角川文庫

別冊図書館戦争 1―図書館戦争シリーズ(5) (角川文庫 あ)
著:有川 浩 イラスト:徒花 スクモ

いや、育てゲーみたいで逆に萌えるか?

育てゲー言うなw
2011年7月の新刊。約2年9ヶ月半週間の積み。連続刊行。
オリジナルも持ってます。

さて、本編最終巻である『図書館革命』のラストシーンで結婚したことが明らかになった郁と堂上教官だけど、そこに至るまでにはどんな物語があったのか、ということでボーナストラック的アフターエピソードです。

個人的にはガチ戦闘描写があるよりも、これくらいの小規模トラブル+ラブコメの方が好きです。
それにしても柴崎の頼りになる感は異常。

一方、堂上教官のデレっぷりな。アホか貴様は!がなりを潜めたのが寂しいといえば寂しいが。

今回の巻末短編『マイ・レイディ』は、小牧と毬江の関係性を小牧視点で描いたもの。
イチャイチャ過ぎて、全身粉状を通り越して素粒子状だわー。

巻末のインタビューでは電撃文庫読者にはお馴染みの川上稔さんの名前が出てるけど、この本を読んでる大半の人には判らないんじゃ……。

次は2011年8月に6巻『別冊 図書館戦争Ⅱ』、2012年6月に『文庫版 ラブコメ今昔』、2013年4月に『文庫版 県庁おもてなし課』。

燃:C 萌:A+ 笑:A- 総:A+

オリジナルリンク
別冊 図書館戦争Ⅰ(電撃ハードカバー、2008/04)

シリーズリンク
図書館革命 図書館戦争シリーズ④(2011/06)
別冊 図書館戦争Ⅱ 図書館戦争シリーズ⑥(2011/08)

アニメ,ファミ通文庫

「これが吊り橋効果というやつか。危うく重護に惚れるところだったぞ」

晴れて冒険部に入部することになった重護、天災、ダルクの3人。早速、七重島の各地にあるという遺跡へ乗り込むことに。
遺跡といっても、あくまでも七々々コレクションが隠されている場所という意味で、一般的な遺跡のイメージとはかけ離れている。

遺跡内部の仕掛けが凝り過ぎていて吹く。どんな技術力だよw
ってか、いかにもRPGのダンジョンのギミックにありそうな感じ。『テイルズ』シリーズとか、結構ダンジョンの仕掛けが面倒くさかった印象があるが……。

ふと思ったんだけど、七重島を探索して遺跡に侵入し、七々々コレクションを集めるアドベンチャーゲームとか作ったら面白いんじゃね?
アクションあり、謎解きありみたいな感じで。
それにつけても七々々が可愛いから困る。

燃:B- 萌:A 笑:B- 総:A

エピソードリンク
第2話「七重島第三高等部・冒険部」
第4話「夢とか野望とか否定とか憧れとか」

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「ってお前、思いっきり観光気分じゃねぇか!」

OPをよく見ると、トールが水中に沈んでいると思しきカットって、原作6巻のラストから引っ張ってきてるのか。トールの後ろに航天要塞も沈んでるっぽいし。

さて、原作2巻に突入。やって来た街の領主ドミニカ・スコダが八英雄の1人と知ったトール達。
ひとまず謎の情報提供者ギイから近くの森に廃棄された機関車があると聞いた一行は足の確保のため森に立ち入ることに。

原作9巻を読んだ後だと、ギイの意味深な発言も納得がいくな。チャイカの遺体集めは手伝うけど、ガズ皇帝の信奉者ではないというのも理解出来る。

森の中で棄獣の一種、双頭犬(オルトロス)に襲われるトール達。原作やコミカライズ版のデザインとは異なり、縦に頭が2つ並んでるのね。

ちゃんと呪文詠唱用の頭部の方はそれらしきデザインになってたし、今のところ一番原作の描写に忠実なデザインじゃなかろうか。
それにしてもあんなのに群れをなして襲われたら失禁どころじゃすまねぇなw

大ピンチのトール達を救ったのは謎の騎士らしき女性で……というところで続く。本編が終わる前にEDのイントロが流れ出す演出は好き。

燃:A 萌:A 笑:B+ 総:A+

エピソードリンク
第2話「怠け者の選択」
第4話「ドラグーンの願い」

アニメ,講談社ラノベ文庫

「攻略済みフラグ……だと……!?」

がをがを~。
さて、原作2巻『こんな女子ばかりの体育祭に出られるか、僕は二人三脚に出させてもらう』編に突入。
新たなヒロイン、忍者林瑠璃と英雄崎凜が登場。

瑠璃って、あそこまでメカメカしい肌だったのか……。
お馴染みの「Y/N」は「イエス・オア・ノー」って言うのね。

結構、原作のギャグを再現してるから嬉しい。女扱いされる度に恵の瞳から光が失われるネタもちゃんとやってるw

エンドカードはスピンオフコミカライズ担当の綾咲さんか。

燃:C 萌:A 笑:A- 総:A

エピソードリンク
2話「この寮に姉たちがいる。だが、今はまだ言えない。明日まで待ってくれ」
4話「あともう少しでゴールだ。これで無事体育祭も終わるぞ」

MF文庫J

緋弾のアリア XVI 星の砦の人狼 (MF文庫J)
著:赤松 中学 イラスト:こぶいち

今に、打って出るぞ。師団でも眷属でもない俺たちが、たった2人の第3勢力となって。

2013年12月の新刊。約3ヶ月4週間の積み。4ヶ月振りの新刊。
表紙は新ヒロイン、リサ。コンステラシオンの誰かかと思ったけど、全然そんなことはなかったんだぜ。
今回は順当なキャラチョイスとなってますね。

サブタイの「人狼」は「ジェヴォーダン」と読みます。「人」は本当は非常用漢字っぽいものを使用してるんだけど、表示出来ないので代用。

さて、キンジの前に現れたもう1人の主人公、《妖刕》こと静刃。今回はアリスベルも登場するけど、彼等はどうやら既に複数回、キンジやアリアと接触しているみたいだな。

ってことは、いずれ『アリスベル』側でもこの辺の展開は描かれるんだろうか。キンジとアリアが藍幇と関わったことで、未来が変わって、それの修正に来てるんだろうか……。
確か『アリスベル』側でも藍幇の名前は出てたよな……。

ジャンヌを庇ってスパイ容疑をかけられてしまったキンジは孤独な逃亡生活を送ることに。
そんな彼が出会ったのは眷属から逃げ出してきた少女リサ。2人は逃げのびたオランダで穏やかな生活を過ごすことに。

あー、リサ可愛いわー。これは好きになってしまうわー。尽くす系ヒロインも良いよね。
ってか、今回アリア全く出番無ぇな……。ピンナップ片面に登場することで、辛うじてヒロインの立場を保ってる形だけど。
次は2014年4月にⅩⅦ巻『緋弾の叙唱』。

燃:B+ 萌:A+ 笑:C+ 総:A

シリーズリンク
緋弾のアリアⅩⅤ 哿と銀氷(2013/08)
緋弾のアリアⅩⅦ 緋弾の叙唱(2014/04)

世界観リンク
やがて魔剱のアリスベル ヒロインズ・アソート(電撃文庫、2013/09)

アニメ,電撃文庫

「君達は家族じゃないのか」

呪われた子供達であることがバレた延珠はクラスメイト達から拒絶されてしまう。それでも人々を守るためガストレアと戦うが、影胤の圧倒的な強さの前に蓮太郎が倒れてしまい……。

3話になっても戦闘描写が息切れしないな……。スピード感があって、見ていて気持ち良い。
影胤と小比奈の絶望的な強さもストーリーを盛り上げる。

絶望的にダメージを負ったかと思われた蓮太郎だったけど、影胤討伐作戦に参加。全然重傷感無ぇなw

そんな彼は作戦中、プロモーターとはぐれたイニシエーター、夏世と出会うことに。蓮太郎さん、ようじょを押し倒すとか流石慧心女バスのコーチをやっていただけのことはあるな(ぉ

燃:A+ 萌:A 笑:C 総:A+

エピソードリンク
#02「狂気の仮面」
#04「黒の銃弾」

富士見ファンタジア文庫

棺姫のチャイカIX (富士見ファンタジア文庫)
著:榊 一郎 イラスト:なまにくATK(ニトロプラス)

「退けい、有象無象共。我はこれより、『神』を、討つ」

2014年4月の新刊。約5日の積み。3ヶ月振りの新刊。
アニメ放映開始月ということで、ここで出さずにいつ出すというのかといった感じだな。
表紙は本当の黒チャイカか。誰かと思ったわ。

口絵ではチャイカ、アカリ、ニーヴァが下着姿で拘束されたているイラストが。まさかそんな露骨なサービスカットがあるとは。けしからん、もっとやりたまえ。

さて、白熱する武芸大会、そしてその裏で蠢く陰謀。
やっぱりすんなり死亡とはならなかったジレット。彼はギイの手によって、エンペリオンなる存在を倒すための駒、〈御遣い(アポストロ)〉として生まれ変わった。

白チャイカの遺体集めはぼちぼち進んでいるといった感じだったけど、『黒』が残りの殆ど集めきっていたようで、遂に遺体が一ヶ所に揃うことに。

現れるのは、かつて世界を揺るがした男、〈禁断皇帝〉アルトゥール・ガズ
彼こそがエンペリオンと呼ばれる存在らしいのだが……。

彼の顕現のシーンは久し振りに黒榊さんを見たような気がしたな。後書きで『チャイカ』で榊さんを知った人はしんどいかもしれないって言ってたけど、昔から読んでる俺達としては、むしろまだ生温いよなw

『ストレイト・ジャケット』や『イコノクラスト!』や『クラック・ハウンド』の方が遥かにエグいしな……。

しれっと出て来た新用語シャモニ遺跡群とは何なのか。出て来ただけで、本筋に一切絡まなかったんだけど、この世界とは別の文明の何かなんだろうか。

絶望的な状況へと陥ったチャイカ達の前に現れたのは、フレドリカと契約し、竜騎士(ドラグーン・キャバリア)となったトールだった。
展開補正も相俟って、物凄いイケメンに見えるw
こんなところも『スクラップド・プリンセス』に準拠するんだな。

前巻があまり話が進んでない印象だった分、今回の激動感パネぇ!。
またしても次巻へ続いたけど、既に最終エピソードに入ってるのかしら。

燃:A+ 萌:A 笑:B 総:A+

シリーズリンク
棺姫のチャイカⅧ(2014/01)
棺姫のチャイカⅩ(2014/09)

ガガガ文庫

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。9 (ガガガ文庫)
著:渡 航 イラスト:ぽんかん⑧

「それでいい。俺たちがやりたいことやるだけなら遊んでるのと変わらねぇよ。やりたくないこと、辛いことをやるから仕事なんだ」

2014年4月の新刊。約4日の積み。5ヶ月振りの新刊。
表紙は遂に平塚先生。別に出番が多いわけではない。
あれ、やたらぶ厚いぞ……?もしかしてシリーズ再厚じゃね?

生徒会選挙の依頼を通して、決定的に間違えてしまった八幡は奉仕部の部室で居心地の悪い時間を過ごす。
そんな折、新米生徒会長いろはからクリスマスイベントに関する依頼が持ち込まれて……。

いろはを生徒会長にした責任を感じる八幡は総武高校と海浜幕張総合高校との合同クリスマスイベントを手伝うことになるが、これが思った以上に難のあるメンバーしかおらず。

これ、完全に渡さんの社会人としての体験談だろw
一応、八幡が語るにあたり、バイトでの体験談とかに置き換えられてるけど……。

訳の分からん横文字対決で反撃する八幡かっけーな。会社のノリに毒されると、割とガチでコンセンサスは使っちゃうよなw
これ、就職してから読んだ方が面白く感じる気がする。

中盤まではギスギスした雰囲気なんだけど、八幡がゆきのんと仲直りしてからは懐かしの雰囲気に。
それにプリキュアネタが復活したことを大きく評価したい(ぉ

出番は少ないけど、巻を重ねる度に戸部が良い奴になってくるから困る。
このままずるずると続けていってほしいけど、そういうわけにもいかないようで。ただ、アニメ2期が控えてるから、そう簡単には終われないんだよなぁ。
短編集や番外編で冊数を稼ぐか……?

燃:A- 萌:A+ 笑:A- 総:A+

シリーズリンク
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。⑧ イラスト集付き限定特装版(2013/11)
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 <6.5> ドラマCD付き限定特装版(2014/07)

アニメ,映画

劇場版 機動戦士ガンダムOO ―A wakening of the Trailblazer― COMPLETE EDITION【初回限定生産】 [Blu-ray]

「生きろ少年!生きて未来を切り開け!!」

チャンネルNECOで放送されたので視聴。映画館で一度観ています。
圧倒的クオリティで送る『ガンダムOO』の総決算。『スパロボ』の予習にもなるし、取り敢えずもう1回観とこうと。

ソレスタルビーイングのガンダムどころか、出て来るMSは新型だらけなので、どうせなら1クールくらい尺をとって、じっくりやっても良かったのでは……と思わないでもない。
戦闘が激し過ぎて、何がどうなってるのか段々分からんようになってくるんだよなw

そんな中で、物凄くヒロインっぽい振舞いをしているフェルトだけど、正ヒロインじゃないんだよなぁ。話の都合上、マリナ姫がせっちゃんの傍に居られないからやむなしなんだろうけど。

玄関子とか言われちゃうアーミア・リーはもっと出番があっても良いと思うの。ってか、彼女が主役の外伝とか出たら買うまである。

燃:A+ 萌:A 笑:B 総:A+

反復リンク
1回目

GA文庫

神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード 4 (GA文庫)
著:榊 一郎 イラスト:カントク

絶望上等。身勝手結構。
多分━━奇跡は、いつも、そういう無茶で無謀な奴等の上に降る。

2014年4月の新刊。約2日の積み。連続刊行。通算69冊目。
表紙は1周回ってウリルとラグナス。榊さんの『ポリフォニカ』は最終巻になると主人公が出易くなるのか。

さて、最終巻。ヒガノ・リックスの陰湿な企みにより、活動停止の危機に見舞われるコガムラ神曲楽舞団。
この問題を解決してハッピーエンドかと思いきや、最初の1話で解決してしまったでござるの巻。
ファイナルエピソードは別に用意されていたのね。

〈奏始曲〉の存在が神曲楽舞団の活躍の場を増やしたというのは皮肉というか何というか。

未収録のまま終わるんじゃないかとハラハラさせられたGAマガジン掲載短編も無事収録されて良かった良かった。
あー、ウリルのウェディングドレス姿とか見てしまったら好きになってしまうわー不可抗力だわー。

巻末には『あなざ~』も収録されてます。ファミ通文庫『まじしゃんず・あかでみい』に言及する発言があってワロタ

総評

ってなわけで、沈黙の歌姫誕生を描くGA文庫『神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード』全4巻でした。文庫だけで言うと足掛け1年11ヶ月か。

世界の運命を左右するような展開になった『赤』が重くなりがちだったところに、良い学園ものとして登場してくれたよな。
当初の予定に無かった要素ばかりで組み上げられているというシェアード・ワールドならではのシリーズだったな。

強いて言うなら、もっとハッチャけてほしかったかなあ。コーティに浣腸していた頃が懐かしいw

『赤』や『TRPG』とは繋がることが多かったけど、他のシリーズとも、もっと絡んでも良かったよな。
特に実質打ち切りとなってしまった『青』とかの面々なんて相性良さそうだけどなぁ。

まだキネティックの文庫化が残っている筈なので『ポリフォニカ』全体の総評は書かないでおきます。

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード <3>(2014/03)

シェアード・ワールドリンク
神曲奏界ポリフォニカ ウェイワード・クリムゾン 〈クリムゾンシリーズ1〉(GAノベル、2016/05)