電撃文庫

レンタル・フルムーン〈3〉第三訓 星に願ってはいけません (電撃文庫)

著:瀬那 和章 イラスト:すきま 俊悟

「なにを勘違いしている。別に、私はお前を説得しにきたわけではない」
「それにな、私も、一度だってお前のことを思い出すことなどなかった。なぜだかわかるか」
「一瞬たりとも、忘れたことなどなかったからだ。だから、思いだすことなどなかった」
「私はお前を説得しにきたのではない、お前を連れ戻しに来たのだ。言いたいことがあるなら言ってみろ、悉く却下だ。なんと言おうと、共に帰ってもらうぞ」

約1週間半の積み。半年振りの新刊。また半年も空いたのか……。まぁ、今度は雑誌連載があるわけだけど。

さて、今回は聖獣ランドに帰ってしまったクルンを連れ戻しに、新太とツクモが聖獣ランドに殴り込みをかけるお話。
優勝者の願い事が叶う七夕レースに参加することに。

七夕レース自体は割とどうでも良かったが、それまでの町内七夕パーティやツクモがクルンへの想いを全開にするシーンは良かった。
クルンにスポットが当たった分、LOVE寄せが控え目になった印象。いや、前2冊に比べるとってだけで、十分量あるんだけども。

何やかんや言いつつ、この作品の空気感が好きなんだよなぁ。
せめて短編集出せるまでは続いてほしいな。

燃:B 萌:A 笑:B+ 総:A

一迅社文庫

10歳の保健体育 (一迅社文庫) (一迅社文庫 た 1-2)

著:竹井 10日 イラスト:高見 明男

「静姫(しずき)ちゃん。カレー味のうんこと、うんこ味のカレーとどっちが好きですの?」
「うんこ味のうんこ」
「このスカトロ好きさんめ~」

なにこれこわい。

東京こうていわ(あいさつ)。ちゃんと竹井さん自身も後書きで使っていて吹いたw
約1日の積み。一迅社文庫に竹井さんがオリジナルで再登場。既に『かんなぎ』のノベライズで登場してます。
俺の中で竹井さんと言えば、スニーカー文庫『東京皇帝☆北条恋歌』でお馴染み。

こんな露骨なタイトルつけられたら、つ、釣られたクマー!とならざるを得ない。ちなみに、同出版社から出ている『30歳の保健体育』をリスペクトした結果、このタイトルだそうです。

イラストはアニメ『かのこん』や『れでぃ×ばと!』のキャラデザでお馴染みの高見さん。まぁ、個人的にはあんまり好きではないんだが。

表紙のデザインは小学校で使うノートみたいな雰囲気。帯を外すと、しょうがくせいのぱんつが拝めます。ある意味、オーソドックス。

さて、タイトルがぶっ飛んでいるので、一体どんな中身かと思いきや、予想と言うか期待と言うかを外して、連作短編形式の歳の差ハートフルラブコメ、みたいな感じでした。
とは言え、下ネタががっつり露骨だったり、キャラの設定が捻くれていたりして、一筋縄ではいきません。

ギャグの方向性としては『北条恋歌』のテンションに下ネタをぶりぶりプラスした感じとでも言おうか。
ちょんまげちんこって最近流行ってるの?何とは言わんが、某レーベルの某作品でついこの間読んだんですが。

何気に竹井さんの他作品とクロスオーバーしているようで。美少女ゲーム『秋桜の空に』『お姉ちゃんの三乗』と繋がっているそうです。書き方が露骨だったので、ゲームを知らない俺にも判りました。
後は、巴御前って渾名の先生が出て来ましたが、これはお遊び程度だろうな。流石に『北条恋歌』の世界観と繋がっているとは思えないし。次元超えたりしたら知らんが。

というわけで、『10歳の保健体育』でした。王道にはなれないだろうが、ラノベ界にこういう変化球が無かったら無かったで寂しいので、何冊かは続けてほしいと思います。

燃:C 萌:B 笑:A- 総:B+

シリーズリンク
10歳の保健体育 <2>(2010/10)

著者リンク
東京皇帝☆北条恋歌 <1>(角川スニーカー文庫、2009/02)
彼女がフラグをおられたら 俺、この転校が終わったら、あの娘と結婚するんだ(講談社ラノベ文庫、2011/12)
ここから脱出たければ恋しあえっ <1>(スニーカー文庫、2012/05)
愛だ恋だを取り締まる俺に、春がやってきたので無秩序 <1>(スニーカー文庫、2014/09)
誉められて神軍1 新宿市国(講談社ラノベ文庫、2016/11)
魔導GPXウィザード・フォーミュラ(スニーカー文庫、2017/04)
完璧美少女な天才ショタがダダ甘お姉ちゃんと業界仰天のゲームを創りながらゲーム作りの怖いお話を聞かされています!(講談社ラノベ文庫、2019/08)
僕を遺していく君と、君を忘れられない僕と(LINE文庫、2019/12)
肉の原見さん(MF文庫J、2021/06)

富士見ファンタジア文庫

生徒会の八方 碧陽学園生徒会議事録8 (富士見ファンタジア文庫)

著:葵 せきな イラスト:狗神 煌

「き……キー君とは喋りたくありません!(あぅ、私を見ないでっ!無の状態にキー君の顔は、咄嗟に私の中から本音を引き出してしまうじゃないっ!実はドSな願いじゃなくて、普通に「ぽわん」とした幸せな気分になるの、バレるじゃない!)」

知弦さん可愛ぇえええええええEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!

約1日の積み。3ヶ月振りの新刊。本編は半年振り。
表紙は当然深夏。胸元太股ときて、まさかの横乳……だと……?生憎、俺の好物ではないがな<何なんだ

さて、卒業が近付き、プロローグとエピローグ以外もしんみりし始めました。とは言え、勿論ギャグてんこ盛りです。
ギャグだけでなく、ラブコメ的にも加速してきた様子。最終巻でははっきりとそれぞれの立ち位置が決まるのかな?それとも、なあなあで終わるのか。

《企業》編のボス、枯野がまさかの再登場。何か萌えキャラになった上に、良いオッサンになってるーーーーーーーーーーーーーー!!??
本編途中のショートショートでは《企業》の新キャラが登場してるし、まだ活躍の場が仕込まれているのだろうか。

どうでも良いが、今挿絵見返したら、杉崎がちゃんと描かれているものが1枚もありませんでしたw

次は年内ってことくらいしか決まってないそうで。

燃:B- 萌:A+ 笑:A- 総:A

アニメ

「貴女の笑う写真はもっと素敵だと思うから」

2週間振り。えりかの父、流之助さんが昔世話になったという堀内家を訪ねることになった来海家。いつも流之助さんが撮影をしているため、家族で撮った写真が無い。というわけで、つぼみは撮影係として同行。

やってきた堀内家では娘のアキさんが嫁入り間近。しかし、父親を1人残して家を出ることに悩んでいた……というお話。
今回は何故か、えりかが髪を後ろをで2つに縛っています。これはこれで可愛くて、ああもう僕はどうしたら良いのかと!

つぼみはシーンによって眼鏡を掛けていたり掛けていなかったり。だから、この人の目、どうなってんだ!

砂漠の使徒からはコブラージャが出撃。久し振りに、こころの種でパワーアップ。レッドの種でクロックアップですが、相手の目が回る前に自分達の目が回って不発。超無駄遣い!!
いや、そもそもこころの種を消費すんのか知らんけど。

今回は2回、えりかのキャラソンが流れました。今年はよくキャラソン使うな。

燃:A 萌:A+ 笑:B+ 総:A

特撮

「引っ込み思案にも程があるよ!」

2週間振り。今回の依頼主は劇場で働く女性、虹村あい。劇場で憶えの無い、自分が主演の映画が公開されているという。
早速、調査で劇場へと赴く翔太郎と亜樹子。「風の左平次3D」に物凄い食い付いていて吹いた。

犯人は早々と判明。あいの同僚の川相という男が、〈ジーン〉のメモリを使ってやったことだった。この〈ジーン〉は物の遺伝子構造を組み替えることが可能ということで、使いようによってはかなり凶悪なメモリとなりそう。でも、使用者の適合具合で出来ることの度合いも変わってきそうではある。

このジーン・ドーパントのデザイン、凄く予算かかってなさそうなんだけど、この後の映画製作シーンの衣装や次回登場のクレイドール・ドーパントパワーアップ態に根こそぎ予算取られたんだろうかw

翔太郎は川相の作った映画に対して、「タイトル長ッ!」って言ってたけど、『超・電王トリロジー』のことか!!

さくっと川相を取り押さえることには成功したが、亜樹子が要らんお節介を焼き、川相の映画をクオリティアップさせることになってしまう。何でだw

探偵事務所側が阿呆なことをやっている頃、ミュージアムはシリアスムード全開。琉兵衛は若菜にガイアプログレッサーという贈り物を。これは若菜をパワーアップさせることが出来るらしいが、そのためには〈ジーン〉の力が必要らしい。どうも川相は〈ジーン〉の過剰適合者臭いな。
つーか、翔太郎はさっさと〈ジーン〉をメモリブレイクすりゃ良かったのに。

冴子はこっそり若菜の仕事場に潜り込み、〈ナスカ〉を回収。手元に持ってたんじゃなかったのか。
で、ドライバーが無いので、生体端子頼りとなるわけだが、これまで〈タブー〉を使ってたのに大丈夫なんだろうか。
ところで、財団Xの加頭って、名前は「かず」って読むのね。

で、映画の撮影現場に乱入するクレイドール・ドーパント。「やめてくれ若菜さん!」「うるさい!」みたいな流れかと思いきや、さくっとエクストリームで善戦するワナ。
そこへ冴子が赤いナスカ・ドーパントに変身し乱入。公式サイトにはRナスカって書いてあります。
どうやらレベル3に達したらしい。そりゃ、今の冴子は憎しみ全開だろうからメモリの力を引き出し易い状態だもんな。
でも、変身するときに呼ぶのは井坂の名前。霧彦さん……(´・ω・`)

Rナスカに翻弄されるダブルとアクセル。大ピンチの筈なのに、亜樹子のギャグで次回へ引くというw

燃:A+ 萌:C+ 笑:A- 総:A+

仮面ライダーW(ダブル) ドーパントメモリ
仮面ライダーW(ダブル) ドーパントメモリ

特撮

「俺達を信じてくれる人が居るんだ!!」

今回の敵は封印を免れていた幽魔獣、河童のギエム郎(ぎえむろう)。目的は人々を攫い、自分と同じ河童にすること。更にゴセイナイトを捕え、そのゴセイパワーを利用。

そんなゴセイナイトを助けたことで、ちょっと彼のツンが緩和されました。
ゴセイジャーと触れ合った影響なのか、ゴセイナイトに新たな力が。ナイトブラザー、スカイオンとシーレオンが現れ、グランディオンと天装合体、ゴセイグランドが誕生。グランディオンヘッダーがそのまま、ゴセイグランドの頭部に変形するのね。ってことはマンタヘッダー等の天装巨人の頭部をそのまま換装可能ってことだよね。

今回のことで、ゴセイナイトに貸しを作ったゴセイジャーだが、共闘するにはもう少し時間がかかりそうです。

燃:A 萌:B+ 笑:C+ 総:A

天装戦隊ゴセイジャー ナイトパワー解放器 レオンセルラー
天装戦隊ゴセイジャー ナイトパワー解放器 レオンセルラー

アニメ,スーパーダッシュ文庫

「お皿の上の幸せには限りがあるから」

何だか、この台詞、印象的なんだよなぁ。原作読んだの1年以上前だけど憶えてる。

さて、梅ノ森学園体育祭の季節が迫っていた。千世は全女子生徒にブルマをはくよう提唱するが、これに対抗した文乃がスパッツを提唱したことで学園は二分、抗争が始まってしまった。
というわけで、今回はブルマとスパッツという単語が飛び交うエピソードとなっております。こんなテンションだけど、次回ラストなんだぜ……。

学園の門に設置されたブルマのオブジェクトきめぇw
両陣営のテーマソングまで登場。何、この予算の無駄遣い。ブルマ側の歌はEDにも使われています。

もう出て来ないと思っていた珠緒先輩がまさかの登場。そういや原作では、このタイミングが初登場だったか。PVのキャラ紹介に居なかったから存在カットかと思ってた。
俺の脳内イメージでは珠緒先輩は未だにショートカットです。何故だ。

そして遂に希を見付けた志摩子さんがやって来る!って、志摩子さん若ッ!キャスト、能登さんかよ!

今回のエピソードを酷いことにした監督は誰だと思ったら、草川啓造さんでした。『なのは』はこんな内容じゃなかったのに!って思ったけど、よく考えたら『いぬかみっ!』の監督もこの人だったw

燃:C 萌:A- 笑:B+ 総:A-

漫画

荒川アンダーザ ブリッジ 10 (ヤングガンガンコミックス)

作:中村 光

「ギャグマンガの…」
「突然時間が動き出し━━…」
「展開がシリアスになってきた時」
「いや…」
「その後に待ちかまえてるのは━━…」
「90%最終回!!!」

表紙はステラ。毎巻、この作品の表紙は判り辛いw

さて、金星出発の日が近付き、河川敷の住人達は別れを惜しんでいた。
おっと、シリアス展開か?と思いきや、ギャグがハッスルしてました。
聖なる筋肉のエピソードが酷過ぎる件w

90%最終回とか言ってるけど、よく考えたら、この漫画大分前から終わりそうな気配漂わしてるよなぁ。

確か、この巻と同時発売でファンブックが出てますが、今一つ食指が動かなかったので見送りました。

燃:C 萌:B 笑:A 総:A

荒川アンダー×アンダー ザ ブリッジ
荒川アンダー×アンダー ザ ブリッジ

アニメ

ゼーガペイン FILE.04 [DVD]

「好きな子が居るなら、思いっきり愛せよ。後で後悔しないようにな」

最早、幻体化していること自体が不思議と言われるほどに、身体にダメージが蓄積しているアーク。
データの欠損が身体の欠損として表れるのがドライダメージ、記憶の欠損等として表れるのがウエットダメージということらしい。

クリスとアークの最後の思い出作りに協力するキョウとシズノ先輩。撮影係としてカミナギも駆り出されるが、彼女はダブルデートの撮影係と勘違いした模様。ああもうカミナギ可愛いよカミナギ!

そして、いよいよ訪れるアーク消滅の時。クリスはゼーガペイン・フリスベルグを自爆させ、ガルズオルムの戦士アビスとシンを倒そうとするが、辛うじて意識を取り戻したアークに止められてしまう。

ガルズオルムの戦士は死亡しても、保存データからの復元が可能で、だからこそ彼等は死を恐れないんだとか。人とは違う言語を喋ってるんだろうか。

アークを見送ったクリスの姿を目にし、キョウはカミナギのことが好きなのだと自覚する。このタイミングで、そんな気持ちに気付くのは折れフラグとしか思えねぇ……(´・ω・`)
そんなカミナギの額にはセレブアイコンが薄く輝いていた。というところで続く。
重くなってまいりました。

燃:A+ 萌:A+ 笑:C 総:A+

ROBOT魂 ゼーガペイン アルティール
ROBOT魂<SIDE HL> ゼーガペイン アルティール

アニメ,電撃文庫

「今度は俺が自分の過去を追い掛ける番だろ?」

セルティのサポートもあり、遂に一所に集った帝人、正臣、杏里。決着の時は近い。
一方、凶弾に倒れた静雄は意外とピンピンしている不思議。パワーだけじゃなくて、回復力も超人的なのか。

何やかんやで次回、ラストか。

燃:C 萌:B+ 笑:C 総:B+

デュラララ!!×3 (電撃文庫)
デュラララ!!×3 (電撃文庫)