角川文庫

図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫)
著:有川 浩 イラスト:徒花 スクモ

「わぁむかついた!表出るか!?」
「こちとら非戦闘職種なのにあんたみたいなキルマシーンと戦えるかっ!」

キルマシーンワロタ
2011年4月の新刊。約2年6ヶ月3週間半の積み。シリーズ1巻『図書館戦争』と同時発売。
オリジナルは図書館で借りて読んでます。

さて、今回はタイトル通り、図書館内部の事情が掘り下げられる。読書の自由を守る図書館だけど、そこは決して一枚岩の組織ではなくて……。

今回も連作短編集形式で、俺の好きな小牧・毬江カップルが登場するので漲らざるを得ない。
巻末に収録の書き下ろしは、この2人のエピソードなんけど、全身粉状になるだろうなと思って読んだら、案の定粉状。

それにつけても、堂上教官格好良過ぎワロロン
ホントにヤバいときに優しくするのはズルいぜ……。

次は2011年5月に3巻『図書館危機』、6月に4巻『図書館革命』、7月に5巻『別冊 図書館戦争Ⅰ』8月に6巻『別冊 図書館戦争Ⅱ』、2012年6月に『文庫版 ラブコメ今昔』、2013年4月に『文庫版 県庁おもてなし課』。

燃:B- 萌:A 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
図書館戦争 図書館戦争シリーズ①(2011/04)
図書館危機 図書館戦争シリーズ③(2011/05)

角川文庫

図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)
著:有川 浩 イラスト:徒花 スクモ

「付き合う付き合わないって、条件で決めることじゃないと思うし……そういうのは好きな人じゃないと……」
「乙女が!乙女がここにいます軍曹ー!」

2011年4月の新刊。約2年5ヶ月半週間の積み。『文庫版 クジラの彼』からは10ヶ月振り。
シリーズ2巻『図書館内乱』と同時発売。

元々がボーダー扱いだったので、一般文庫レーベルから出たことで、一般扱いになります。
メディアワークス文庫は、このシリーズを文庫化するために創刊したレーベル。そう思っていた時期が俺にもありました。

文庫化にあたって、ナンバリングがなされるようになった。まぁ、ハードカバーでは、どれが何巻か判り難かったしな。
オリジナルは図書館で借りて読んでます。

原作を読んだ後に、アニメで一通りの内容はさらったからか、割と記憶に残ってる。
郁と堂上教官のやりとりは何度読んでも楽しいな。読者に対しては、早々と王子様の正体が開示されるんだけど、この構成で正解だろうな。
時々、堂上教官視点のシーンもあった方が面白いと思う。

堂上教官が、何故自分が捨ててきたものを大事に拾ってくるのかと、内心で問い詰めるシーンが好き過ぎて困る。
涙腺にグッとくるよね。

何故か柴崎の声だけ脳内再生率の高い俺が居る。
巻末にはアニメDVD特典の短編を収録。これは嬉しい。可能な限りネタバレを回避するために、DVDの巻数通りの収録とはならないそうな。
この短編がこれまた秀逸でなぁ。

次は2011年4月に2巻『図書館内乱』、5月に3巻『図書館危機』、6月に4巻『図書館革命』、7月に5巻『別冊 図書館戦争Ⅰ』8月に6巻『別冊 図書館戦争Ⅱ』、2012年6月に『文庫版 ラブコメ今昔』、2013年4月に『文庫版 県庁おもてなし課』。

燃:B+ 萌:A 笑:B+ 総:A

シリーズリンク
図書館内乱 図書館戦争シリーズ②(2011/04)

著者リンク
文庫版 クジラの彼(2010/06)

新潮文庫

図南の翼 十二国記 (新潮文庫 お 37-59 十二国記)
著:小野 不由美 イラスト:山田 章博

「━━だったら、あたしが生まれたときに、どうして来ないの、大莫迦者っ!」

ロリババア、その原点。

2013年9月の新刊。約2日の積み。3ヶ月振りの新刊。
さて、今回は『風の万里 黎明の空』でちょろっとだけ登場した供王、珠晶がいかにして王になったかという長編。
蓬山の旅路の中で、珠晶は人間的に成長していく。

よく分からないんだけど、王の資質ってのは生まれながらにして持っているものなんだろうか。ある程度、人間的成長を遂げた時点で資質を得るのかな。
流石に、赤ん坊を玉座に据えるわけにもいかんだろうし。

蓬山は危険がいっぱい過ぎて、読んでるだけで心が折れそうになるんだけど、よくみんな昇山しようって気になるよな……。
そりゃ王になれれば、とんでもない出世だけども。

つーか、昇山中に王の資質を持つ者が死亡する危険も大いにあると思うんだが、その辺どうなんだろう。
天帝は、どういう意図で、このシステムを作ったのか。そもそも昇山の難度が高いから、場合によっては麒麟が王を捜しにいかないといけないんだもんなぁ。

危機に陥った珠晶達を助けたのは、『西の海神 東の滄海』に登場した更夜だった。そこで繋がってくるか。
読む期間が空いていてたら、気付かずにスルーしてしまったかもしれん。

そしてエピローグでは、宗王と宗麟が登場。宗麟は名前だけは『西の海神 東の滄海』で既に出てるのね。

次は2013年12月に『華胥の夢』。あれ、オリジナル版は『黄昏の岸 暁の天』が先だったけど……。
これは新作長編と合わせて、連続で読んでほしいということですね。つまり、ちゃんと出ると思ってよろしいか。

燃:A- 萌:B+ 笑:C+ 総:A

シリーズリンク
十二国記 不緒の鳥(2013/06)
新潮文庫版 十二国記 華胥の幽夢(2013/12)

HJ文庫,MF文庫J,コミカライズ,新潮文庫,角川スニーカー文庫,角川ビーンズ文庫,雑記

色々買ってきました。ラノベは、

・アーク・ブラッド2 方舟都市の巫女
・薔薇のマリア 19.たとえ明日すべてを失うとしても
・少年陰陽師 かなしき日々に咲き遺れ
・黒き英雄の一撃無双 1.受難の女騎士

の計4冊。

ボーダーは、

・十二国記 図南の翼

の計1冊。
一般は、

・ヒア・カムズ・ザ・サン

の計1冊。
コミカライズは、

・ラノベ部 <5>
・ジーンメタリカ -機巧少女は傷つかない Re:Acta- <1>

の計2冊。

あとはファミ通文庫さえフライングしていれば来週は行かなくても済んだのになぁ(遠い目)

ソフトカバー

ドラゴンズ・ウィル 完全版 (単行本)
著:榊 一郎

「僕は、僕はただ……」
「最近よく育ってきたお前のお尻に、存分に頬擦りしたかっただけなんだああーっ!」

2013年9月の新刊。約2日の積み。
現行シリーズ『棺姫のチャイカ』アニメ化ということで、榊さんのデビュー作が、約16年の時を超え、文庫未収録短編を加えた完全版としてソフトカバーで刊行。
イラストはオミットされています。
オリジナル版も読んだことあるけど、殆ど内容憶えてないよ!やったー!

Style-F復活!これで勝つる!と思ったら、そんなロゴはどこにも入っていなかったでござる。
最早、あのレーベルは富士見書房としても黒歴史なのかw

英雄の証である破竜剣を手に入れた兄に代わって竜を倒すべく、竜が潜むと言われる森に足を踏み入れる少女エチカ。彼女が出会ったのは心優しい菜食主義の竜スピノザで……。

エチカとスピノザの交流がハートフルなんだけど、やがて国家レベルの陰謀によって暗雲が立ち込めていく。
切なさ無しのハートフル展開のまま終わっても良かったと思わないでもないが……。

イラストが無くなったことで、逆に雌の竜アタラクシアが可愛くなってる件。
また、この時点で「ペトラルカ」なんて固有名詞が既に出ていた件。お気に入りの名前なのか、講談社ラノベ文庫『アウトブレイク・カンパニー』で再利用されているわけで。

刊行にあたって、文体の加筆修正なんかをやっているのかと思ったら、別段そういうわけでもないみたい。
ってことは、榊さんってデビュー当初から今の文体が殆ど出来あがってたんだな

巻末にはドラマガ増刊号に掲載された短編『ドラゴンズ・ウィルNEXT SOULS IN THE MIRROR 魂の双生児』を収録。

この短編は文庫の販促用に書き下ろされたものかと思ってたんだけど、雑誌掲載時期は文庫が刊行されて暫く経ってからだったんだな。
まさか読めるようになるとは思っていなかったから、これは嬉しい。

実際、文庫の販促というよりは、文庫を読んだ人向けのサービス的後日談って感じだしなぁ。
アタラクシアは、ちゃっかりスピノザの子種を貰ってたのかよw
これはこれでシリーズ化出来そうだな。

っつーわけで、今読んでも十分面白い『ドラゴンズ・ウィル』でした。よし、この勢いで『スクラップド・プリンセス』も新装版出そうぜ!

燃:B+ 萌:A 笑:B 総:A

著者リンク
ザ・ジャグルⅠ 汝と共に平和のあらんことを(ハヤカワ文庫JA、2010/01)
ミカヅチ(MF文庫J、2010/02)
棺姫のチャイカⅠ(ファンタジア文庫、2010/12)
ダブルバインド 黄昏に獣は踊る(C★NOVELSファンタジア、2011/09)
その男、魔法使い“A” <1>(ファミ通文庫、2011/11)
アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者 <1>(講談社ラノベ文庫、2011/12)
タタリ・ブレイカー弑子(HJ文庫、2012/04)
神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード(GA文庫、2012/05)
アーク・ブラッド A.D.5000のアダム(C★NOVELSファンタジア、2012/09)
フェアリィフィールド 妖精戦陣(朝日ノベルズ、2012/11)
茉建寺エリノアの非主流科学研究室(ファミ通文庫、2012/12)
仮想天使は魔術を詠う(スマッシュ文庫、2013/03)
蒼穹騎士 -ボーダー・フリークス-(ハヤカワ文庫JA、2013/06)
機関鬼神アカツキ <1>(ファミ通文庫、2013/12)
神鎧猟機ブリガンド(ダッシュエックス文庫、2014/11)
熾天使空域 銀翼少女達の戦争(C★NOVELSファンタジア、2015/03)
蒼鋼の冒涜者(HJ文庫、2015/05)
カタナなでしこ(講談社タイガ、2016/01)
ウィッチ・アームス 魔法少女は素敵なお仕事(ダッシュエックス文庫、2016/06)
永き聖戦の後に ストレイ・シープ(スニーカー文庫、2016/11)
パラミリタリ・カンパニー 萌える侵略者 1巻(講談社ラノベ文庫、2017/05)
Zの時間(HJ文庫、2018/04)
終末のアダム(講談社ラノベ文庫、2018/10)
嫁々いみぐれーしょん(講談社ラノベ文庫、2018/11)
メイドな狐と監禁コン!(美少女文庫、2019/04)
妖精狙撃 エルフ・ウィズ・サイレントアサシン(ファンタジア文庫、2019/08)
いつか仮面を脱ぐ為に ~嗤う鬼神と夢見る奴隷~(スニーカー文庫、2019/09)
竜姫のヴィオラ 生贄は最強の魔物と恋に落ちて(美少女文庫、2019/09)
覇逆のドラグーン1 ~落伍竜機士は運命の姫と、暁の極光世界を翔け上がる~(HJ文庫、2019/10)
奴隷志願なエルフさん ~お買い上げありがとうございます、ご主人様!~(美少女文庫、2020/01)
引き籠もり魔王が奴隷エルフを買ったら(美少女文庫、2020/07)
吸血姫譚アストリッド(美少女文庫、2020/11)
おお魔王、死んでしまうとは何事か ~小役人、魔王復活の旅に出る~(講談社ラノベ文庫、2020/12)
けいたん。 ~ライトノベルは素敵なお仕事。多分?~(講談社ラノベ文庫、2021/01)
殺し屋志願の奴隷エルフさん(美少女文庫、2021/01)
絶対魔剣の双戦舞曲1 ~暗殺貴族が奴隷令嬢を育成したら、魔術殺しの究極魔剣士に育ってしまったんだが~(HJ文庫、2022/07)
聖戦勇戯 ~魔王が死んで100年後~ 1巻(漫画、2022/12)
仁科くんの編集冒険記 ~ラノベはダンジョンで創られる~ vol.1(漫画、2023/09)
魔王を斃した後の帰り道で(ファンタジア文庫、2024/10)

MF文庫J,オーバーラップ文庫,ガガガ文庫,スマッシュ文庫,ソフトカバー,富士見ファンタジア文庫,雑記,MF文庫ダ・ヴィンチ

色々買ってきました。

・つきたま③ 公務員でも世界を救えます
・高校受験に必要な数学21分野が全部学べるスタディ・ノベル -天剣少女の方程式-
・高校受験に必要な英単語1200が全部学べるスタディ・ノベル -彼女は白紙の単語帳-
・高校受験に必要な漢字1607字が全部学べるスタディ・ノベル -コトのハのカタチ-
・鋼殻のレギオス25 アンド・ゼン・アフター・ザット
・デート・ア・ライブ08 七罪サーチ
・機巧少女は傷つかない12 Facing “Master’s Doll"
・今日も脱いでよ!二階堂さん!

の計8冊。
ガガガ文庫では、今月のラインナップがカテゴリーエラー過ぎるだろw
ガ報の一覧がえらい絵面になっとる……。

『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』がコミックブレイドにてコミカライズ連載決定。
作画は柚木N´さんって成コミ作家じゃねーかwwwwww
漫画界に「下ネタ」挿入開始!!じゃねーよw

ファンタジア文庫の話はドラマガを読んだときに。

MF文庫Jは、相変わらず新シリーズが殆ど一緒に見える。美少女バトルアクション多過ぎやないか……。
『剣神の継承者』はイメージソング制作決定だそうな。

ボーダーではアニメが良かったので、

・あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 上(MF文庫ダ・ヴィンチ)
・あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 下(MF文庫ダ・ヴィンチ)

の計2冊。
ソフトカバーは、

・ドラゴンズ・ウィル 完全版

の計1冊。

MF文庫J,コミカライズ,ノベライズ,ハヤカワ文庫JA,ファミ通文庫,漫画,特撮,角川スニーカー文庫,角川文庫,講談社キャラクター文庫

色々買ってきました。ラノベは、

・詠う少女の創楽譜 <7>
・小説 仮面ライダー電王 東京ワールドタワーの魔犬
・部活アンソロジー1「青」
・東京皇帝☆北条恋歌 <11>
・彼女がフラグをおられたら 電話ではこれ以上話せない。学園祭の詳しい話は会ってからだ
・桃音しおんのラノベ日記1 11歳の創作活動

の計6冊。
MF文庫Jでは、『星刻の竜騎士』『精霊使いの剣舞』『魔弾の王と戦姫』『ノーゲーム・ノーライフ』『魔法戦争』が一気にアニメ化決定。
5本同時発表とか、ふざけてんのかwwwww

蠱毒とか言われていて吹いたけど、実際に全然、別ベクトルのシリーズってわけじゃないんだよなぁ。要素的に結構被ってそう。まぁ、1冊たりとも原作読んだことないけどな。

『神さまのいない日曜日』はアニメ放送中だし、この勢いに講談社ラノベ文庫『クロックワーク・プラネット』が乗っかってきそうだよな。
著者の片割れ及び絵師のアニメ化作品が動いてる間に仕掛けたいところだとは思うが……。

メディアファクトリーは、新たにB6サイズのMFブックスというレーベルを立ち上げ。
webサイト「小説家になろう」掲載作品を書籍化するレーベルみたい。うーん、ヒーロー文庫みたいに文庫サイズだとを手を出し易いんだけど……。
まぁ、読みたい内容であればサイズなぞ関係無く買うけども。

スニーカー文庫は、背表紙リニューアル。余計なことを……。デザイン自体は悪くないんだけど、進行中のシリーズの背表紙が揃わなくなるじゃねーか!

『俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している』アニメはディオメディア制作で秋放送開始。だから秋開始が多過ぎるっつーの。

講談社ラノベ文庫では、『アウトブレイク・カンパニー』がfeel.制作で10月より放送開始。
『彼女がフラグをおられたら』はテレビアニメで確定。良かった、OVAじゃなくて本当に良かった……。
また、第3のコミカライズ『彼女がフラグをおられたら ~ルートラブ』がニコニコ静画に登場。

『好敵手オンリーワン』は5巻で完結か。
また、スニーカーで干された新井円侍さんが『巡幸の半女神』、ファンタジアで干されたいわなぎ一葉さんが『エンゲージ お嬢様と秘書契約』で、それぞれ登場。

ボーダーは、

・know

の計1冊。
一般は、

・文庫版 豆富小僧双六道中 おやすみ

コミカライズは、

・とらドラ! <6>(特装版)
・ビブリア古書堂の事件手帖 <3>(ナカノ版)
・魔法科高校の劣等生3 入学編<3>
・ポケットモンスターSPECIAL <46>

の計4冊。
漫画は、

・ONE PIECE 巻七十一 〝曲者達のコロシアム〟

の計1冊。

ソフトカバー

どうせ私は狐の子
著:森田 季節 イラスト:藤ちょこ

「苦しいのはわかりますよ。でも、そんなに苦しそうな顔をするのは不合格です。悩んでいるのはあなただけではないんですから。自分のつらさだけを表に出す人は、みんな尻ごみして近づかなくなってしまうんです。助けてほしい時ほど、笑いなさい。多少無理をしたっていいですから。幸せはいつだって笑顔のあとからついてくるものなのですよ」

2013年2月の新刊。約5ヶ月1週間の積み。
TOブックスが刊行しているソフトカバー。特定のレーベルではないみたいだな。ウチのブログとしては、ボーダーの扱いかな。
森田さんの本となれば、取り敢えず買わないとなぁ。

イラストの藤ちょこさんは、ガガガ文庫『猫にはなれないご職業』や電撃文庫『ミス・ファーブルの蟲ノ荒園』なんかの挿絵を描いてる人か。

さて、舞台が現代の京都。また京都か!京都好きだな、森田さん。
小学生の主人公、樟葉は、ある日突然、自分が人間ではないという感覚に襲われる。時を同じくして失踪した母、紫乃。
母の行方を追いながら、樟葉が自分が人なのか狐なのか迷っていくことに……。

イラストは表紙と口絵ピンナップのみ。ピンナップといっても、表紙イラストと同じなので、実質イラストは1枚しかない。

母、紫乃は人間なのか、それとも人間の父が化かされた狐なのか。結論な、なかなか出ないまま物語は進む。

表紙に描かれているのは、樟葉と彼女を導いてくれる不思議な少女、荊。小学生相手に敬語の女子高生とか、そこはかとなく萌えるけど、出番あんまり無いんだよな……。何故、表紙に出たし、というレベル。

喋る狐も登場し、不思議な世界観に突入していきながらも、終盤では、まさかの犯人当て展開に。
おいおい、何だか富士ミスっぽいじゃねーか……。

曖昧なまま終了するのが嫌いじゃなくて、かつ、京都の具体的な地名とか出て来るとテンションの上がる人は読んでみても良いんじゃね?

燃:C 萌:B+ 笑:C 総:A-

著者リンク
桜木メルトの恋禁術(MF文庫J、2009/09)
不堕落なルイシュ(MF文庫J、2010/06)
ともだち同盟(ハードカバー、2010/06)
不動カリンは一切動ぜず(ハヤカワ文庫JA、2010/09)
お前のご奉仕はその程度か?(GA文庫、2011/07)
エトランゼのすべて(星海社FICTIONS、2011/10)
神聖魔法は漆黒の漆原さん(MF文庫J、2012/01)
落涙戦争(ソフトカバー、2012/03)
ノートより安い恋(yhNOVELS、2012/03)
デキる神になりますん(ファミ通文庫、2012/03)
小説 いまいち萌えない娘(ソフトカバー、2012/09)
魔女の絶対道徳(ファミ通文庫、2012/11)
つきたま ※ぷにぷにしています(ガガガ文庫、2012/12)
ウタカイ(yhNOVELS、2013/01)
クラスメイト・コレクション -僕のクラスは生徒がいない-(GA文庫、2013/05)
烈風の魔札使と召喚戦争 <1>(オーバーラップ文庫、2013/08)
不戦無敵の影殺師(ガガガ文庫、2014/03)
アルケミストの終焉創造術(GA文庫、2014/04)
セントレイン戦記1 ~七戦姫と禁忌の魔剣士~(オーバーラップ文庫、2014/11)
封神演戯(ダッシュエックス文庫、2015/05)
伊達エルフ政宗(GA文庫、2016/04)
てらめぐりぶ?(ホワイトブックス、2016/04)
異世界作家生活 女騎士さんと始める ものかきスローライフ(ダッシュエックス文庫、2016/05)
チートな飼い猫のおかげでレベルアップ。 さらに獣人にして、いちゃらぶします。(GAノベル、2016/11)
スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました(GAノベル、2017/01)
赤ペン精霊の神剣ゼミでクラス最強の魔法剣士になれました(レッドライジングブックス、2017/01)
異世界お好み焼きチェーン 大阪のオバチャン、美少女剣士に転生して、お好み焼き布教!(アース・スターノベル、2017/06)
若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です!(ダッシュエックス文庫、2017/06)
織田信長という謎の職業が魔法剣士よりチートだったので、王国を作ることにしました(GAノベル、2017/07)
魔王です。女勇者の母親と再婚したので、女勇者が義理の娘になりました。(ガガガブックス、2018/09)
きれいな黒髪の高階さんと(無職)と付き合うことになった(GA文庫、2018/11)
女賢者の明智光秀だが、女勇者の信長がパーティーにいて気まずい(LINE文庫エッジ、2019/10)
昨日、助けていただいた魔導書です(ダッシュエックス文庫、2020/03)
異世界エルフと京大生(星海社FICTIONS、2024/07)

角川文庫

クジラの彼 (角川文庫)
著:有川 浩 表紙イラスト:徒花 スクモ

「だから保育園のレジャーで娘の身元が判明しないほどのどんな大惨事に陥る気だよ!?」

L・O・V・E!

最近好きなフレーズだから、また使うけど、俺のテンションがプリキュア・ラブリンクでござる<気持ち悪い

角川文庫2010年6月刊行物。約2年半週間の積み。『角川文庫版 塩の街』からは5ヶ月振り。

野生時代で連載されていたシリーズをまとめた短編集。自衛隊3部作で扱われていた自衛隊員の恋愛要素を濃縮させたダダ甘イチャラブ構成だ!
中には『空の中』『海の底』の登場人物のエピソードも。

『クジラの彼』

『海の底』のイケメンコンビ片割れ、冬原のお話。流石に、ラブコメでいこうとしているところにSF要素を突っ込むわけにはいかないので、レガリスのことは、ぼやかされている。

本編で、ちょろっと存在が示唆されていた冬原の奥さんとの馴れ初めのお話。 キャー、冬原さんカッコイー!

『ロールアウト』

ウ〇コの話だと思ったら、最終的に甘酸っぱいラブコメだったよ!凄いや、有川浩先生!

『国防レンアイ』

最近、流行りの女王様系ヒロインか?そうなんだな!?
冷静に考えたら、流行りでも何でもないか<どうでも良い

8年も我慢するとかメンタル頑強だな。

『有能な彼女』

『海の底』より、夏木さんと望の歳の差カップルのその後編。何だコイツ等、イチャイチャし過ぎだろ……けしからん。

望さん、メンタルが頑強になったのか、元から地はこんな感じだったのか……。言葉尻をネチネチ捕まえるのは堪忍だな。

『脱柵エレジー』

自衛隊員の恋愛事情が厳し過ぎて、全俺が泣いた。ってか、一般人の相手側が身も蓋も無くてお腹痛くなるぜ……。

『ファイターパイロットの君』

『空の中』の主役カップル大人側編。今回の短編集の中で、一番コメディが利いてるエピソードだと思う。
時々、ノリが漫才みたいになって楽しいな、この2人。末永くお幸せに。

まとめ

そんなわけで、有川さんの本領発揮と言わざるを得ない珠玉の短編集でした。自衛隊要素が無いイチャラブ短編集とか出しても良いのよ。

次は2011年4月に『図書館戦争 図書館戦争シリーズ①』と、その2巻『図書館内乱』、5月に3巻『図書館危機』、6月に4巻『図書館革命』、7月に5巻『別冊 図書館戦争Ⅰ』8月に6巻『別冊 図書館戦争Ⅱ』、2012年6月に『文庫版 ラブコメ今昔』、2013年4月に『文庫版 県庁おもてなし課』。

燃:C 萌:A+ 笑:A- 総:A+

シリーズリンク
角川文庫版 塩の街(2011/01)
文庫版 ラブコメ今昔(2012/06)

著者リンク
図書館戦争 図書館戦争シリーズ①(2011/04)

新潮文庫

丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫 お 37-58 十二国記)
著:小野 不由美 イラスト:山田 章博

「目を逸らさないであたしを見て!家族を殺されて全部失くした。これが現実なの!」

2013年7月の新刊。約1日の積み。3ヶ月振りの新刊。
新作出すとか、どうせハッタリだろうと思っていたら、本当に出た……だと……?新作が刊行されるのは実に11年10ヶ月振りなのか。

このタイミングで新作を出すというのは、そろそろ新装版だけでは見限る読者が出て来ることを見越してるんだろうな。
ちゃんと新作を出しますよっていうアピール。まぁ、本編進行と全然関係無い短編集ですけどね!

収録されているのは、以前にyomyomに掲載された短編2本に書き下ろし2本を加えた、計4編。
yomyom掲載が2008年と2009年だから、復活を匂わせておいて、そこからもまた焦らしてるんだなw

さて、十二国の世界観を掘り下げる珠玉の短編集キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!と思っていたら、あれ、何だか様子が……?
挿絵は各短編の扉にあるのみ

これまでに登場した脇役が主役や重要な役回りになるエピソードを期待していたんだけど、そういったことは全然無く。
新登場の王や麒麟も居らず、他エピソードとの繋がりも特に見えず。アルェー?

どのエピソードも国の傾きから来る混乱に振り回される中で奮闘する人々を描いたもので、暗い話が多い。
1本くらい明るい話があっても良かったと思うのだが……。
特に『落照の獄』の鬱っぷりは酷い。一欠片の希望も無ぇのかよw
いやでも、やっぱり死刑は要ると思うよ。

それぞれの話が詰まらないわけではないんだけど、いかんせんバランスが悪い気がする。
次は2013年9月に『図南の翼』予定。

燃:B- 萌:C 笑:C 総:A

シリーズリンク
新潮文庫版 十二国記 風の万里 黎明の空(2013/04)
新潮文庫版 十二国記 図南の翼(2013/10)