一迅社文庫

覚えてないけど、キミが好き (一迅社文庫)
著:比嘉 智康 イラスト:希望 つばめ(のぞみ)

「……ねえ吉足、この学校って『淫獣』ってネーミング流行ってるの?」

一迅社文庫2012年4月の新刊。約5ヶ月3週間半の積み。
MF文庫Jで『ギャルゴ!!!!!』でデビューした比嘉さんが一迅社文庫に登場。最近、MFでは新刊を出してないけど、完全に移籍したのだろうか……。
イラストはGA文庫『うちの居候が世界を掌握している!』の希望さんか。

さて、両親の死をきっかけに、自分に親しい人のことほど忘れてしまう記憶喪失になった過去を持つ主人公、小衣吉足(こい・よしあし)は妹のひなたと慎ましく暮らしていた。
しかし、そこに吉足の元カノを名乗る少女、浅海ゆららが現れて……というお話。一応ラブコメ……だと思う。

文章のノリは、いつもの比嘉さんといった感じだけど、割とマイルドな印象。もっとアクが強くても良かったのだが。
ちょろっと『泳ぎません。』を彷彿させる記述があったりするのだが、単なるファンサービスなんだろうか。

記憶喪失ラブコメといえば、同レーベルの『女帝・龍鳳院麟音の初恋』を思い出すわけだが、アレどうなったんだろうな……。

うーむ、普通のラブコメに迎合し過ぎたのか、いまひとつな仕上がりだなぁ。一迅社ならMFより、もっととんがれるイメージあるんだけども。
次は2012年10月だけど、もう買いません。

燃:C 萌:A- 笑:B+ 総:B+

著者リンク
神明解ろーどぐらす(MF文庫J、2010/03)
泳ぎません。(MF文庫J、2011/09)
転醒のKAFKA使い(ファミ通文庫、2014/04)
たまらん! メチャクチャな青春ラブコメに巻き込まれたけど、生まれてきてよかった。(MF文庫J、2015/05)
キミは一人じゃないじゃん、と僕の中の一人が言った(ファミ通文庫、2017/08)

シリーズリンク
メイドな狐と監禁コン!(美少女文庫、2019/04)
鬱ゲー転生。 知り尽くしたギャルゲに転生したので、鬱フラグ破壊して自由に生きます(ファンタジア文庫、2022/02)

このライトノベルがすごい!文庫,富士見ファンタジア文庫,雑記

タイトル通りに買ってきました。ブツは、

・オレを二つ名で呼ばないで!
・フロムエース1 可愛すぎるクラスメイトとバイトするんだけど、何か質問ある?

の計2冊。

電撃文庫

さくら荘のペットな彼女〈7〉 (電撃文庫)
著:鴨志田 一 イラスト:溝口 ケージ

「右も左もわからない一年生の女子が、ところ構わずパンツを脱がないように、あんたが責任を持ってちゃんと躾けるのよ」

2012年4月の新刊。約6ヶ月1週間の積み。4ヶ月振りの新刊。
さて、新学期。3年生へと進級した空太達をさくら荘へ新たな仲間を迎え入れることになる。

はうはうの弟、姫宮伊織とノーパン露出狂少女、長谷栞奈(かんな)である。
ちゃんと男の新キャラも出て来るのが好印象ですね。
更には、落ちたと思っていた空太の妹、優子までもが登場。自分の受験番号を勘違いしていたとかミラクル過ぎる。
今のところは一般寮に住んでるけど、果たしてさくら荘に流されてくるのだろうか……。

大阪へ行ってしまった所為で空気以下の存在になり下がるかと思われた仁さんだが、辛うじて登場シーンあり。と言っても電話越しだけどな。
電話越しと言えば、空太のお父さんも電話越しにちょっとだけの出番なのに、存在感凄いな!
こっちに来て、色々引っ掻きまわしてほしいわw
いやしかし、キャラ同士の漫才が楽しいな。ツッコミはいつも空太だけども。

そして遂に、そのときは訪れる。七海からの告白。標準語で言った後に、もっかい関西弁で言い直すのはズルいわ。ぐっとクる。
それだけでもクライマックス感が半端無いのに、その直後に、ましろんまで告白してきて、ああもう僕はどうしたら良いのかと!状態。
もしかして、アニメのBlu-rayが出終わる頃くらいに一緒に終わるつもりなのか?

これで、次は短編集とか嫌がらせとしか思えねぇ。この巻の前に、6.5巻で良かっただろ……。
次は2012年8月に7.5巻、10月に8巻。

燃:C 萌:A+ 笑:A 総:A+

シリーズリンク
さくら荘のペットな彼女 <6>(2011/12)
さくら荘のペットな彼女 <7.5>(2012/08)

アニメ,電撃文庫

「死んでも良いゲームなんてヌル過ぎるぜ!」

流石、俺達のキリトさんや!

さて、アスナが囚われているのは、どうやらVRMMOアルヴヘイム・オンラインの中らしいということで、キリトさんは早速乗り込むことに。
アインクラッド時代のステータスを引き継げたので、今回も俺TUEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!

奇蹟的に残っていたユイの心から、ユイを復元、彼女はナビゲーションピクシーとして新たな姿に生まれ変わる。
ピクシーになったユイ可愛いな。

で、キリトさんは本章のヒロイン、リーファと出会うのであった。悪党どもを蹴散らす演出はコミカライズの方が格好良かったなぁ。

一方、直葉の太股が気になって仕方が無い。上半身はもっさいジャージなのに、下半身の主張っぷりといったら。

そういや、来年の2月半ばに『アクセル・ワールド』との合同イベントがあるらしいけど、きっとここで『AW』2期を発表するんだろうな。

燃:A 萌:A 笑:C 総:A

エピソードリンク
#15「帰還」
#17「囚われの女王」

GA文庫

神曲奏界ポリフォニカ アフタースクール 2 (GA文庫)
著:榊 一郎 イラスト:神奈月 昇

「貴様が人の心の狭さを言えた義理か!このサド幼女!」
「やかましい、パチモン幼女!」

2012年10月の新刊。約1日の積み。3ヶ月振りの新刊。『エイフォニック・ソングバード』からは隔月刊行。
通算64冊目。

表紙は水着姿のイアリティッケ。今回も本筋と一切関係無いよ!いやしかし、どうせならスク水をですね……。

さて、中巻。陸軍に悪用されたくない、けども破壊は出来ないという奏世楽器を誰の手にも届かないところに隠すことにした学院長達。
秘密を知る数少ない者であるフォロン達は、その手伝いをさせられることに……。

加筆修正してるらしいけど、せいぜい表現を変えてるくらいなのか、1巻にあったような明確な加筆パートは無さそうだな……。

そんな中、サーギュラントが良い味を出してるから困る。そろそろサーギュラントとイアリティッケが主役で1冊くらい書いても良いのよ?

コーティとその他のメンバーの諍いは流石に読み飽きてきた感があるよな。天丼にしても、しつこいというか。

後書きで、しれーっと学生編のキネティックは後1本構想があるって言ってるんだが、ちゃんと発売されるんだろうか……。

しかし、シェアード・ワールドと言いつつも最近は榊さんが頑張って、1人で出してるよな。そろそろ新しい作家さんを1人くらい増やしたらいいのに。
GA文庫も新人の数が増えたんだし、1人くらい連れてこようぜ!

次は2012年11月に『ディサイディング・クリムゾン』。うぉおおおおおおお、遂に本編新刊クル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

そういや、GA文庫マガジンで、みかきみかこさんによる4コマらしきもの『神曲奏界ポリフォニカ あなざ~』なんてものが連載されてるそうですね。

燃:B+ 萌:A 笑:B 総:A

シリーズリンク
神曲奏界ポリフォニカ アフタースクール(2012/07)
神曲奏界ポリフォニカ アフタースクール <3>(2013/03)

シェアード・ワールドリンク
神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード <2>(2012/08)
神曲奏界ポリフォニカ ディサイディング・クリムゾン(2012/11)

アニメ

「あかねちゃんさ、もしかして━━━━」
「何?」
「━━━━ブライアンのこと好きなの?」

あかねちゃぁぁぁあああああん!!

OPが映画宣伝映像に変更。
あかねちゃんの熱血シリーズ第3弾。

みゆき達のクラスに留学生のブライアンがやって来た。いかにもイケメンって感じのキャラをイメージしてたら、もっさいメガネ+ソバカスだったので好印象。これで見た目爽やかなだけのイケメンとか出て来てたら、全国で画面を叩き割る人が続出したかもしれん。
あの大丈夫Tシャツは何なんだよw

前日に、たまたま遭遇していたこともあり、あかねが学校案内を務めることに。
それが縁で、何やかんやの付き合いになるが、やよいに恋なのでは?と茶々を入れられたことで、あかねのDOKIDOKIがサニーファイヤーでござる<意味不明

やよいが早速ロボッターのDVDをみゆきに見せようとしていて吹いた。布教する気満々だ、この人!

恋という素敵ワードに物凄い勢いで喰いつくやよい達に吹いた。あかねを追い詰める動きが凄ぇw

1話で話を終わらせないといけないので、留学期間の3週間はあっという間に過ぎ去ってしまう。
あかねは見送りに参加せず。

そこへカップルのイチャコラにご立腹のウルフルンが現れる。今回のウルフルンさん、完全に俺達の代弁者じゃねーか。

これに対して、みゆき達はあかねセンターで変身。そうだよ、これからはそのときの話でメインのメンバーの変身バンクを多めに流す構成にすれば良いんだよ!スマイルチャージのカットのときのセンターを変えるだけじゃなくてさ。

キャンディのスポーツデコル支援で、サニーは竹刀を装備。そこに炎を纏わせてファイヤーソードに。
戦い方がオトコマエ過ぎるぜ……。

エピローグに尺を裂くため、プリンセスフォームのバンクも大幅カット。
で、熱血のエピローグ。みゆき達の力を借りながら、空港へと向かうあかね。みゆき達が必死にサポートしてくれるだけでも涙腺爆発しそうなのに、最後の方なんてボロボロになって走るあかねで、もう、うわぁあああぁあああああああぁってなるよね。
髪縛ってるゴムを振り払って放り投げるカットとかが堪らん。
予告見た段階では、いやいや熱血っておかしいやろと思ってたけど、凄ぇ!熱血シリーズで一番熱血してた!

ブライアンからの、ほっぺにちゅーくらいはあるかなと思ったが、流石に、そこまでは無かったか。

どうせならエピローグで、あかねのキャラソン『オンリーワンダフル!』流せば良かったのに。
次回は、れいかさん回ってのは事前に知ってたけど、またカオス回の予感w

燃:A+ 萌:A+ 笑:B+ 総:S-

エピソードリンク
第35話「やよい、地球を守れ!プリキュアがロボニナ~ル!?」
第37話「れいかの悩み!清き心と清き一票!!」

映画リンク
映画 スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ!

特撮

「あのね、この人、変身するけど怪しい人じゃないの!」

おやっさんが新しく作ったウィザードリングはウィザードライバーに反応しなかった。失敗作かと訝る晴人達の前に、白いガルーダが現れ、魔法石を置いていく。今までになかった魔法石のようだが。
コヨミは魔法石から嫌な感じがすると言っていた。もしかして、晴人の中のウィザードラゴンを活性化させるようなものなのか。

白いガルーダはあからさまに白い魔法使いが召喚したものっぽいけど、果たして……?

今回のゲートは両親とすれ違っている少年、洋樹(ひろき)。彼の母親、美樹子さんが晴人と知り合いだったことで、彼の過去の一旦が垣間見える。
晴人の両親が亡くなったのは交通事故が原因。現状はファントムとは何の関係も無い死因と思われるが……。

洋樹を絶望させるためにフェニックスが直接出撃。ミサはゲートを殺してしまいそうと反対するが、ワイズマン直々にお許しが出たので。
ワイズマンはシルエットと声のみ登場。シルエットは人間ぽかったけど、声が古川登志夫さんだから、登場するときは怪人の姿なのかな。

洋樹を絶望させるため、美樹子さんを狙うフェニックス。確かに、子供としては自分が襲われるだけじゃなくて、親が死ぬのも絶望だよな。
でも、その辺を気付けなかった晴人達は迂闊っちゃー迂闊だよな。

で、フェニックスと直接対決。火属性であろうフェニックスにフレイムスタイルスタートってのがよく理解らんが、とにかくフェニックスの強さが圧倒的。
スラッシュストライクは効かないわ、ウォータースタイルの初使用シューティングストライクも効かないわ、ランドスタイルにチェンジして、ディフェンドを連発するも、次々と砕かれていくわで、絶望感が半端無い。
凄ぇ!フェニックスさん、口だけやなかったんや!

最後はウィザードが川ポチャして続く。おい、川ポチャとか笑ってしまうやろが!

燃:A+ 萌:B+ 笑:B+ 総:A+

エピソードリンク
第7話「思い出を買うために」
第9話「ドラゴンの叫び」

特撮

「君のお父さんの意志、今度は全員で繋いでみせる」

突如、ゴーバスターズの前に現れた謎のバディゾード、タテガミライオー。こんなものを造るのは葉月博士しか居ないという結論に至るが、当の葉月博士は既に死亡。
娘のミカがライオーを守っていた。
葉月博士役は水木のアニキ。なに、あのギンギラギンの衣装?
ライオー関係の音声もアニキなのか。

特命部が思想の対立から、葉月博士を追い出したと思い込んでいたリカは反発するが、タテガミライオーの力を知り、それが間違いだったと気付くのだった。
どうでも良いが、ミカの顔、妙にゴツくない?

バディゾードとは、現状別々のシステムとして存在しているバディロイドとメガゾードを最初から融合させておこうという思想で開発されたもので、元々エースとの連携を前提とされていたらしい。
ライオー自体には明確な意思は無いのか。

ライオーをバスターズの戦力にするわけにはいかないと邪魔しに来るエンター。イエローバスターとスタッグバスターが足止めしている間に、レッドバスターはゴーバスターエースでライオーと激突。

レッドバスターの強さを認めたライオーが仲間に。エースを上に乗せて走りまくる。
途中で、レッドバスターがエースからライオーに乗り換えて操縦。エースのハブられ感半端無いな……。
エンターの駆るメガゾードタイプεも難なく撃破
エースを乗せたままバイクモードに変形してたけど、玩具でも再現出来るのかな。

燃:A 萌:B 笑:B+ 総:A

エピソードリンク
Mission34「敵はビートバスター?!」
Mission36「ゴーバスターライオー ガギーン!」

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「あんた、まだ私の毛しか見てないでしょ!」

遅れて美菜に届いた良介のメール。彼の気持ちを知った美菜は特異者としての力を発動させ、リサラを精神世界へ送り込む。
リサラは無事、気持ちを伝え、良介を連れ戻すことに成功。肌が治ったのは特異者の力なのかしらん。

良介とリサラが想いを通じ合わせることで、膨大なエナジーが発生するのを目の当たりにしたダルニアは、人間と死神の新しい関係、ライフジュエルのシステムを発案する。
まさか、ここで原作の設定に辿り着くとは……。学生にシステムの説明をしていた死神って、原作にも居るあの先生かな?
仕掛けとしては面白いんだけど、このアニメでやる意味があったのかは疑問だなぁ。

最後は特殊EDと見せかけて、普通のEDだったでござるの巻。

総評

ってなわけで、ファンタジア文庫原作のド直球タイトル『だから僕はHができない。』全12話でした。
まさかの原作大幅改変というアレ。昨今、ここまでの改変は珍しいのではないかと。

改変自体は、まぁ良いとしても、何でバトル&シリアス路線に改変したのか理解らない。お色気路線に改変するなら理解るが……。
バトル成分多い方が映像映えするんだろうけどさ。
主題歌や作画が良かっただけに勿体無いよなぁ。

路線変更しての2期ならアリな気がするけど、どうだろう。もう原作も終わりそうな気配だしな……。

燃:C 萌:A- 笑:B 総:A-

エピソードリンク
第11話「恋をかなえて」

GA文庫

異能バトルは日常系のなかで 2 (GA文庫)
著:望 公太 イラスト:029

難読漢字、かっけー。
利用頻度が低い方の漢字、かっけー。

2012年10月の新刊。積んでない!!4ヶ月振りの新刊。
1巻読み終わってから気付いたんだけど、この人、HJ文庫からも『僕はやっぱり気づかない』でデビューしてたんだな。しかも、そこそこの巻数出しているという。
表紙は灯代に続いて、寿来の幼馴染み鳩子。今回も可愛い表紙で何よりです。というか、おっぱい!おっぱい!

帯には中二繋がりで、同レーベルの『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』のヒロイン真涼の推薦文が。

今回も中二センスとパロディが俺のツボにがっつんがっつんクる。「プリティでキュアキュア」と「ギルティでクラクラ」が対になっていて吹く。

ダークネスムーンブレイクとかリントの言葉で話せとか、もう『這いよれ!ニャル子さん』とコラボしようぜ!絶対悪ノリし合って収拾つかなくなるだろうけど。

今回は表紙に出てることもあり、鳩子がメインヒロインか。中二病と、それをどうあっても理解出来ない人の関係性が描かれている。
鳩子がブチ切れるシーンは真面目なシーンの筈なのに、どさくさに紛れて電撃文庫『ストライク・ザ・ブラッド』がディスられていて吹いた。「ケンカ」と書いて「聖戦」って読むと言えば『ストライク・ザ・ブラッド』だよね?

正直、センスが狂おしいレベルでツボ。時と焔の複合技(ユニオンスキル)、原罪時刻(タイムイズギルティ)。
「時は━━」「━━罪なり」とか、もう格好良過ぎて涙出て来るレベル。
そら俺も格好良い技名とか叫びたくなるわ。

GA文庫マガジンでは、桐生一を主人公とした外伝、『日常系は異能バトルのために』が連載中らしい。
文庫化するか判らないって言ってるけど、流石に短期じゃない連載なら文庫化するだろう……。え、する……よね……?

いやしかし、このシリーズ、すげー面白いな。中二という要素に対する切り口が絶妙というか。ただ、中二要素を羅列してるだけじゃなくて、ちゃんとした落とし所が用意されてるのが良い。
積み重ねられたテンプレートの先にあるものって感じもする。

燃:A+ 萌:A+ 笑:A+ 総:S-

シリーズリンク
異能バトルは日常系のなかで(2012/06)
異能バトルは日常系のなかで <3>(2013/03)