角川文庫

彩雲国物語 一、はじまりの風は紅く (角川文庫)
著:雪乃 紗衣

(あーもう思いっきり麺生地とか棒でぶっ叩いて俎板に叩きつけたいっっっ!!)

角川文庫2011年10月の新刊。約11ヶ月1週間半の積み。
角川ビーンズ文庫の超人気シリーズが満を持して、角川文庫に登場。最初は買うつもりなかったんだけど、冷静に考えたら、あれ、あんな素晴らしいラストを迎えた作品が角川文庫に移籍してきたのに買わないとか失礼じゃね?と思い直し購入。
そんなことしてるから積み本が増える一方なんだよバーカバーカ!

勿論、イラストは全面カット。昔、角川夏の100冊のラインナップとして角川文庫から出たときは表紙イラスト残ってたのになぁ。
角川文庫に当たって、巻数表示がなされるようになりました。短編集のとき、どーすんだろな。
200ページちょいしかないため、角川文庫になると物凄く薄いw

さて、ぐうたらで何もしない王に活を入れるため、後宮へと召喚された主人公、秀麗さん。
彼女が出会った彩雲国王、劉輝は複雑な思いを抱えながら玉座についていて……というお話で。

既に、この頃から鬱要素の片鱗はあったんだよなぁ。当時はストーリーを盛り上げるための背景程度にしか思ってなかったけど、これがどんどん本編に溢れ出て来るという。
にしても秀麗さん、この頃から罪作りなお人やでぇ……。

俺は全く気付かなかったのだが、後付けされた設定が文章にフィードバックされている部分があるらしい。
後書きは全面カットです。

いやしかし、角川文庫化!つまりメディアミックスフラグ!これで勝つる!そう思っていた時期が俺にもありました。ビタイチそんな気配無ぇな。
『少年陰陽師』も角川文庫化したけど、一切動き無いしなぁ。

次は2011年11月に二巻『黄金の約束』、12月に三巻『花は紫宮に咲く』。

燃:B- 萌:B+ 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
彩雲国物語 二、黄金の約束(2011/11)

新潮文庫

風の海 迷宮の岸 十二国記 (新潮文庫)
著:小野 不由美 イラスト:山田 章博

「やっと蓬山に祭りの季節が来ますぞえ」

ハートフル過ぎて、もげた。

2012年9月の新刊。約2日の積み。3ヶ月振りの新刊。シリーズ通算4冊目。
新装版なんだから隔月、2冊同時刊行くらいやっても良いと思うの。
新装版刊行後に出ると宣言されている新作を書くための時間稼ぎなのだろうか……。

さて、麒麟の視点で語られる本編第2章です。分冊だったのはホワイトハート版だけで、講談社文庫版の時点で1冊にまとまってるんだな。

時系列としては、陽子が王になる数年前。
蝕によって蓬莱に流された泰麒が十二国に連れ戻されるところから物語は始まる。
プロローグは『魔性の子』から、そのまま引用されてるのか。

蓬山に戻った泰麒は麒麟という立場に戸惑いながらも、女怪や女仙達に慈しまれ、穏やかな日々を過ごす。
泰麒を連れ戻すときの協力者として、ちょっとだけ登場した廉麟って、後々出番あるんだっけな。

泰麒に麒麟としての在り方を教えるために、景麒がやって来る。泰麒を扱いかねて困る景麒萌えと言わざるを得ない。
この泰麒と景麒の交流が、これまたハートフルでなぁ。

ただ、泰麒と触れ合って、景麒が多少柔らかくなったことが、当時の景王、舒覚が道を踏み外すきっかけになったのは皮肉だよな。
そりゃ普段、仏頂面で厳しいことばかり言うイケメンが、不意に微笑を浮かべて優しい言葉を囁いたらコロっといくわな。
実は、景麒の出番はこっちのエピソードの方が多いんだよな。

多少落ち込むことはあっても、基本的にハートフル。『月の影 影の海』の鬱っぷりが何だったのかと思うくらいにハートフル。

驍宗を王に選んだのが間違いではなかったと分かるハッピーエンドがこれまたハートフルで。
しかし、この後に『魔性の子』があると思うと、テンションダダ下がりでござるなぁ。

いやぁ、面白いな『十二国記』。初めて読んだのが高校2年くらいだから、思い出補正が強いのかとも思ってたんだけど、今読んでもガッチリ面白いわ。

次は2013年1月『東の海神 西の滄海』。良かった、ちゃんと刊行予定が出て……。

燃:A+ 萌:A- 笑:C+ 総:A+

シリーズリンク
新潮文庫版 十二国記 月の影 影の海(下)(2012/06)

新潮文庫版 十二国記 東の海神 西の滄海(2013/01)

C★NOVELSファンタジア,MF文庫J,コミカライズ,ファミ通文庫,新潮文庫,雑記

予約していたものを引き取ってきました。ラノベは、

・RPG W(・∀・)RLD12 -ろーぷれ・わーるど-
・ハイスクールD×D <13>(通常版)
・機巧少女は傷つかない9 Facing “Star Gazer"
・バロックナイト overture:幻想接続
・アーク・ブラッド A.D.5000のアダム
・バカとテストと召喚獣 <10.5>
・ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件 <2>

の計7冊。
MF文庫J、okiuraさんがイラストを担当する『学戦都市アスタリスク』が開始。凄ぇ『IS』の後釜狙ってそうだな……。
そんな『IS』の本編コミカライズは5巻をもって完結か。

『しゅらばら!』はエイジプレミアムでコミカライズ決定。え、アライブでやるんじゃないのか。
まぁ、もう分量的に無理なのかもしれんが。

『僕は友達が少ない』2期は来年1月からでタイトルは『僕は友達が少ないNEXT』だそうで。

ファミ通文庫では、アニメ『ココロコネクト ミチランダム』がイベント上映決定。え、イベント上映……?せめてweb配信をですね……。
『ドレ僕』はコミカライズと同時購入キャンペーンありなんだけど、書き下ろし&描き下ろしダウンロードだったら要らないかなぁ。
小冊子なら迷わず応募するんだけど……。

一般は、

・新潮文庫版 風の海 迷宮の岸

の計1冊。
コミカライズは、

・ライジン×ライジン RISING×RYDEEN <1>
・あいえすっ! <2>
・灼眼のシャナX -Eternal song- <Ⅳ>
・境界線上のホライゾン <Ⅱ>

の計4冊。
漫画は、

・私のおウチはHON屋さん <6>

の計1冊。

新潮文庫

月の影 影の海(下) 十二国記 (新潮文庫)
著:小野 不由美 イラスト:山田 章博

「天命をもって主上にお迎えする」
「御前を離れず、詔命に背かず、忠誠を誓うと、誓約申し上げる」
「━━許す」

もふもふ!楽俊もふもふ!

2012年6月の新刊。約2ヶ月1週間半の積み。『新装版 魔性の子』及び上巻と同時発売。
さて、行き倒れた陽子を拾った半獣、楽俊。彼の存在が荒んだ陽子の心を癒していく。
街中で、陽子に抱きつかれてDOKIDOKIしちゃう楽俊萌えと言わざるを得ない。

更には、陽子が胎果であるどころか、慶国の王、景王であることが判明し、事態は一気に好転に向かう。
上巻が散々過ぎた所為で、下巻が希望に満ち溢れているように思える。
陽子の成長っぷりに胸が熱くなるな!

陽子が十二国のことを学ぶ形で、読者も一緒に、この世界のことを学ぶわけだけど、設定読むの楽しいです(^q^)
この時点で既に、戴がクライマックスになってることが語られてるんだよな。
今回の新装版で、ちゃんとその辺にケリつくんだろうな……。

どうでも良いが、この世界って、みんな、どうやって性欲処理してんだろうな。遊郭があるっつっても、みんながみんな通えるお金を持ってるとも思えんし。
まぁ、通えない層は性欲なんぞと言ってる場合じゃない暮らしなのかもしれんけど。

戦闘描写が少ないのは、元が少女小説だからなのかしらん。いや、戦闘好きじゃないから少なくて結構ですが。
ラストなんて、戦闘はバッサリカットだったもんなぁ。

次は2012年9月に『風の海 迷宮の岸』。

燃:A 萌:A 笑:C+ 総:A+

シリーズリンク
新潮文庫版 十二国記 月の影 影の海(上)(2012/06)
新潮文庫版 十二国記 風の海 迷宮の岸(2012/09)

アニメ,スニーカー・ミステリ倶楽部,角川文庫

「寒くなってきたな」
「いえ、もう春です」

雛って完全にピヨピヨの方だと思ってたわー。
って、え、もう最終回?まだ22回しかやってねーじゃん!

ちーちゃんから欠員が出たので、生きびなの行列に傘持ちとして参加することを頼まれた奉太郎。
いつもとは違う雰囲気のちーちゃんに奉太郎はDOKIDOKIがアレでナニなのであった。
完全にLOVEい気配じゃないですかー!やだー!

短編集からのエピソードということで、一応、謎があるのだが、物凄いとってつけた感があるというか、謎は完全にオマケ扱いというか。

にしても地味な終わり方だなぁ。で、こういうときに限って、通常ED

何でやねん!!

構成、ド下手糞か!!

総評

ってなわけで、優しいだけでも痛いだけでもない青春ミステリ『氷菓』全22話、これにてふわっと終了。
何といっても、ちーちゃんの可愛さ。

まぁ、それはともかく、動きの少ない作品を上手いこと映像化したなぁと思う。
カットの割り方とか、状況説明の演出とか。

惜しいのは、主題歌カットをやたらとやっていたことだよな。主題歌未使用って手法は、ごくたまに重要回とかでやるから意味があるのであって、尺の調整で流したり流さなかったりするものでは決してないと思うのだが。

というか、後期EDは凄く好きなので毎回流してほしかった。いや、最終回でだけは使わないでほしかったのだが。

この勢いで小市民シリーズもアニメ化すれば良いのに。小山内さんきゃわわ!ってなること間違い無しだと思うんだ。

燃:C 萌:A 笑:B 総:A

エピソードリンク
第21話「手作りチョコレート事件」

新潮文庫

月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫)
著:小野 不由美 イラスト:山田 章博

「……見つけた」
「あなただ」

2012年6月の新刊。約2ヶ月1週間の積み。『新装版 魔性の子』及び下巻と同時発売。
ホワイトハート版は2回くらい読んだような気がする。
描き下ろし表紙は、ボロボロのセーラー服姿で剣を持った陽子が凛々しいですね。

さて、何の変哲も無い女子高生、陽子はある日、ケイキと名乗る青年に、見知らぬ世界へと連れて行かれることに。
ケイキとはぐれた陽子を待っていたのは、長く辛い旅路だった……という異世界ファンタジー。

もうね、出だしからお腹の痛さがクライマックス過ぎてね。で、話が進んでも、王子様みたいな金髪イケメンが傅いてくれてウルトラハッピー!みたいな展開になるわけでもなく。
ってか、ケイキ、いくら急いでるからって強引過ぎるだろ……。まぁ、彼からしたら、ようやっと見付けた新しい王がこんなんでは、ドン底ハッピーでイラッとしてたんだろうけど。

ケイキとはぐれてからも、上げては落とし上げては落としの絶望展開ラッシュ。
当時、小野さんは何を思って、少女小説でこんなハードな展開をやらかしたんだ……。
まぁ、少女小説って悲劇チックな展開多いってイメージはあるけども。

最後に楽俊というカンフル剤来るかと思ったけど、登場しないどころか、最後でもう1段階下に叩き落として終了だったでござる。お腹痛ぇ……。
次は同時発売の『月の影 影の海(下)』、2012年9月に『風の海 迷宮の岸』。

燃:A 萌:C 笑:C 総:A+

シリーズリンク
新装版 十二国記 魔性の子(2012/06)
新潮文庫版 十二国記 月の影 影の海(下)(2012/06)

MF文庫J,コミカライズ,富士見ファンタジア文庫,祥伝社文庫,雑記,電撃文庫,GA文庫

予約していたものやら何やら。ラノベは、

・俺の妹がこんなに可愛いわけがない⑪
・小春原日和の育成日記⑤
・魔法科高校の劣等生7 横浜騒乱編〈下〉
・僕と彼女のゲーム戦争 <4>
・やがて魔剱のアリスベル
・彼女の恋が放してくれない!2 いまだに手錠で繋がってるけど健全な友達です。

それから、見送っていた、

・あおはるっ! <3>(MF文庫J)

の計7冊。

電撃文庫では、『魔法科高校の劣等生』がオーディオドラマDVD化決定。DVDって、どういうことなの……。
何にしても、またアニメ化フラグがひとつ……。

GA文庫では、『うちの居候が世界を掌握している!』と『優等生以上、フリョー未満な俺ら。』がコミカライズ決定。
『優等生』はファンタジア文庫『ライジン×ライジン RISING×RYDEEN』と合わせて売っていきたいって思惑があるんだろうけど、『うちの居候』って、そんなに売れてるのか……。

それはそうと、『あやかしマニアックス!』4巻の超光速婆(オーバーライト・ババア)で吹いた。

一般は、店頭で発売を知った、

・文庫版 厭な小説

の計1冊。祥伝社文庫とか初めて触ったわ……。
コミカライズは、

・僕は友達が少ない ショボーン!
・アクセル・ワールド <03>
・魔法科高校の劣等生 <1>
・デート・ア・ストライク <1>

の計4冊。

アニメ,スニーカー・ミステリ倶楽部,角川文庫

「僕は摩耶花に拘っても良いのかな」

タイトル通り、バレンタインのエピソード。何故、OPカットしたし。尺調整下手くそか!
里志と摩耶花の一筋縄ではいかない関係性の話。

奉太郎と里志がゲーセンで『バーチャロン』やってたけど、何か関係あるのん?ってか、懐かしいな……。

家の決まりで、ちーちゃんは親しい間柄の人にはチョコをあげないらしい。でも、それをわざわざ奉太郎に説明するちーちゃんが可愛過ぎて爆発した。

謎を解いた奉太郎が里志を問い詰めるシーンは良い具合に青春という感じで。
摩耶花には幸せになってほしいもんですね……。

燃:C 萌:A+ 笑:B 総:A+

エピソードリンク
第20話「あきましておめでとう」
最終話「遠まわりする雛」

アニメ,スニーカー・ミステリ倶楽部,角川文庫

「見せびらかしに来ました♪」

ちーちゃんかわえぇぇええええええええええええ!!

さて、今回も短編エピソード。元日、ちーちゃんと初詣に向かった奉太郎はちょっとしたハプニングに遭うことに。
着物姿のちーちゃん可愛いな、おい!というか、『クドリャフカ』辺りから、妙にラブコメ空気が漂ってないか?

そんなちーちゃんと密室に閉じ込められちゃうとかDOKIDOKI過ぎるな!
長編エピソードよりラブコメ風味の1話完結型超ライトミステリの方が面白くなる気がしてきた。

燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A

エピソードリンク
第19話「心あたりのある者は」
第21話「手作りチョコレート事件」

アニメ,スニーカー・ミステリ倶楽部,角川文庫

「カタストロフです!」

今回は短編集収録の短編を元にしたエピソード。要約すると、放課後の部室でちーちゃんと2人きりでイチャイチャする奉太郎爆発しろ。

何か、今回のちーちゃん、いつもと違わね?妙にラブコメっぽい雰囲気を醸し出したりして。
ジト目のちーちゃんに蔑まれたい(ぉ

いやしかし、今回もこれまた動きの無い話だよなぁ。奉太郎とちーちゃんが部室で延々喋っているだけという。
映像的に、よく間がもつよな……。

尺の都合かEDカット。好きなのになぁ……(´・ω・`)

燃:C 萌:A+ 笑:B 総:A

エピソードリンク
第18話「連峰は晴れているか」
第20話「あきましておめでとう」