新潮文庫

丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫 お 37-58 十二国記)
著:小野 不由美 イラスト:山田 章博

「目を逸らさないであたしを見て!家族を殺されて全部失くした。これが現実なの!」

2013年7月の新刊。約1日の積み。3ヶ月振りの新刊。
新作出すとか、どうせハッタリだろうと思っていたら、本当に出た……だと……?新作が刊行されるのは実に11年10ヶ月振りなのか。

このタイミングで新作を出すというのは、そろそろ新装版だけでは見限る読者が出て来ることを見越してるんだろうな。
ちゃんと新作を出しますよっていうアピール。まぁ、本編進行と全然関係無い短編集ですけどね!

収録されているのは、以前にyomyomに掲載された短編2本に書き下ろし2本を加えた、計4編。
yomyom掲載が2008年と2009年だから、復活を匂わせておいて、そこからもまた焦らしてるんだなw

さて、十二国の世界観を掘り下げる珠玉の短編集キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!と思っていたら、あれ、何だか様子が……?
挿絵は各短編の扉にあるのみ

これまでに登場した脇役が主役や重要な役回りになるエピソードを期待していたんだけど、そういったことは全然無く。
新登場の王や麒麟も居らず、他エピソードとの繋がりも特に見えず。アルェー?

どのエピソードも国の傾きから来る混乱に振り回される中で奮闘する人々を描いたもので、暗い話が多い。
1本くらい明るい話があっても良かったと思うのだが……。
特に『落照の獄』の鬱っぷりは酷い。一欠片の希望も無ぇのかよw
いやでも、やっぱり死刑は要ると思うよ。

それぞれの話が詰まらないわけではないんだけど、いかんせんバランスが悪い気がする。
次は2013年9月に『図南の翼』予定。

燃:B- 萌:C 笑:C 総:A

シリーズリンク
新潮文庫版 十二国記 風の万里 黎明の空(2013/04)
新潮文庫版 十二国記 図南の翼(2013/10)

HJ文庫,MF文庫J,ゲーム,コミカライズ,スーパーダッシュ文庫,ノベライズ,ファミ通文庫,富士見ファンタジア文庫,新潮文庫,講談社キャラクター文庫

色々買ってきました。ラノベは、

・パパのいうことを聞きなさい! <13>
・小説 仮面ライダークウガ
・犬とハサミは使いよう <7>
・おジャ魔女どれみ17 ドラマCD付き限定版

それから見送っていた、

・冠絶の姫王と召喚騎士Ⅲ(ファンタジア文庫)
・バロックナイト #3 Memory of Baroque:幻象都市(MF文庫J)

の計6冊。
スーパーダッシュでは、スーパーダッシュ&ゴーがwebオンリーに。早くもポシャってんじゃねーか!言わんこっちゃないwwwwww
と思ったけど、1年以上は続いたのか。

HJ文庫では『おれと彼女の絶対領域』が完結してるのに、ドラマCD化。しかも阿澄佳奈さんが1人で全ての音声を担当するという、よく理解らんコンセプト。
あれか、コンセプトありきで、オリジナルストーリーでやるのは手間が掛かるから、ラノベから適当な原作を拾ってくるかってことなのか。

講談社ラノベ文庫では、『クロックワーク・プラネット』がシリウスでコミカライズ決定。
シリウスとか、何とも中途半端なところだな……。

更に、MF文庫J『まよチキ!』でお馴染みのあさのハジメさんが、たにはらなつきさんと組んで新シリーズ『桃音しおんのラノベ日記』を開始するそうで。
いきなり単独サイトが作られていて吹く。
ラノベ文庫は流石、資金力が違うなぁw
まぁ、タイトルにラノベって入ってるから買うけども。
ボーダーは、

・十二国記 不緒の鳥

の計1冊。
一般は、

・文庫版 キケン

の計1冊。
コミカライズは、

・犬とハサミは使いよう <2>
・ポケットモンスターSPECIAL <45>
・冴えない彼女の育かた ~egoistic lily~ <1>

の計3冊。

角川文庫

塩の街 (角川文庫)
著:有川 浩 イラスト:白猫

何とかなるのどうかは分からない。だが、少なくとも自分が手を伸ばす自由はある。手は動くのだ。自分が伸ばそうとさえ思えば。
たとえ、それが届かなくても。

━━━━━━恋は恋だ。

角川文庫2010年1月刊行物。約1年11ヶ月1週間の積み。『文庫版 海の底』からは9ヶ月振り。

元は電撃文庫から刊行された有川さんのデビュー作。その後、『空の中』『海の底』に続いて、雑誌掲載短編を収録したハードカバー版が発売。またまた、その後、空海が角川へ文庫落ちしたため、これも続いて文庫化という流れ。ややこしいわ!
感想を何とリンクさせれば良いか悩む……。
電撃文庫版は持ってます。

さて、突如宇宙より飛来した塩の塊こと結晶。見ることで塩化してしまう性質を持つ結晶により人類は壊滅的な打撃を被ることに。
そんな中、とある高校生の少女、真奈と自衛隊の戦闘機乗り秋庭は出会う。2人の恋はやがて世界を救う鍵となっていって……というお話。
本編の後には、アフターストーリーも含む番外編が4本収録されている。

ライトSF的なストーリーがメインかと思いきや、全編通してLOVE寄せがメインなワナ。塩害はあくまでも舞台装置でしかないといった印象。
年の差カップルとか、俺の大好物じゃないですかー!やだー!

クライマックスには、まさかの挿絵が。憶えてないけど、電撃文庫版のときから、ずっとあるらしい。
あれ、記憶違いかもしれないけど、秋庭が出撃したときに複座に座っていたモブが一瞬で塩化するシーンなかったっけ?カットされてるのか?
ちょろっと調べたら、どうもハードカバーになったときに大幅改稿されているとか何とか。

巻末には初代担当のコメントが掲載されている。この人が『空の中』をハードカバーで出したのか。

次は2010年6月に『文庫版 クジラの彼』、2011年4月に『図書館戦争 図書館戦争シリーズ①』と、その2巻『図書館内乱』、5月に3巻『図書館危機』、6月に4巻『図書館革命』、7月に5巻『別冊 図書館戦争Ⅰ』8月に6巻『別冊 図書館戦争Ⅱ』、2012年6月に『文庫版 ラブコメ今昔』、2013年4月に『文庫版 県庁おもてなし課』。

燃:C 萌:A 笑:C+ 総:A

コミカライズリンク
塩の街 -自衛隊三部作シリーズ- 1巻(2022/04)

シリーズリンク
文庫版 海の底(2009/04)
文庫版 クジラの彼(2010/06)

新潮文庫

レインツリーの国 (新潮文庫)
著:有川 浩

『今度は誰も見てないところがいいです』

L・O・V・E!

あまりのLOVE寄せに俺のテンションも思わずプリキュア・ラブリンクやわ<意味不明
これはアカンでぇ……。

新潮文庫2009年6月刊行物。約1年10ヶ月1週間半の積み。2006年9月に新潮社から刊行されたハードカバーの文庫化。
ハードカバーで一度読んでます。

本作は出版社の垣根を超えたコラボ作品で、アスキー・メディアワークスから刊行された『図書館内乱』の中に本作が登場するという仕掛け。

ハードカバー時は、ほぼ同時刊行で『図書館内乱』の方が刊行が僅かに早かったが、文庫化は、こちらが圧倒的リード。

さて、主人公、向坂伸行は、ある日ふと思い立って、子供の頃に読んだラノベの感想をネットで検索してみる。
偶然見付けた書評サイトの管理人ひとみにメールを送ったことで、2人のやりとりが始まるが、実は彼女には、ある大きな秘密があって……というお話。

ネットで好きになっちゃったから、こういうのもネットラブって言うのかな?みたいなことを『獣装機攻ダンクーガノヴァ』のエイーダが言ってたよな。『スパロボ』知識ですけども。

ヒロインが聴覚障害者ということで、その辺の要素を扱ったりもしてるけど、油断するとLOVE寄せで殺されるから気を付けましょうという。
間に重めの話を仕込んでおいて、最後に問答無用でLOVE寄せでバコーン!と殴りにくる構成がアレ。

LOVE寄せは良いんだけど、1点だけ腑に落ちない点があってなぁ。耳が聞こえないから後ろから来た自転車がベルを鳴らしても分からないって言うけど、そもそもベルを鳴らさないと通れないような歩き方をしてるは問題じゃないの?と思う。
耳が聞こえる聞こえない以前の話だけど、チンタラ歩くなら道のど真ん中なんぞ歩くなよと。

どうでも良いが、待ち合わせ場所にリックドムが来たら逃げますよね。
次は2013年6月に『文庫版 キケン』。

燃:C 萌:A 笑:B- 総:A

オリジナルリンク
レインツリーの国(2006/09)

著者リンク
文庫版 キケン(2013/06)

PHP文芸文庫

書店ガール 2 最強のふたり (PHP文芸文庫)
著:碧野 圭

「私も書店員だから、本が売れるのは何より楽しい。久しぶりに本屋の楽しさというものを思い出しました」

2013年3月の新刊。1年振りの新刊。1巻と同じく、ゆずこさんから借りて来ました。
今回は文庫用に書き下ろしとなっている。
何か一昔前のバトルものラノベのサブタイみたいだな。

さて、新しい書店へと移籍した理子と亜紀。程なくして、亜紀の妊娠が発覚。新たなトラブルが2人に降り掛かって……というお話。

1巻の導入で反省したのか、今回は最初から、ちゃんと書店の話です。
前巻の鬱っぷりとは打って変わって、怖いくらい好調な滑り出し。しかし、それも亜紀の妊娠が発覚して陰りを見せ始めて……。

亜紀は妊娠を通して、職場での働き方に向き合っていくが、この下りが個人的には好きになれなかったなぁ。

経済的に困窮しているわけでもないのに、自己実現()のために働きたい。どうせ子供が出来るなら、もう少し経ってからの方が良かったって、超わがままじゃね?偶発的に妊娠したわけでもあるまいに。
仕事が楽しくなってきたところだったのにって、じゃあ、ちゃんと避妊しときゃ良かっただろーがと思う。

しかも、妊娠が発覚した後も不注意で高いところから落ちるとか考え無し過ぎるだろ……。グーパンされても文句言えないレベル。

男は子育てとか気にせずに働けて良いですよねー、女はこんなに色々考えてるんですよードヤッっていう風に感じるのは捻くれ過ぎか。

今回は、前半は亜紀、後半は理子を主人公として展開している印象。正直、亜紀パートは納得のいかないアレなんだけど、理子パートは好きです。

理子パートでは、副店長として彼女を支える田代さんが、中年かっけーな。
よし、LOVE寄せしたのでタイトルにガールと銘打つことを許そう<何様

ところで、俺、理子のビジュアルイメージが全く浮かばないんだが……。俺の中でアラフォーと言えば、GA文庫『のうりん』のベッキーだしなぁ。

粗筋には、痛快お仕事エンタテインメントって書いてあるんだけど、痛快か?ほろ苦いオチじゃね?

燃:B 萌:B+ 笑:C 総:A

シリーズリンク
書店ガール(2012/03)

PHP文芸文庫

書店ガール (PHP文芸文庫)
著:碧野 圭(あおの・けい)

「本屋はちゃんとお店があって、紙の本が並んで、店員とお客様がいるからいいんだわ。本屋は本のショールームだもの。本屋で売っているのが、一番素敵に見えるのだもの」

PHP文芸文庫2012年3月刊行物。
新潮社より刊行された『ブックストア・ウォーズ』を改題+大幅加筆修正した後に文庫化したもの。
何で新潮文庫ではないのか。大人の事情的なアレなのかなぁ。

元バイト先で妙に積まれていたので気になっててなぁ。
これがラノベだったら、タイトルの時点で奇声上げながら即買いするレベルなんだけど、流石に一般小説で、そんな買い方をしていたらキリが無いことは明白なので。
というところで、ゆずこさんが持っているとのことで借りて来ました。

さて、舞台はとある大型書店のチェーン店のひとつ。独身アラフォー副店長、理子と新婚ホヤホヤのアラサー社員、亜紀の奮闘を描く。

先に言っておくと、間違ってもタイトルから感じられるような、うふふきゃっきゃした内容ではない。
どう考えても改題前の方が内容に合ってる。いや、売れそうなタイトルは改題後だというのは理解出来るが。ガール要素、微塵も無いけどな!
はいはい、女性は何歳になってもガールなんですよねワロスワロス
女子ですドヤッみたいな感じは、どーかと思うの。

ダブル主人公制で、理子と亜紀、2人の視点で話は進むんだけど、これが人間の負の側面が出るわ出るわ。
会社内での、しょうもない足の引っ張り合いとか読んでると、ただでさえゼロな労働意欲がマイナスに落ち込むわ。

最初の70ページくらいは延々職場での女性同士のギスギスしたエピソードということで、この段階で折れる人も多いのではないかと思われる。
どう考えても、構成ミスってるだろ……。タイトルがタイトルなんだから、最初に書店ならではのエピソード入れとけよ……。
最後まで、醜い女の争いシーンばっかりかと思ってハラハラしたわ。

中盤からは、徐々に理子と亜紀がお互いの立場を知り、歩み寄っていく展開に。書店らしいエピソードも入ってきて、一気に盛り上がって来る。鬱要素が多いのは、そのままだけど。

書店だけでなく、版元の事情等にも触れられてるんだけど、こういうのを読んでると、あくまでも本は、今の俺みたいにゲヘゲヘ言いながら趣味で感想ブログを更新してる方が幸せかなーとも思う。

半年を条件に、売上増加を目指して大奮闘する理子達。その頑張りは実り、記録的な売上を達成するが、店舗閉店の決定を覆すには至らなかった。
おいおい、そりゃそんなご都合展開にならないのは理解ってるけど、エンターテイメントを謳っている割には苦いオチだな……。

全体的には面白いと思えるだけに、しょうもないとこが引っ掛かるというか何というか。
次は2013年3月に2巻『最強のふたり』。

燃:A- 萌:C 笑:C 総:A

シリーズリンク
書店ガール2 最強のふたり(2013/03)

ソフトカバー

ライトノベルは好きですか?― ようこそ! ラノベ研究会

著:大橋 崇行 イラスト:和遥 キナ

「山口さんはさしずめ、主人公の男の子にときどき絡んでくる、影の薄い可哀想なサブキャラですね」
「もしかして、山口さんの全存在を否定してる!?」
「そんなことはありません。ただ、どんなにがんばっても、川上稔さんの『終わりのクロニクル』に出てくるダン・原川の位置にすらたどりつけないでしょうね」

雷鳥社2013年4月の新刊。約1日の積み。
青弓社の『ライトノベル研究序説』の母体となった大学が発端となって刊行された、ラノベ研究小説。
偶然、Twitterで誰かが、こんなん出るよーと紹介していたので、つい買ってしまいました。

著者は文学研究者の大橋さん。スマッシュ文庫『妹がスーパー戦隊に就職しました』とか書いてたな。
イラストはHJ文庫『インテリぶる推理少女とハメたいせんせい -In terrible silly show, Jawed at hermitlike SENSEI』の和遥キナさんか。

帯に「主人公がラノベを書くラノベに飽きた」とか書いてあるんだけど、飽きるほど出てねーだろw

要は、一時やたらと刊行されたラノベ研究本を小説の体裁でやっちゃおうぜ!というもの。
ソフトカバーなので、表紙と口絵くらいにしかイラスト無いかなーと思ったけど、普通に挿絵もあります。
黒髪ストレートはジャスティス。

基本的には、登場人物達がラノベの発端やらカテゴリ訳やらを喧々諤々するというアレ。ページの下1/4くらいが注釈ページとなっていて、取り上げられた作品がごくごく簡単に紹介されている。
扱われているのは大体がメジャーどころ。たまにマニアックなタイトルが出たりもするけど。
こwwwwwwwれwwwwwwはwwwwwwというレベルのものは無かったかなぁ。

興味深かったのは、少女小説をラノベとして扱うべきかという話。確かに成り立ちからすると、全然別のカテゴリなんだろうけど、ウチのブログの場合、そうすると少女小説用のカテゴリを用意しないといけなくなるんだけど、それもなんだかなぁと。
それに、ビーンズ文庫やB’s-LOG文庫とか一迅社文庫アイリスとかは、どうなるんだろうな……。

出だしは悪くなかったんだけど、結局、小説を書きたいのか、ラノベの研究を書きたいのか、よく理解らんオチだったなぁ。
どっちも中途半端っつーか何つーか。続刊前提なら、また話は変わってくるんだろうけど、売上次第みたいだし……。

コンセプト自体は面白かったし、ヒロイン若菜の毒舌はエグくて楽しかったし、そこまで悪くはないと思う。まぁ、続刊出たら買うかどうか考えちゃうけど。

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A-

イラストリンク
インテリぶる推理少女とハメたいせんせい -In terrible silly show, Jawed at hermitlike SENSEI(HJ文庫、2013/03)

角川文庫

海の底 (角川文庫)
著:有川 浩

「お前の泣いてるとこばっか当たってる気がするぞ、俺は。たまには笑え」
「……笑ってるときだってあるじゃないですか。夏木さんの前なら」

角川文庫2009年4月刊行物。約1年8ヶ月4週間半の積み。
電撃ハードカバーで刊行されていたものの文庫落ち。オリジナルも図書館で借りて読んでます。
思っていたよりも内容を憶えていた自分にビックリした(ぉ

4月、桜祭りで開放された米軍横須賀基地。巨大な赤い甲殻類の大群が出現し、次々に人々を食べ始めた。
自衛官は救出した子供達と潜水艦へ立てこもるが、彼等は何故か歪んでいて……というお話。
陸→空ときて、今回は勿論、海です。

『空の中』に比べて、登場する不思議要素が現実的というか、リアルに脅威で、かつグロいので、結構えげつない展開に。
フェイクに対しては、突っ込んだ飛行機が丸ごと爆発するから凄惨さは、さほど無かったけど、今回の怪物レガリスが人を捕食するシーンは怖いよな。

メインになるのは、潜水艦の中に立てこもることになった自衛官と桜祭りに来ていた子供達。
環境によって歪んでしまった子供達と若い自衛官の交流がハートフルだったりラブコメだったりで。

いやぁ、夏木と冬原がカッコメン過ぎて濡れるよね。
夏木と望のラブコメ具合が、これまた甘酸っぱくてなぁ。そりゃカッコメンのお兄さんに頭ぐしゃぐしゃされたら胸キュンしてまうわー。

巻末には、電撃文庫MAGAZINEに掲載された短編『前夜祭』も収録。こういう形で未収録エピソードを拾ってくれるのは嬉しい。

次は2010年1月に『角川文庫版 塩の街』、6月に『文庫版 クジラの彼』、2011年4月に『図書館戦争 図書館戦争シリーズ①』と、その2巻『図書館内乱』、5月に3巻『図書館危機』、6月に4巻『図書館革命』、7月に5巻『別冊 図書館戦争Ⅰ』8月に6巻『別冊 図書館戦争Ⅱ』、2012年6月に『文庫版 ラブコメ今昔』、2013年4月に『文庫版 県庁おもてなし課』。

燃:B+ 萌:A 笑:B 総:A+

シリーズリンク
文庫版 空の中(2008/06)
角川文庫版 塩の街(2010/01)

ソフトカバー,富士見ファンタジア文庫,雑記,GA文庫

予約物を引き取りに。ラノベは、

・這いよれ!ニャル子さん <11>
・のうりん <6>
・BIG-4 5.ぼくの名前は山田。気づいたら四天王が好きになっていました。
・スカイ・ワールド #04

の計4冊。
ボーダーは、

・ライトノベルは好きですか? ようこそ!ラノベ研究会

の計1冊。

新潮文庫

風の万里 黎明の空(下) 十二国記 (新潮文庫)
著:小野 不由美 イラスト:山田 章博

「私は、慶の民の誰もに、王になってもらいたい」

2013年4月の新刊。約4日の積み。上巻と同時刊行。シリーズ通算7冊目。
さて、慶に集った3人の少女達。図らずも、それぞれの立場から、悪徳官吏への謀反に手を貸すことに……というお話。

完全に慶の内乱の話へシフトしていくので、下巻では、世界の情勢は殆ど見えず。その分、慶国民の絶望がありありと。
集団戦のシーンが多めなので、そういうのが好きでない人は、おや?と思ってしまうかもしれない。俺も、そう思ったクチです。

ただ、その分、禁軍を止める陽子の格好良さに痺れるよね。ってか、精神的にタフになり過ぎだろ、この人……。
いや、こちらの世界に来て、本性が覚醒したのかもしれんけど。

全体的に、今巻はお説教が多め。陽子達が自分の過ちに気付いていく過程で、バンバン読者の胸にも刺さってくる。

ラストシーンの脳内BGMは勿論、『十二幻夢曲』ですよね。ようつべで探してたら、祥瓊のキャラソンとか出て来て吹いた。あんのかよwwwwww

ところで、陽子、楽俊、祥瓊で三角関係が形成されたりしないんですかね……?同人誌とかでありそうだな!

今回の解説は、金原瑞人さんなんだけど、思いっきり『ナルニア国物語』と『指輪物語』のネタバレを書いているのは許されることなのだろうか……。
次は2013年7月に新作短編集『不緒の鳥』。

燃:A 萌:B+ 笑:C 総:A+

シリーズリンク
新潮文庫版 十二国記 風の万里 黎明の空(上)(2013/04)
十二国記 不緒の鳥(2013/07)