわけで、予想外にアレな『も女会の不適切な日常』でした。全力でメディアミックスから遠ざかってる内容だが、こういうのもアリだと思います。
次は2012年5月に2巻。

燃:C 萌:B+ 笑:B 総:A

シリーズリンク
も女会の不適切な日常 <2>(2012/05)

著者リンク
機巧少女は傷つかない(MF文庫J、2009/11)

MF文庫J,ゲーム,コミカライズ,ファミ通文庫,メディアワークス文庫,富士見ファンタジア文庫,雑記,電撃文庫

注文していたものを色々と。ラノベは、

・スイート☆ライン5 メモリアル卒業編
・天使の3P!
・H+P⑫-ひめぱら-
・お前をオタクにしてやるから俺をリア充にしてくれ! <4>
・僕は友達が少ない⑧

の計5冊。

MFでは、レーベルの割には刊行ペースの遅い『オーバイメージ』がコミカライズ決定。
『初体験にオススメな彼女』はドラマCD化決定か。

ボーダーは、

・ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~

の計1冊。
コミカライズは、

・緋弾のアリア <Ⅵ>
・緋弾のアリアAA <Ⅳ>
・“葵” ヒカルが地球にいた頃…… <1>
・ビブリア古書堂の事件手帖 <1>

の計4冊。


遂に『ポケモンBW2』が出てしまいました。現状、既に落ちてる読書ペースが壊滅的ダメージを受ける可能性が……。

ファミ通文庫

東雲侑子は全ての小説をあいしつづける (ファミ通文庫)
著:森橋 ビンゴ イラスト:Nardack

我ながら気持ち悪いとは感じつつも。
まったく、俺は東雲侑子の事が好き過ぎる。

イチャイチャ。

ひたすらイチャイチャ。

2012年5月の新刊。約1日の積み。5ヶ月振りの新刊。
さて、シリーズ第3巻。3年生に進級した英太達は、進路という大きな選択をする時期に来ていた。
既に明確に進路を決めている東雲を見て、英太は焦りを焦りやら劣等感やらを覚えてしまい……というお話。

全編を通して、英太の東雲好き好きオーラが溢れまくっていて辛い。裏タイトルは「俺が東雲侑子を好き過ぎて困る」とかで良いだろもう。
甘酸っぱかったり、イチャコメだったり、他の人の恋愛相談だったりで、とにかく全編LOVE寄せで、ああもう僕はどうしたら良いのかと!

自分のやりたいことを見付けた英太は敢えて東雲と距離を取り、海外に行くことに。
これ、帰って来たら絶対物凄いイチャイチャするんだろうなー。

しっとり閉幕しておいて、後書きが台無し過ぎる件w

総評

ってなわけで、青春全開恋愛小説、ファミ通文庫『東雲侑子』シリーズ全3巻、これにて完結。いやぁ、甘酸っぱかったなあ。

やっぱり山盛りヒロイン出すよりも凄ぇ可愛いヒロインが1人居れば良いんですよ。お偉方には、それが理解らんのですよ!

シチュエーションがツボ過ぎるんで、こういうラノベがもっと増えれば良い。いや、ラノベじゃなくても良いんだけど。

後書きにも完結って書いてあるし、もう出ないだろうけど、コミカライズ決定したし、ボーナストラック的に、後もう1冊くらい出しても罰は当たらないのではなかろうか。

燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
東雲侑子は恋愛小説をあいしはじめる(2011/12)

 著者リンク
この恋と、その未来。 -一年目、春-(ファミ通文庫、2014/06)

MF文庫J,ゲーム,コミカライズ,スーパーダッシュ文庫,ファミ通文庫,雑記

注文していたブツを引き上げて来ました。ラノベは、

・緋弾のアリアⅩⅡ 狼狗に降る雪
・おれと一乃のゲーム同好会活動日誌 その8 ハッピーエンドプロローグ
・パパのいうことを聞きなさい! <10>
・東雲侑子は全ての小説をあいしつづける

の計4冊。

MFでは、『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』6巻は表紙の吸引力が凄い。
アニメは秋確定か。SILVER LINK.制作らしい。監督は川口さんらしいし、なかなか良いモノが出来て、原作がバカ売れしそうだな。

『正捕手の篠原さん』は3巻にして完結巻らしい。まぁ、ズルズルやる作品でもないだろうけど。しかし、次のシリーズはどうすんだろな……。

『僕は友達が少ない』はOVAが出るらしい。( ´_ゝ`)フーン

ファミ通文庫では、『ココロコネクト』が娘タイプでコミカライズ連載、更にマジキューコミックスから4コマが出るらしい。え、そんなに押す気なの?

コミカライズは、

・姫宮さんの中の人 <5>
・おれと一乃のゲーム同好会活動日誌 <1>
・ポケットモンスターSPECIAL <40>

の計3冊。

ファミ通文庫

明智少年のこじつけ1 (ファミ通文庫)
著:道端 さっと イラスト:春日 歩

「やめて、シュウ!京ちゃんを殴るなら、女のわたしから殴りなさいっ!」

ファミ通文庫2012年1月の新刊。約3ヶ月2週間の積み。第13回えんため大賞優秀賞受賞作品。タイトルは応募時のまま。
主人公でない男が表紙でメインを張っているのは、ラノベでは相当に珍しい。明智少年凄いな!
勢いのある表紙が結構好き。

イラストは電撃文庫『ご主人様は山猫姫』やGA文庫『彼と人喰いの日常』でお馴染みの春日さん。もっと色んなラノベの挿絵を描いてるイメージだったけど、気のせいだったんだぜ。

さて、主人公、小林修司の腐れ縁の幼馴染み、明智京太郎はあらゆる事件の犯人を修司に仕立て上げる困ったちゃん。
あらぬ疑いを掛けられる修司は毎度、証拠を提示しろと京太郎に迫る……というお話。何だこれw

粗筋が面白そうだったから買ったんだけど、結構gdgdな気が……。京太郎が阿呆な推理をするものの、あれよあれよと進む内に、日常に潜んだ本当の事件を顔を出す……みたいな展開かと思ったら、全然そんなことなかったわ。

ボケるならボケるで、もっとハジケても良かったと思うの。ってか、ライトミステリを中心にパロディネタがぼちぼちあるな。

次は2012年4月だけど、これはもう切りだな。イラストはサッパリしていて好きなんだが……。

燃:C 萌:B+ 笑:B- 総:B

イラストリンク
最弱無敗の神装機竜(GA文庫、2013/08)
俺、ツインテールになります。(ガガガ文庫、2012/06)
現役プロ美少女ライトノベル作家が教える!ライトノベルを読むのは楽しいけど、書いてみるともっと楽しいかもよ!?(スニーカー文庫、2014/04)

第13回えんため大賞リンク
龍ヶ嬢七々々の埋蔵金 <1>(大賞、2012/01)
キュージュツカ!①(特別賞、2012/01)

えんため大賞優秀賞リンク
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!(第10回、2009/02)
B.A.D.1 繭墨は今日もチョコレートを食べる(第11回、2010/01)
空色パンデミック①(第11回、2010/01)
わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 1 リア中ですが何か?(第12回、2011/01)
犬とハサミは使いよう(第12回、2011/02)
リーガル・ファンタジー1 勇者弾劾裁判(第15回、2014/01)

ファミ通文庫

キュージュツカ!1 (ファミ通文庫)
著:関根 パン イラスト:小路 あゆむ

「せっかくだし、いったん特別賞あげてから燃やしますか?」

ファミ通文庫2012年1月の新刊。約3ヶ月1週間の積み。第13回えんため大賞特別賞受賞作品。
応募タイトルそのまま。
イラストは一迅社文庫の糸緒思惟さんの作品で、よく挿絵を担当してる小路あゆむさん。正直、極端にエロいロリイラスト描く人ってイメージしかねぇ……。

さて、タイトルの「キュージュツカ」とは「弓術科」のことであり、魔王復活に備えて設立された学校の弓術科に所属する学生達の、のんべりだらりとした日常を描くのが本シリーズとなる。
魔王復活まで50年くらいあるから、のんびりしてるらしいけど、のびんりし過ぎじゃね?

へー、弓にスポット当ててんのかーと思って手に取ったんだったと思うけど、実は基本的には2ページ区切りの超ショートショート集だったという。MF文庫J『正捕手の篠原さん』か!
でも、同時期に似たような発想の作品が受賞するってのは面白い現象だな。
同じくMF文庫J『魔弾の王と戦姫』みたいな内容だと思った人は気を付けた方が良い。いや、あっち読んだことないけど、少なくともこんなふざけた内容ではあるまい。

超ショートショート集を書く技量自体は凄いと思うんだけど、じゃあそれが面白いかっていうと、個人的には、ちゃんとしたストーリーの流れがある方が好きなんだよなあ。
そもそも2ページで区切る必要無いくらい話が続いてるときもあるし。

挿絵は全て本編の流れと無関係に4コマになっている。って、挿絵じゃねぇw
あと、プロングホーンの獣人カホンが可愛いですね。もふもふしたい。

全然本編と関係無いけど、奥付に誤植修正シールが貼ってあってワロタ
次は2012年3月だけど、もう買わないです。

燃:C 萌:B+ 笑:B+ 総:B+

第13回えんため大賞リンク
龍ヶ嬢七々々の埋蔵金 <1>(大賞、2012/01)
明智少年のこじつけ①(優秀賞、2012/01)

えんため大賞特別賞リンク
ココロコネクト ヒトランダム(第11回、2012/01)
表裏世界のソーマキューブ パンツは誰のもの?(第12回、2011/01)
〇×△べーす ①ねっとりぐちゃぐちゃセルロイド(第12回、2011/01)
魔よりも黒くワガママに魔法少女は夢をみる(第12回、2011/02)
魔術師たちの言想遊戯Ⅰ(第12回、2011/02)

ファミ通文庫

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金1 (ファミ通文庫)
著:鳳乃 一真(おおとりの・かずま) イラスト:赤りんご

「重護って何者なの?」
「ただの高校二年生です!後は精々、今日この島にやってきた転校生スキルがあるくらいです!」
「えっ、アプリボワゼできる人?」

貴様ぁ!銀河美少年かぁぁぁッ!?

言ってみたかっただけです<何なんだ
ファミ通文庫2012年1月の新刊。約3ヶ月1週間の積み。第13回えんため大賞大賞受賞作品。
大賞って、『吉永さん家のガーゴイル』以来出てなかったんだな。そら、祭にもなるわな。

タイトルは応募時のまま。「龍ヶ嬢七々々」は素直に「りゅうがじょうななな」と読みます。
イラストの赤りんごさんはGA文庫『Re:SET 願いと想いのカナタ』とかも担当してますね。
カラーイラストの色遣いが素敵です。モノクロ絵はアレだったが。

文庫刊行前から、恐ろしいほどのプッシュ具合で先行コミカライズどころか、A-1 PicturesがPVまで作っちゃうという。
どんだけ推すねん。甘引きするレベル。
最初は興味無かったんだけど、ここまでプッシュされると、ちょっと気になってしまうワナ。そういう意味では、この猛烈プッシュもあながち戦略としては間違いではないのか。

さて、稼業を継ぐことを拒否し、島流しにあった主人公、重護は何とか見付けた新たな住処で地縛霊の少女、龍ヶ嬢七々々と出会う。
重護は七々々を殺した犯人を捜すため、生前彼女が集めた不思議アイテム、七々々コレクションを手に入れることに……というお話。

ボケのノリは好きだけど、現代のトレジャーハントってノリがあんまり興味湧かないなぁ。七々々コレクションって設定の自由度が高過ぎて、何でも出来過ぎちゃいそうでな……。

加えて、キャラのネーミングが一部アレ。ヒロインの名前が壱級天災って西尾維新じゃあるまいし……。
一応個性的なキャラになってるけど、明らかに名前負けしているというか。

どのキャラも言ってる「ああっ」って台詞はどういう感情表現なんだろうか……。
次は2012年3月だけど、もう買いません。

燃:C 萌:B+ 笑:B+ 総:B+

アニメリンク
龍ヶ嬢七々々の埋蔵金 第1話「勘当されて島流し」

第13回えんため大賞リンク
明智少年のこじつけ①(優秀賞、2012/01)
キュージュツカ!①(特別賞、2012/01)

えんため大賞大賞リンク
四百二十連敗ガール(第14回、2013/01)

ファミ通文庫,雑記

注文済みだと思っていたら、そうでもなかったワナ。ってことで別口で買ってきました。ブツは、

・“朧月夜” ヒカルが地球にいたころ……④

の計1冊。

『犬とハサミは使いよう』はエースでコミカライズ決定。
『東雲侑子』はファミ通コミッククリアでコミカライズキトゥアアアアアアアアアアッ!!でも、原作は来月発売の3巻で終わるんだろうな……。

ファミ通文庫

その男、魔法使い“A” 2 (ファミ通文庫)
著:榊 一郎 イラスト:藤城 陽

「━━私が死んだら、困るんでしょ?」
「それはもう」
「だったら、貴方の都合に合わせて好きにしてくれればいいわ。元々、貴方に救われた人生だしね。貴方に、あげる」
「わかった。いただこう」

2012年3月の新刊。約3週間の積み。4ヶ月振りの新刊。
さて、2巻。1巻ではっきりと『まかでみ』と世界観共有であることが判明したからか、今回は割とノリが『まかでみ』と近くなってます。

半ば成り行きとはいえ、榮太郎の側についたクラリッサは生命を狙われる立場になってしまう。凶弾に倒れた彼女はフェンリルと融合することで復活。その姿は黒髪+ケモノミミ+尻尾ということで、エーネさん!エーネさんやないか!

1巻の時点で、何で榮太郎の護衛としてエーネさんが居ないのかとは思ったけど、このシリーズ自体がエーネさん誕生エピソードだったわけね。

また、前回榮太郎が戦った超能力者達って、〈連盟〉のあの3人だったのね。居たなぁ、そんな人達。

黒幕が判明し、〈学園〉の魔法使い達も動き出し、あれよあれよという間に話が進んで、あれ、完結しちゃった?
シリーズというより、『まかでみ』シリーズのボーナストラックという位置づけだったのかな。

巻末には何とBLADEさんによるショートコミックが。『その男、眼鏡フェチ“A”』じゃねーよw
眼鏡かけたエーネさん可愛過ぎワロタ状態。

燃:A 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
その男、魔法使い“A” <1>(2011/11)

著者リンク
茉建寺エリノアの非主流科学研究室(2012/12)