電撃文庫

シロクロネクロ (電撃文庫)
著:多宇部 貞人(たうべ・さだと) イラスト:木村 樹崇(しげたか)

「ぱんてい!高峰の!」
「え、な、なに━━」
「ぱんてい!高峰!ぱんてい!高峰!」
「み……見せればいいの?」
「違う!」
「ぱんてい!高峰!ぱんてい!高峰!ぱんてい!高峰!」

ぱんていwwwwwwww
電車の中で何てもの読ませんだ<読むな

約1週間の積み。第17回電撃小説大賞大賞受賞作品。
最近流行りのドスケベ主人公ものがきましたよ。

ドスケベな主人公、由真(ゆうま)は偶然、良いネクロマンサー、シロネクロと悪いネクロマンサー、クロネクロの戦いに巻き込まれ、ゾンビになってしまう。
彼は自分をゾンビにしたシロネクロの少女、雪路(ゆきじ)を守るため、スケベな心を奮い立たせて戦いに身を投じていく……というお話。

メインキャラがゾンビというと、MF文庫J『ねくろま。』やアニメが放映中のファンタジア文庫『これはゾンビですか?』を思い出すわけだが。
分類としては、コメディ強めの学園異能バトルかなぁ。良くも悪くもラノベらしいラノベといったところか。

目新しい要素は無いけど、押さえるべきところは押さえているという印象。下半神様との合体シーンが無駄にアツいから困る。
あと、「男破威(おっぱい)」と「破暗帝(ぱんてい)」は素敵に頭悪かったですw

後書きの後には、おまけの『クロクロネクロ』を収録。既に2巻の執筆に入ってるらしいけど、それへの布石なのかな。
ランクは期待ageで高めにしときます。

燃:A- 萌:B+ 笑:A 総:A+

シリーズリンク
シロクロネクロⅡ(2011/05)

イラストリンク
終末領域のネメシス(このライトノベルがすごい!文庫、2013/09)

第17回電撃小説大賞リンク
アイドライジング!(金賞、2011/02)
青春ラリアット!!(金賞、2011/02)
はたらく魔王さま!(銀賞、2011/02)
アンチリテラルの数秘術師(銀賞、2011/02)
雨の日のアイリス(4次選考、2011/05)

電撃小説大賞大賞リンク
アクセル・ワールド01 -黒雪姫の帰還-(第15回、2009/02)
アリス・リローデッド ハロー、ミスター・マグナム(第19回、2013/02)

電撃文庫

ウチの姫さまにはがっかりです…。 (電撃文庫 す 5-22)
著:鈴木 鈴 イラスト:藤真 拓哉

「アッシュさんも経験がおありでしょう?お父さまとお母さまに、『お仕置きごっこ』を教えてもらったことが」

約4ヶ月1週間の積み。電撃文庫。『白山さんと黒い鞄』が4巻で打ち切られたっぽい鈴木さんが7ヶ月振りに復活。
今度は異世界ファンタジーです。
イラストはスーパーダッシュ文庫『ガラクタ・パーツ』『反逆者』、ファミ通文庫『世界の危機はめくるめく!』、角川スニーカー文庫『R-15』等でお馴染み、藤真さんです。

騎士見習いの少年アッシュはクィンストラウス王国の王女イリステラの秘密を知ってしまう。聖女と称されるイリステラだが、彼女は実はドSだったのだ……というお話。

ところがどっこい、別にそこをさほどプッシュするわけでもないという何がしたいんだか、よく理解らない内容となっています。

ファンタジー設定はしっかり作りこんでありそうなんだけど、この内容なら、もっと力入れるべきところあるだろ!と思う。
お仕置きシーンをカットするとか、もうどういうことなの。折角、藤真さんにイラスト描いてもらってるんだから、やらしー展開にしないとなぁ。
姫様じゃなくて、内容自体にがっかりしたわ。
きっとまた打ち切りになるんじゃないかな……。

次は2011年2月。この間出ました。

燃:C 萌:A- 笑:C+ 総:B

シリーズリンク
ウチの姫さまにはがっかりです…。②(2011/02)

イラストリンク
ガラクタ・パーツ(スーパーダッシュ文庫、2008/01)
R-15 ようこそ天才学園へ!(スニーカー文庫、2009/07)
魔法少女リリカルなのはViVid <1>(角川コミックス、2010/01)
まちがい英雄の異世界召喚(ファンタジア文庫、2014/02)
ウィッチ・アームス 魔法少女は素敵なお仕事(ダッシュエックス文庫、2016/06)
S級学園の自称「普通」、可愛すぎる彼女たちにグイグイ来られてバレバレです。(講談社ラノベ文庫、2022/08)

アニメ,電撃文庫

「うわぁ、本当にはいてないんですね……」

サブタイは「シリアルナンバー」と読みます。

加速するラブコメ編。御坂妹がやたら可愛くて困る。と言うか今回、女性陣みんな可愛いな。

上条さんと一方通行がニアミスするシーンは良いシーン。インデックスと打ち止めがすれ違っていくところとか特に。

さあ、次回からはまたシリアスですよ。

燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈12〉 (電撃文庫)
とある魔術の禁書目録(インデックス)〈12〉 (電撃文庫)

電撃文庫

月光 (電撃文庫)
著:間宮 夏生(なつき) イラスト:白味噌

「━━この世の中で月森葉子を疑って良いのは僕だけだからだ」

約5ヶ月1週間の積み。第16回電撃小説大賞最終選考作。帯と内容のテンションが合ってないのはお約束。

シニカルな高校生、野々宮はクラスメイトの完璧美少女、月森葉子が落とした「殺しのレシピ」をきっかけとして彼女に関わっていくことに。
彼女の両親が次々と亡くなり、果たして犯人は月森葉子なのか……というお話。

青春ミステリというほどにミステリというわけでもなく。「心惑わすルナティック・ラブストーリー」は誇張表現だと思うなw
さくっと1冊読みたいってときには相応しそう。

ただ、落としどころが見えないという意味では面白かったと思います。
いや、多分、この話の肝はきっと、俺も月森さんに弄ばれたいです(^q^)って思うところですね。

次は2011年4月に『恋愛サイケデリック』ってのが出るんだけど、関係あるのかなぁ。

燃:C 萌:A- 笑:C 総:A-

世界観リンク
変愛サイケデリック(2011/04)

第16回電撃小説大賞リンク
ご主人さん&メイドさま 父さん母さん、ウチのメイドは頭が高いと怒ります(銀賞、2010/02)
[映]アムリタ(メディアワークス文庫賞、メディアワークス文庫、2009/12)
マリシャスクレーム -MALICIOUS CLAIM-(4次選考、メディアワークス文庫、2010/06)
ミネルヴァと智慧の樹 始原(4次選考、2010/07)
理想の彼女のつくりかた 第一稿 のはずがポンコツだなんて、そ、そんなバカなっ!(4次選考、2010/08)
官能小説を書く女の子はキライですか?(4次選考、2010/08)
ハロー、ジーニアス(4次選考、2010/10)
平安鬼姫草子 ~神ながら神さびせすと~(4次選考、2010/10)
恋する鬼門のプロトコル(3次選考、2010/06)
彼女はつっこまれるのが好き!(2次選考、2010/07)

コミカライズ,電撃文庫

とある魔術の禁書目録(インデックス) 7 (ガンガンコミックス)
原作:鎌池 和馬 作画:近木野 中哉 キャラクター原案:灰村 キヨタカ

「なんか一日があっという間にすぎていく感じがするね」
「これがガッコー生活かぁ。うーん、いいなあ」
「いやいや、現実には退屈な授業とか地獄みてーなテストとかあって、それどころじゃねーぞ?」
「それが退屈だと言えるのが、きっとすでに幸せなんだと思うよ」

さて、原作6巻、風斬氷華編開始です。勿論、メインは風斬だけど、細かいところで新キャラが色々と。
吹寄がモブ程度に登場してるけど、初登場だっけなぁ。御使堕し編が飛んでるから、土御門も初登場か?
結標もか。

で、すっかり忘れていた姫神さんの登場です。三沢塾編はどういう扱いになったのか。ステイルが1人で頑張ったことになってるのかなぁ。

何がビックリするって、鈴科百合子ちゃんとかをフィードバックしてくるのがビックリする。
確か公式海賊本のネタだったよな。

燃:B 萌:B+ 笑:C+ 総:A

とある魔術の禁書目録 <6>(2010/05)
とある魔術の禁書目録 <8>(2011/07)

アニメ,コミカライズ,雑誌

スイートプリキュア♪&ハートキャッチプリキュア! おはなしブック! (講談社MOOK)

原作:東堂 いづみ 漫画:上北 ふたご 編:なかよし編集部

「人が…世界が…ほんとうに変われるのは……」
「恐れや怒りを超える愛を心に満たしたとき……、そうなのよね…つぼみ!」

実質、5代目コミカライズの下巻。6代目のタイトルも入っているように、設定画や作品紹介は6代目のものを掲載。
また、最初にコミカライズ1話を掲載。ちゃんと5代目のときと作画の雰囲気を変えてるのが凄い。
と言うか、響と奏が普通に可愛いです。

冒頭にはちゃっかり和音と聖歌が描かれている。ここまであからさまでミスリードだったらどうしよう……。

それはそうと、メロディのポーズおかしくね?中国拳法みたいになってるw

メインは勿論、5代目コミカライズ後半戦。最終話はこのムックのための描き下ろし。
やはり重要な要素は拾いつつ、オリジナル展開を見せる。アニメ本編と甲乙つけ難いシナリオだから困る。
シリアス展開がより重く描かれてるのはアレだが。コロン死亡シーン怖ぇよw

また、台詞回しがちょいちょいアグレッシブなんだよな。「ブチ切れましたっ!!」とかさ。

細かいところでファンサービスしているのが面白い。

・クリスマスのシーンでつぼみ達が着ているのは劇場版の服
・コミカライズでは存在カットされかかったゲストキャラ達
・キュアアンジュVSサラマンダー男爵のコマ

等々。番君やなみなみが出て来たのは嬉しかったよな。
加えて、砂漠の使徒の目的。本編では世界の砂漠化が目的とは言っていたが、その理由ってのは不明のままだった。
しかし、こちらでは安住の地として地球を砂漠化しようとしていたことが明言されている。乾いた砂漠の空気から生まれたともとれる発言をデューンがしていたが……。

最後は綺麗にオトすのかと思いきや、最後の最後でコッペ様の正体開示とかw

いやしかし、存外にクオリティの高い漫画で面白かったです。これは6代目もムックが出たら欲しいレベル。
心の片隅に留めておこう。

燃:A+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

新装版リンク
プリキュアコレクション ハートキャッチプリキュア!(2015/02)

シリーズリンク
ハートキャッチプリキュア! おはなしブック! まるごとキュアサンシャイン!(2010/07)
スイートプリキュア♪ おはなしブック! まるごとキュアビート!(2011/07)

・アニメリンク
ハートキャッチプリキュア! 第24話「こころの大樹の危機!プリキュア、飛びますっ!!」

アニメ,コミカライズ,雑誌

ハートキャッチプリキュア! おはなしブック! まるごとキュアサンシャイン! (講談社MOOK)
原作:東堂 いづみ 漫画:上北 ふたご 編:なかよし編集部

「キュアサンシャイン!!想像以上に強い!カワイイです!!…それに」
「おヘソ━━っ!!!」

テレビシリーズでは誰も触れなかったことをw

『プリキュア』のコミカライズと言えば、なかよし掲載というのは一般教養ですが、数年前から単行本ではなく、ムックに収録という形になっていたそうで。
5代目だけは買おうと思って調べたところ、既に出ていたので2冊まとめてアマゾンクリックしました。
表紙がキラキラ過ぎるw
あと、紙硬過ぎて読み難いです。もうちょっと何とかならんかったのか。

内容としては若干の設定がを載せた簡単なキャラクター紹介とコミカライズと関連商品紹介といったところか。
と言うか、9割漫画です。びっくりするくらい丸ごとキュアサンシャインじゃない件。いや、サンシャイン目当てじゃないんから良いんだけど、タイトル詐欺過ぎる……。

で、肝心の漫画の出来ですが、これがなかなかどうして、良い仕上がりなんだよな。
月刊連載だから、当然アニメをそのまんまなぞるわけにはいかないわけだけど、上手いこと重要な要素を拾った上で、独自解釈が入っているというか。テレビではやり難いテンションだったりする部分もあるし。

えりかがアニメ以上に、はっちゃけてる気がするw
これは思いの外、良いお買い物でしたね。

燃:A- 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

新装版リンク
プリキュアコレクション ハートキャッチプリキュア!(2015/02)

シリーズリンク
スイートプリキュア♪&ハートキャッチプリキュア! おはなしブック!(2011/02)

アニメ,雑記,雑誌

何とはなしにプリキュアのことを調べていたら、なかよし掲載のコミカライズが収録されたムックが既に出ていることを知り、音速でアマゾンクリックしました。

・ハートキャッチプリキュア! おはなしブック! まるごとキュアサンシャイン!
・スイートプリキュア♪&ハートキャッチプリキュア! おはなしブック!
ハートキャッチプリキュア! おはなしブック! まるごとキュアサンシャイン! (講談社MOOK)
スイートプリキュア♪&ハートキャッチプリキュア! おはなしブック! (講談社MOOK)

の計2冊。
超テンション上がっちゃう!

アニメ,富士見ファンタジア文庫

「必ずお前を救う。お前を諦めてなんかやらない!」

最終回くらい、ながら視じゃなくて、ちゃんと視ようと思って後回しにしていたら、放映から2ヶ月くらい経ってしまったぜ……。

さて、気を取り直して最終回です。OPに合わせて、黒い勇者と寂しがりの悪魔の話が出るのはクオリティが高いことも相俟って最終回っぽい。まぁ、何言ってるかイミフなんだけどね。

ぶつかり合うライナとシオン。えっ、稲光って、そんな手に集めて殴りつけるように使ったり出来るの?

で、決定的に別れてしまったライナとシオンの進む道。ライナはシオンを止める決意をし、フェリスと共に、ローランドを出奔するのだった。
フェリスがやたらしおらしくてビックリする。原作でも、あんななんだろうか。

最後はEDを流しながら、これから始まる悲劇を匂わせて終了。
エンドカードは原作絵師のサオティでした。

総評

そんなわけで、ファンタジア文庫原作『伝説の勇者の伝説』総集編1話を含めて、全25話でした。
はっきりと判ったことはZEXCSと川崎監督が組んで、ラノベ原作アニメをやるときは、先に原作を読んではいけないということだな。

#001のテンポの悪さには物凄いぐんにょりしたけど、その後は全然気にならなかったし、むしろそこそこ楽しんでしまった。
原作入門用としてはそれなりに良い仕事をしたのでは。

長編11巻分+αを2クールで消化してるから、絶対先に原作読んでたら、いや、何であのシーンをカットすんねん!頭おかしいの!?ってなっていたと思うんだよな。

いやしかし、最後はオリジナル展開で強引にまとめるもんだとばかり思っていたんだが、まさかスーパー投げっぱなしエンドとはな……。
第2部『大伝説の勇者の伝説』もクライマックスらしいし、アニメ2期やるのかなぁ。

後は原作者、鏡さんのもう一つのシリーズ『いつか天魔の黒ウサギ』の制作がZEXCSでないことを祈るばかりですね。

燃:A- 萌:A- 笑:C 総:A+

伝説の勇者の伝説〈11〉君子豹変の王様 (富士見ファンタジア文庫)
伝説の勇者の伝説〈11〉君子豹変の王様 (富士見ファンタジア文庫)

アニメ,GA文庫

「現物支給かよ……」

今回は原作者の万太さん脚本ってことで期待したんだけど、あれ、何だかキレが無くね?どうしたし……。

予告で言っていた「あなたの胸に直撃よ」って、もしかして『成恵の世界』ですか。
あれ、次がラストか?

燃:C 萌:B 笑:B- 総:B

這いよれ! ニャル子さん (GA文庫)
這いよれ! ニャル子さん (GA文庫)