幻冬舎文庫

阪急電車 (幻冬舎文庫)
著:有川 浩 表紙イラスト:徒花 スクモ

「付き合いはじめたきっかけだから。思い出すたび胸キュンだから、もうちょっと大事に取っておきたい謎だなあって」

わぁああぁああぁあああぁあああぁぁあああああああああ。

幻冬舎文庫とか初めて買ったわ。
もっと寝かせておくつもりだったんですが、映画観に行った妹が、とっと読めや、このビチグソが!と急かすので、しゃーなしで優先消化。
よく見たら、前にも妹に急かされて読んだ本あったな。

買ったのは2011年の年明け。ちなうんですちなうんです!新年の勢いで買っただけで、映画化決まったから買ったわけじゃないんです!
「映画化!」とか書いてある帯が付いてる本を買うなんて超恥ずかしい!

本来なら、ハードカバーで出た時点で読んで、文庫落ちしたときにもっかい読むってのが理想的なスタイルなんだが、なかなか一般って手を出し難いんだよなぁ。
まぁ、キリがないってのもあるんだが。

表紙イラストは電撃ハードカバー『図書館戦争』シリーズでお馴染みの徒花さん。文庫落ちする前から徒花さんの表紙イラストなのか……?

もしかして俺の地元ネタなんじゃね?と思ったけど、俺がたまに利用するのは京都本線で物語の舞台は今津線だったワナ。おのれディケイド!
まぁ、京都本線だったからって、インドア派なんで、あ、ここ知ってる!とかなりませんけどね!

というわけで、今津線の各駅で繰り広げられる群像劇を描いた連作短編集。読む までは恋愛ものだと思ってたんだけど、それ以外もあって、おばちゃんの話!そういうのもあるのか。と油断したところをLOVE寄せの波状攻撃で殺されそう になるという。く、緩急をつけて攻めてくるとは……。有川さん、やるじゃない。

260ページ程度というと、MF文庫Jのデフォルトの厚さなんだけど、それにしてはかなりのキャラ数だと思う。もうちょっと深く、それぞれの人物のエピソードを読みたかったという思いもあり。

回想シーンがあっちゃこっちゃの時系列に跳ぶので、油断すると時間軸が判らなくなります。俺の理解力が足りないだけですねそうですね。

時江おばあちゃん格好良過ぎ惚れる。加えて、この本の中で一番可愛いのも時江おばあちゃん。異論は認める。
美帆ちゃんも可愛いんだけど、ちょっとあざとさが先に立つと言うか。まぁ、チョイスした台詞、美帆ちゃんのなんですけどね。

連作短編集のため瞬間最大風速は低いけど、読後感の良さはBATSUGUN。

映画は観に行くべきなのか。調べたら、近くで上映してるのTOHOシネマズ二条だけなのか。

燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

著者リンク
レインツリーの国 World of delight(新潮社ハードカバー、2006/09)
文庫版 空の中(角川文庫、2008/06)
三匹のおっさん(文藝春秋ハードカバー、2009/03)
シアター!(メディアワークス文庫、2009/12)
文庫版 フリーター、家を買う。(幻冬舎文庫、2012/08)
文庫版 植物図鑑(幻冬舎文庫、2013/01)
新潮文庫版 キケン(新潮文庫、2013/06)
新潮文庫版 ヒア・カムズ・ザ・サン(新潮文庫、2013/09)
文庫版 ストーリー・セラー(幻冬舎文庫、2015/12)
文庫版 空飛ぶ広報室(幻冬舎文庫、2016/04)
文庫版 旅猫リポート(講談社文庫、2017/02)
文庫版 キャロリング(幻冬舎文庫、2017/12)
文庫版 明日の子供たち(幻冬舎文庫、2018/04)
文庫版 アンマーとぼくら(講談社文庫、2020/08)
文庫版 イマジン?(幻冬舎文庫、2022/08)
文庫版 みとりねこ(講談社文庫、2024/04)

アニメ,ソフトカバー

「カスタードクリーム味にしてみたんだけど……駄目かな」

ここにきて、みなみが料理音痴だと判明するとはな……。良いキャラ付けだと思うけども。

さて、季節は巡り、4月。野球部は30人を越す入部希望者に嬉しい悲鳴をあげることに。しかし、設備面の問題もあり、全員を入部させるわけにはいかない。そこで、面接を取り行うことに……というお話。

レギュラー決定シーンでは、プレーに集中するためにキャプテンを降りた星出に代わり、二階がキャプテンに就任。このサプライズ就任に二階は嬉し泣き。はいはい貰い泣き貰い泣き。

回想シーンで、祐之助がハナエにケツを蹴っ飛ばされていて吹いた。だから、こいつ等どういう関係なんだってばよ。幼馴染みなんだろうか。

一方、夕紀の態度が少し引っ掛かる第6話でした。

燃:B+ 萌:A 笑:B 総:A

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(1) (ジャンプコミックスデラックス)
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(1) (ジャンプコミックスデラックス)

ポプラ文庫ピュアフル

コンビニたそがれ堂 (ポプラ文庫ピュアフル)
著:村山 早紀 イラスト:早川 司寿乃(しずの)

「ここはね、なんでも売ってる不思議なコンビニなんだよ。このコンビニにくる人は、なにか大切な探しものがある人なんだ。大事なものを探していて、それを心の底からほしいと思っている人だけが、この、たそがれ堂にたどり着くのさ」

ポプラ文庫ピュアフル。妹とオカンが薦めているようは気配がしたので読んでみました。こういう機会でもないと、一般は読まんからなぁ。

元々はポプラ社から児童書として出たものが、ジャイブからピュアフル文庫へと文庫落ち。そこから更に発売元がポプラ社になり、ポプラ文庫ピュアフルとして新装版が刊行されたそうな。ややこしいな。
どうでも良いが、ピュアフルって単語が妙に恥ずかしいよな。初めて読んだわ。

帯に「体質によっては村山早紀にかぶれることもあります」って書いてありました。何、この注意書き、こわい。

村山さんは元々児童書畑の人なのね。

さて、たそがれ堂とは上述した台詞のように、大切な探し物がある人だけが辿りつける不思議なコンビニ。
人間に限らず、そこを訪れるもの達のエピソードを描いたハートフル連作短編集。
夕暮れ時しか開いていないのにコンビにとはこれ如何に。

にゃんこが人間化して飼い主に会いに行くのは何ともラノベチックでアレですなぁ。いや、多分俺がラノベ脳過ぎるだけだな。

コンビニの店員のイケメンは各エピソードの主人公とほんのちょっと絡むだけなんだけど、もうちょっと出番があっても良いと思うんだよなぁ。
何故か、俺の中でのイメージが電撃文庫『我が家のお稲荷さま。』の恵比寿になってしまう件。

物語の舞台は風早(かざはや)街という所なのだが、この街を舞台にした作品はこのシリーズ以外にもあり、著者曰く、それらの作品群をまとめて風早街サーガというらしい。何それ格好良い。
とは言え、他のサーガに手を出したくなるほどではないんだよなぁ。

燃:C 萌:B- 笑:C 総:B

アニメ,ソフトカバー

「名付けてノーバント・ノーボール作戦!」

大学生チームとの練習試合に臨む程高野球部。そこで監督は高校野球界に革命を起こすノーバント・ノーボール作戦の発動を命じる。

隠し味程度とは言え、夕紀と祐之助、みなみとジロちゃんにラブコメ要素を持ってきたのは好印象。
ただ、祐之助の背中を押した花江ェ……。結局、2人の関係は判らないままだな。

今更だけど、みなみ、文乃、花江でジャージの着方が差別化されてるのね。

今回で前半戦終了のためか、EDへの入り方が特殊な形式に。歌詞も2番に変更された模様。

燃:B+ 萌:A 笑:C+ 総:A

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(1) (ジャンプコミックスデラックス)
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(1) (ジャンプコミックスデラックス)

MF文庫J,富士見ファンタジア文庫

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ2 (MF文庫J)ニート吸血鬼、江藤さん1 (富士見ファンタジア文庫)
著:鈴木 大輔 イラスト:閏 月戈/空中 幼彩

「お弁当だけじゃなくて、秋子もたくさん食べてくださいね?」

MF文庫J『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ②』とファンタジア文庫『ニート吸血鬼、江藤さん』1巻のコラボキャンペーン。
新刊の帯に付いているQRコードを読み取ると、それぞれ作品の書き下ろし短編が読め、両方のコードを集めると、Flash待ち受けが貰えるという構成。

短編はお花見に出かけた秋人と秋子、竜之介と江藤さんが出会い、同じ桜の木の下でお花見をすることになるというもの。
これが秋人、竜之介の視点で、それぞれ描かれている。

2本一気に読んだ方が面白さが増すんじゃないかな。2本の短編が鏡合わせのようになっているのがよく判る。
台詞が上手いこと似せてあるんだよな。

流石にレーベルを跨いでいると文庫収録は難しそうだし、キャンペーン期間の今の内に読んでおかないと、危険だな。期間は2011/06/30(木)まで。

Flash待ち受けは別に描き下ろしでも何でもないのね。

燃:C 萌:B+ 笑:B- 総:A-

富士見ファンタジア文庫

ニート吸血鬼、江藤さん1 (富士見ファンタジア文庫)
著:鈴木 大輔 イラスト:空中 幼彩(くうちゅう・ようさい)

「ご飯が無くなったなら炊き直せばいいじゃない!」

約2週間の積み。ファンタジア文庫。『ご愁傷さま二ノ宮くん』でデビューした鈴木さんの3番目のシリーズ。『1×10』5巻からは隔月刊行。
表紙はヒロイン江藤さんのハダワイ全開なのだが、何故か全くテンションが上がらない。精神年齢が幼過ぎるせいか。
MF文庫J『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ②』と合同キャンペーン実施中。

お寺の一人息子、竜之介はひょんなことから自称吸血鬼の通称、江藤さんの面倒を見ることになってしまう。この江藤さん、自分でぱんつも穿けないダメオタヒキニートだったもんだから、さあ大変。
幼馴染みの美園には誤解され折檻を受けまくりながら、竜之介の江藤さん躾ライフが始まった……というお話。

この竜之介、年上好きを公言して憚らないのだが、三十路越えが最低条件とかハードル高過ぎだろ高校生……。
何だかんだ言いつつも、江藤さんとラブコメ展開……かと思いきや、全くそんな展開にならねぇ。
美園も一方的にラブコメしてるだけだしな。

案の定、メインキャラが超人祭りで困る。超人と言うか、一般的な生活能力が高過ぎんだろ、こいつ等……。江藤さん以外の話ですよ。

こんなタイトルとは言え、鈴木さんがコメディだけで終わらせる筈がないと思っていたら、やっぱり最後にはシリアス展開が待ち構えていた。
ここからどこまでも絶望に突き落とす展開だったら嫌だなぁ。

とは言え、読み易いし、伏線は張りまくりだしで、先が気になる出来でした。次も買います。
次は夏頃予定。

燃:C 萌:B+ 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
ニート吸血鬼、江藤さん <2>(2011/08)

著者リンク
お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ(MF文庫J、2010/12)

MF文庫J

おれと一乃のゲーム同好会活動日誌その4 (MF文庫J)
著:葉村 哲 イラスト:ほんたに かなえ

「おまえなのかフェル━━おれが、捜していた最後の手札は、おまえなのか?」
「一乃じゃなく、おまえなのか?」

約1週間半の積み。3ヶ月振りの新刊。表紙は前巻の後書きで登場が告知されていたネコミミ少女フェル。やっぱり女だったか……。
ストーリー上、かなり重要な役回りっぽそうだが、キャラが全然好みじゃねぇな……。

帯には「ゲーム化!したいんだけどどう思う?」とデッカく書かれているが、どこまで本気で言ってるの?

一乃さんは相変わらずのエロ可愛さですね。
しかし、ストーリーが、と言うかラブコメ部分が今一つ盛り上がり切らないというか……。何でだろう。
ボケツッコミのノリが好みじゃないからか?

今回は電話越しに、宗司の父親の妻的存在の3人の内の1人が登場。雰囲気からすると、天音さんなのかなぁ。
ところで、帯に『天川天音の否定公式』1~4巻って宣伝してあるけど、これだとシリーズ続刊してるみたいじゃねーかw

ラストは一乃が異能を失ったところで終了するという、前巻よりも酷い引きとなっている。まさか、これからどんどん引きがズルくなっていくのだろうか。
ちょっと今回はランクを下げざるを得ないかなと思っていたんだが、この終わり方だと、なかなか切れないな……。

燃:C+ 萌:A 笑:C+ 総:B+

シリーズリンク
おれと一乃のゲーム同好会活動日誌 その3 エンドオフ・エンドレスエンド(2011/01)
おれと一乃のゲーム同好会活動日誌 その5 この夜に奏でられるフィナーレ(2011/07)

アニメ,映画,角川文庫

「手前は豆富小僧ですから一丁前ですぅ」

概要

京極夏彦さん原作の妖怪小説が日本初の3D長編オリジナルアニメ映画として登場。
予告映像見ても、残念ながら全然面白そうに見えなかったんだけど、T・ジョイ京都で上映してるし折角だしなぁと思い、観て来ました。
一体どういう層に向けた作品なのか知らんまま行ったんだが、親子連れだらけだった。

公開1週目なのに、午前中に上映が終わる回が無い不思議。そういうもんなのか?

キャラ

まず第一に、豆富小僧可愛くなくね?あれ、可愛く見えるように作ってあるんだよね?
にしても、豆腐のフレキシブルさは異常。どんだけ頑丈なんだw

三毛姉さんがまさかの二足歩行……だと……?記号的な造形にしてあるんだろうけど、何だか色気よりも不気味さが先立ってるような……。

キャスティング

メインどころは大体、俳優さんなんだけど、その中に平野綾がさらっと混じっていて、ちょっとイラっとしてしまった。
あの人は、どういうポジションになりたいのだろうかと、関連スレのまとめを見る度に思う。

ストーリー

豆腐小僧双六道中』だけでなく、ジュブナイル版の『豆富小僧』の要素も含んだ上でのオリジナルストーリー。
細けぇこたぁ良いんだよ!という感じの内容。あと、最後はお涙頂戴っぽく。

ラストバトルがデジクロスVSデジクロスだと思ったのは俺だけで良い。

映像

3D映像は確かに奥行き感はあるんだけど、それ以上は特に……。3Dって、こんなもんなのかなぁ。『アバター』とかだったら、もっと凄いのだろうか……。
そもそも、これって2D上映は無いのかな?

挿入歌

タイアップなのか何なのか知らんが、挿入歌がちょいちょい使われてるんだけど、内容に合ってなくないか……?しかも、すぐ終わるし。
唯一、狸達の宴の挿入歌だけは良かったと思う。

主題歌は内容と合ってるかどうかはともかく、曲単体として個人的には好き。と思っていたら、何故途中でED曲切り替えたし!?

パンフレット

ストーリー紹介が原作を意識して双六になってるのが凝ってる。前半は子供向け、後半はスタッフインタビュー等大人向けの構成。

まとめ

うーむ、ハードル低めにしといたんだけど、それでも駄目だったか……。
これは地雷認定かなぁ。

燃:C 萌:C 笑:B- 総:B

アニメ,ソフトカバー

「今の野球部に必要なのは、ずばり!イノベーションなのよ!」

今回は二階がメイン。選手としての実力に限界を感じた彼はマネージャーへの転向を決意する。
その絡みで、キャプテン星出もちょっとクローズアップされた。彼の登板回はもう少し後だっけ。

マネージャーとなった二階は他の部との連携を強め、野球部の強化を図る。
家庭科部がカップケーキ作ってたけど、カップケーキと言えば、ラッキースプーンですね、分かります。

ところで、今回は自室で、みなみが髪を下ろしているカットが。初出だっけな。

燃:B+ 萌:A 笑:C+ 総:A

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

漫画

ONE PIECE 62 (ジャンプコミックス)
作:尾田 栄一郎

「夢叶わず生き長らえるより…人魚達をエロい目で見て死にたい」
「最低か!!!」

あれ、また収録話数少なくなったぞ……。

さて、ずぅっと前から、その存在が明言されていた魚人島へ突入です。魚人と人魚の新キャラが多過ぎて、憶え切れねぇw
また、ケイミーやパッパグやモーム等、魚人関係の懐かしのキャラが登場。こりゃ、他にもまだまだ出て来るかもしれんな。

戦争編が盛り上がり過ぎだったから仕方ないんだろうけど、どうしても面白さが落ちた気がしてしまうな。
ただ、今巻の後半からは、また盛り上がりそうな気配が。
ってか、しらほし姫可愛いな、おい。

新しい扉絵連載が始まったけど、マキノさんが抱っこしてる赤ちゃんって、マキノさんの子供なの?

扉絵のビビにエロスを感じたのは俺だけではない筈だ。
まぁ、今回の一番の発見は、この世界の空に浮かんでいる雲は全て作者のオナラだったということですね。

燃:A 萌:A 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
ONE PIECE 巻六十一 “ROMANCE DAWN for the new world”(2011/02)
ONE PIECE 巻六十三 “オトヒメとタイガー”(2011/08)